罪、かもしれない


あの方、ゼト将軍の為に働けるのならばこの身がどうなろうとも構わない。
そう誓って、私は騎士になった。
エイリーク様が攻撃される瞬間、確かに私の体は反射で動いていた筈なのに。
応戦に入るゼト将軍が視界に入った途端に、私の体が金縛りにあったかの様に、動けなくなってしまった。
その、刹那。
どこからか放たれた手槍が、私の体を貫いた。
途端に私の体は、足は、手は。
自分の思うように動かせなくなって。
静かに乾いた大地へと倒れ込んだ。
これはきっと、主への誓いを破った私への罰。
叶わぬ想いを抱き続けた、私への罰。




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