違う。悦んでなんていない。
「素直な身体だな。虐めて欲しいって言ってるぜ」
「そんな事、な…いっ…ああっ!」
「じゃあ、何で、嬉しそうに締め付けて、もっと愛液が溢れて来るんだ?」
政宗が浅い所で指を動かすと、くちゅくちゅと水音が部屋に響いた。
そんな刺激じゃ足りなくて、もっともっとと求めるように下腹部が熱く疼き、また温かい雫が零れていく。
その雫を一番感じる所にまたなすりつけられ、ナカの感じる所を犯されながら、前もゆるゆると刺激されると、淫らに腰が揺れた。
意識が飛びそうなくらいに、気持ちいいのに、やっぱり恥ずかしくて俯くと、胸の頂きをきゅっと抓られ、痛みと快楽に顔を上げた。
幾筋もの涙が頬に出来ていた。
悲しみの涙じゃない。
嬉しさの涙でもない。
紛れもない、欲情の涙。
快楽で涙が出るなんて知らなかった。
焦らされて苦しくて、切なくて零れた涙…。
感度が上がった身体には、三ヶ所からの刺激は強過ぎて、でも絶頂には届かなくて、頭の芯まで痺れて。
とろとろと蜜が零れるのが恥ずかしいのに、何故だか今までにないほどの快楽に溺れながら、恐怖と期待に身体が苛まれる。
続けて欲しいのか、早く楽になりたいのか、自分でも分からない。
息は上がり、言葉を発するのも辛い。
めくるめく快楽に、身も心もとろとろに溶かされていた。
「ああっ!政宗っ!もう、もうっ…!おかしくなるっ!」
「ああ、分かってるぜ。おかしくさせるつもりで虐めてるんだからなっ」
後ろに密着している政宗のモノがこれ以上はないという位、硬くなっているのが分かる。
早くナカに入れれば、政宗だって楽になるのに、苦痛を堪えるような、色っぽい表情で、政宗は絞り出すような声で囁く。
上がった息が、喘ぎ声にも似ていて、聞いているだけで身体が火照り、おかしくなりそうだった。
政宗はニヤリと余裕のない笑みを浮かべて笑うと、囁いた。
「俺は、自分の欲情した顔をオンナに見られるのは嫌いだ。お前だけだからなっ。だから、目ぇしっかり開けて、見てろ。お前にだけ乱れる俺の顔を…」
そういえば、政宗はいつも私の首筋に顔を埋めたまま私を抱くから、政宗のイク顔を見た事がない。
私を焦らしてるだけで、こんな顔されて…。
じゃあ、抱いてる時は…?
快楽でとろとろに溶かされた、なけなしの理性がそう心の中で呟く。
呆然と鏡を見つめてると、政宗は嬉しそうにニヤリと笑った。
「いい子だ…。忘れられないくらい、その目に焼き付けろ。俺の乱れる姿を。そして、忘れられないくらいの快楽を、お前に与えてやる。お前が音を上げても、許してなんてやんねぇっ!」
「そんなっ!ああっ!」
政宗を忘れる訳ないじゃない。
お願いだから、もう、ここで抱かないで。
ベッドの上でその顔を見せて。
そう言いたかったのに、中指と薬指を一番奥まで入れられて、電流に似た快楽に、言葉にならない声を上げて仰け反った。
二本の指が、めちゃめちゃにナカを掻き回し、それでいて、感じる部分も的確に刺激してくる。
さっきより大きい、いやらしい水音に耳を塞ぎたくなるのに、目だって逸らしたいのに、くいっと再び顎を掴まれて、真っ直ぐに顔を鏡に向けられた。
鏡の中の政宗は、欲情に濡れ切った表情で私を見つめていた。
「んんっ!あっ、あっ、ああっ!やだやだ!お願い、もうっ!」
「ダメだ。もっとよがれよっ!可愛い声で、もっと啼け!まだまだイカせてなんてやんねぇっ!」
「やぁあっ!いやっ!ああっ!あっ、あっ!」
二本の意地悪な指が、感じる所を攻めながら、わざと音を立てるように動かされる。
その間も、愛液にまみれた別の指がぬるぬると前を激しく刺激し、もう片方の手は相変わらず、頂きを執拗に攻めていた。
くちゅくちゅとしたいやらしい音にすら、身体が感じてしまって、急激に高みに快楽が登っていく。
イク寸前の快楽で大きく喘ぎながら身体を震わせると、政宗は指の動きを緩慢にしてイカせてくれなかった。
イカせてくれないくせに、火照りと喘ぎ声が静まらないうちに、三ヶ所で指が淫らに私の弱い所を攻め始める。
身体を支える腕が、がくがくと震えた。
前の敏感な部分も、いつもよりたっぷりとした愛液でまみれた指で同時にくちゅくちゅと刺激されると、逃げ場のない熱で身体がとろとろに溶かされて、訳も分からず甘い声で涙を流しながら啼き続けた。
その間も、政宗は敏感な首筋や耳を、嬲るように舐めたり、わざと音を立てるようなキスを繰り返す。
数えきれないほど、イキそうになってもイカせてもらえなくて、ポロポロと涙が零れる。
頭の芯が痺れ切って、絶頂だけが欲しくて、その事しか考えられない。
「んんっ!まさ…むねっ!政宗っ!」
「いい声だ。もっと俺を呼べっ!」
「政宗っ!まさっ…むねっ!ああっ、あんっ、あっ、ああっ!」
名前を呼ぶ度、また涙が零れる。
政宗は、欲情に濡れた表情のまま、ぺろりとそれを舐める。
その舌の動きさえ艶っぽくて、睫毛を伏せた顔が色っぽくて、鏡から目が離せない。
絶頂に達するのを許されず、何度もあと少しという所で止められてしまって、身体中が熱い。
早く、イキたい。一度でいいから…。
「イキたそうな顔しやがって。イったら終わりじゃねぇか」
ふるふると一生懸命、首を横に振る。
早く、楽にして…。
「なぁ、イキたくても、イケねぇって、どんな気分だ?クッ…。お前の顔見れば分かるか。呆気なくイク時より、ずっといい顔してるぜ。気持ち良くて淫らな気持ちでたまんねぇって。もっと俺が欲しいって。その顔だけで、男をイカせられるくらいにエロい表情だぜ。可愛いくて綺麗だな、お前は」
声も出なくてまた首を横に振る。
政宗の言う通り、今まで抱かれた中で、一番感じて乱れてる。
理性なんてとっくになくなってるくらいに、快楽に溺れてる。
このまま続けられたら、そのまま気を失ってしまいそうなくらいに苦しい。
それと裏腹に、この快楽にまだ溺れていたい自分もいる。
陵辱されているのに快楽は今までになく強くて、もっと虐められたい自分がいる。
ギリギリの所で焦らされ続ける快楽は辛いけど、あまりにも気持ち良くて、切なくて。
このままいっそ、気を失うまで…。
そんな気持ちにすらなる。
「綺麗で、エロくて、可愛い、最高のオンナだ、お前は。欲情に濡れ切った顔、もっと見せろよ。まだまだイカせねぇよ。泣いてる女は面倒だったが、お前は特別だ。俺が欲しくて欲しくて泣くお前は、たまらなくそそる。いけないオンナだな。もっとめちゃめちゃにしたくなる」
くちゅくちゅという水音と、政宗の意地悪な言葉と吐息で耳を犯され。
私の身体を知り尽くした意地悪な指で身体を犯され。
乱れきった淫らな自分の姿と、欲情に濡れた政宗の表情に視界まで犯されて。
ポロポロと涙が零れていく。
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