何だかとても眠い。
誰かが私を抱えるように支えて歩いてくれる。
とても細身の身体。
ああ、私は佐助君と飲んでいたんだっけ?
何だか無性に淋しい。
誰かに抱き締めて欲しい。
あれ?
でも、私、今こうして抱き寄せられてる。
なのに、何かが足りない。
もっと逞しい腕で包み込むように抱き締めて欲しい。
大きな手のひらで甘やかすように頭を撫でて欲しい。
会いたい。
小十郎に会いたい。
もう一度、あの日抱き締めてくれたみたいに抱き締めて欲しい。
そうしたら、私、きっと安心してこのまま眠れるのに。
小十郎、会いたいよ…。
泥のように混濁した意識の中、くいっと顎を掴まれて上を向かされると。
そこには政宗がいた。
「まさ…むね…?」
厳しい顔をして、私を真直ぐに睨み付けている。
何で政宗がここにいるの…?
私、夢を見てるの…?
あの日、私の唇を有無を言わせず奪った時と同じ表情の政宗。
怖い。
またあの時みたいにキスされるの?
私は何を言えばいいの?
政宗は何を考えているの?
言葉にならず。
私を支える腕に力が籠ったのを感じ。
庇うように抱き寄せるその腕に、私は逃げるように身体を預けた。
何も考えたくない。
何故私を放っておいてくれないの?
私の心を乱さないで…。
ただ安らぎが欲しいだけなのに…。
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