何の抵抗もなく指の付け根までずぶりと飲み込まれる。
「ぁああっ……!!!」
紗夜歌は弓なりに身体を反らした。
柔らかな襞がねっとりと指に絡み付いて、きゅうっと収縮する。
眉根を寄せて喘ぐ姿は扇情的で。
逃げる腰をしっかりと抱きとめて政宗は紗夜歌を見下ろした。
蜜壷の中に埋めた二本の指で、中をほぐすように刺激すると、紗夜歌の口から啜り泣く様な喘ぎ声が上がった。
熱を孕みふっくらとその体積を増している蕾も捏ねるように親指を動かすと、紗夜歌は太腿を擦り合せるようにして身悶え、その腕は縋るものを求めて彷徨った。
政宗の濡れた髪に手を差し入れると、指を絡ませ、ぎゅっと掴む。
そんな仕草すら愛しくて、もっと乱れさせたくて、政宗は指の動きを激しくしていった。
その動きに応えるように、紗夜歌の腰が揺れる。
喘ぎ声は嗄れ、息が上がり、荒い息をつきながら、政宗の髪に差し入れられた指に力がこもる。
頬を上気させ、限界が近付いているその表情が堪らなく艶めかしい。
政宗は愛しげに、紗夜歌の表情を見逃すまいと、じっと見つめていた。
「…はぁっ……はぁっ……ぁっ……やっ……ダメっ……イクっ……!!」
一層大きく身体を弓なりに反らすと、紗夜歌はびくりびくりと震えて達した。
肩で荒い息をついている姿が愛しい。
政宗は指を引き抜き、紗夜歌をきつく抱き締めるとその唇を奪った。
紗夜歌も縋るように政宗を抱き締める。
それが快楽を鎮めるための行為だとしても。
自分を求めてくれることが嬉しかった。
今、この瞬間だけは、政宗の与えた快楽だけに紗夜歌は支配されているのだから。
俺だけを感じていればいい……。
いまだ息の上がったままの紗夜歌の頬に口付けを落とすと、政宗は限界まで猛り狂った自身を、紗夜歌の熱く蕩けた蜜壷の入り口にあてがった。
「……っ……いやっ……!!」
紗夜歌が政宗の意図を察して抵抗するが、達したばかりの身体には力が入らず。
政宗は軽々と紗夜歌を押さえつけると、一気に貫いた。
「ああっ……!!!」
背筋を微電流が駆け上るような激しい快楽に、紗夜歌は身を震わせた。
ぎゅうっと収縮した温かく柔らかい襞に締め付けられ、政宗も甘い快楽に秀麗な眉を顰めた。
夢にまで見た愛しい女の身体は、柔らかく温かく、ねっとりと絡みつくようで。
いつまでもこうして抱いていたい。
ゆっくりと腰を動かして突き上げると、甘い溜息を漏らしながら、紗夜歌ははらはらと涙を零した。
「……はぁっ……っ……小十郎っ……こんなのっ……っ…許されないっ……!!!」
罪の意識に慄きながら、それでも敏感に反応して絡み付いてくる紗夜歌が愛しくて。
身体を支配する快楽に息が上がりながらも政宗は囁いた。
「……っ……例え、神や仏が許さなくてもっ……俺に後悔はねぇっ……!!今だけはっ……俺だけを感じてっ……俺だけを見ろっ……!!」
紗夜歌は答えず、切なげに眉を顰めてはらはらと涙を流している。
こんな顔をさせたいわけじゃなかった。
腕の中で少し照れたように、優しく微笑み返すその笑顔が好きだった。
紗夜歌の愛が欲しかった……。
紗夜歌と過ごした日々は甘い夢のようで。
しかし、それは一夏の陽炎だった…。
紗夜歌の瞳に映っているのは、俺ではなく小十郎…。
零れるその涙を唇で吸い取り、政宗は紗夜歌を真っ直ぐに見つめて搾り出すような声で言った。
「紗夜歌……愛している……。嘘でもいいから、愛していると言ってくれ……。俺は信じるから…。例え嘘でも…。今だけは俺のものに……」
「無理よっ!!」
「紗夜歌……」
「だって、政宗のことが好きだからっ、そんな嘘なんて言えないっ!!もう、止めて!!お願い!!今ならまだ……!!」
『好き』という言葉に激しく心を揺り動かされる。
少しは愛してくれているのだろうか……?
政宗は衝動のまま、激しく紗夜歌を突き上げた。
「いやぁあああっ!!!」
口から迸る悲鳴とは裏腹に、身体は敏感に政宗の動きに反応している。
零れる涙に口付けながら、政宗は紗夜歌の身体に刻み付けるように楔を打ち込んだ。
拒絶しながらも甘い喘ぎ声に段々と支配されていく様子がいじらしくて。
背に食い込んだ爪から伝わる痛みすら愛しい。
拒むように逃げ惑っていた腰が、政宗の動きに合わせるように揺れている。
眉根をぎゅっと寄せ、辛そうに喘ぐその表情は限界が近いことを知らせている。
柔らかく絡み付いていた粘膜の襞が、きつく収縮して政宗を搾り上げる。
打ち付ける度に微電流のような強い快楽が背筋を駆け上っていく。
政宗も限界に近かった。
「……やっ……ぁっ……はぁっ……ダメっ……!!」
「…紗夜歌っ…愛している…イクぜっ……」
「……っ…いやっ……あっ……あっ…ぁあああっ!!」
政宗が一層激しく突き上げると、紗夜歌は政宗の背に爪を立て、身体を弓なりに反らして達した。
政宗も、眉を顰めながら、紗夜歌の体内に精を吐き出した。
お互い荒い息をつきながら抱き締めあう。
この温もりを放したくない…。
紗夜歌をかき抱き、唇を奪う。
愛しさが溢れ出して止まらない。
触れているだけで、深い満足感に満たされる。
紗夜歌も快楽の波が引いていくのを感じながら、政宗の温もりに心地よさを感じずにはいられなかった。
でも、これに流されてはいけない。
もし政宗の子を孕んでしまったら……。
自分が犯してしまった罪の重さに涙が零れる。
あの時、政宗を受け入れていればこんなに苦しまなくてもよかったのに…。
政宗を苦しめる事もなかったのに…。
きっと政宗を愛する事が出来た。
きっと……あの時すでに……多分……政宗を……愛シテイタ…。
それに気付くのが遅かっただけ……。
あまりに近くにいすぎて気付くことが出来なかった……。
もちろん小十郎の事も愛している。
小十郎を愛し愛される幸せだけに浸っていられればよかった。
この想いを政宗に告げることは許されない。
私はもう小十郎のものなのだから。
紗夜歌は政宗の背を抱き締めて、声を殺して泣いた。
腕の中で震えながら涙を流す紗夜歌は辛そうで。
でも、美しくて。
まだ繋がったままの身体が再び熱を取り戻す。
壊レルマデ抱キ締メタイ…。
政宗は再び紗夜歌を突き上げ始めた。
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