Because I love you -5-

ううっ、頭が痛い……。
そんなにぐりぐりしなくてもいいじゃん。
悪ノリした私も悪いけどさ。
頭を抱えてのた打ち回る私を政宗はぎゅっと抱き締めてきた。
手酷く扱ったあとの政宗は優しい。
だから嫌いになれないのだ。
頬を抓られようと。アイアンクローをかまされようと。
私は拗ねたように涙目で政宗を見つめた。

「痛かったんだからね!」
「Ha!!謝るかよ。あんたが悪い」

口は悪いが、私を抱き締めるその腕は酷く優しい。
私はその温もりに心地よさを感じながらも素直になれず、ふいと顔を背けた。
政宗が私の首筋に顔を埋めてくる。
くすぐったいけれども気持ちいい。
政宗はハスキーな声で囁いた。

「何で調べていたのか教えてやろうか?」
「え?」

私は政宗の方に向き直った。
いつもニヤリと笑みの浮んでいる口元は引き締まり。
隻眼は熱を帯びたように私を真っ直ぐに見つめている。
政宗は吐息のかかる距離で囁いた。

「Because I love you」

理解するのに数秒要した。
というか、まだ絶賛混乱中の私は間抜けな声を上げてしまった。

「Huh!?」
「何度でも言ってやるぜ。I love you, 紗夜歌…」

政宗は噛み付くような口付けを落としてきた。
舌で唇をなぞり、歯列を割ると私の舌を絡めとり吸い上げた。
私を抱き締める腕に力が入る。
政宗の荒い息遣いから、かき抱く腕の力強さから、私のことをどれだけ想ってくれているのか伝わってくる。
それは酷く嬉しい事だ。
心がじんと熱くなる。
でも、私はそれに応えることは出来ない…。
私は身体から力を抜いて、政宗の首に片腕を回した。

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