確定消すな
折原臨也
私は折原臨也という人間を愛していま
す。人間という存在を愛し、けれど人間
に愛されず、人間の全てを受け入れ、慈
しみ、嘲笑う姿が私にはとても愛しく思
えるのです。折原臨也の抱く思想と矜持
に心惹かれ、万人には到底理解できない
であろう奇想天外な言動に魅了され、だ
からこそ私は多少の危険はあれど常に折
原臨也の傍らで全てを見届けたいと思っ
てここまでついてきたのです。けれど、
私の愛した折原臨也はすっかり変わって
しまった。最初は些細なものだったし、
この変化が最終的に良い方へ向かうもの
だと信じて来た。でもその願いは、折原
臨也本人によって虚しく打ち砕かれてし
まった。折原臨也が私に向けたその感情
は、まさしく「恋愛感情」だった。でも
それは、本来あらゆる人間全てに平等に
向けられなければならないもののはず。
それなのに、折原臨也は私だけを特別な
存在として扱うようになった。私を見る
目はいつからか甘く熱を孕んだものとな
り、私に触れる手は悪寒が走る程に優し
いものとなった。なんという事だ。これ
じゃあそこら辺にいる性欲を満たす事に
しか興味の無いただの男と変わらないで
はないか。私が心から愛した折原臨也と
いう人間は、こんなつまらない「愛」を
異性に囁く人間じゃなかった筈だ。どこ
で間違ってしまったんだ、どこで歪んで
しまったんだ。私が愛した折原臨也は、
折原臨也はーー
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