似た者夫婦 -5-

俺は、遙の腰を引き寄せ、後ろから抱き締めた。
昔、よくこうして遙を後ろから抱き締めて、テレビを見ていた事を思い出す。
ソファの上で、膝の上に遙を乗せて、後ろからうなじに戯れるようにキスをしながら、二人で映画やテレビを見ていた。
もう朧げでよく思い出せないが、遙の髪からはあの頃のような花の香りがして、懐かしい。

「懐かしいな…。よく、こうして後ろから抱き締めてたな。お前からはいつもいい香りがしていた」
「そうだね…。後ろから抱き締めてくれて、一緒に眠った事も多かったね」
「ああ、そうだな。こうしてキスをする事も多かった」

俺は、遙の髪をかきあげ、前へ垂らしてうなじを露わにした。
そして、耳の後ろにキスをした。

「あっ!」

遙は小さく声を上げて震えた。

「遙、愛してる…」

耳元で囁くと、甘い吐息を吐いて、遙はまた震えた。
そのまま、耳朶を甘噛みして、唇で耳の後ろからうなじにかけて柔らかく食んで行くと、堪え切れないように、小さな喘ぎ声が漏れた。

「あん!まさ…むねっ…!」
「寝起きのお前によくこうしてキスをしてたな」
「うん…」
「そのまま時間を忘れてお前を抱くのが、とても幸せだった。相変わらず、うなじが弱いな、お前。耳元で俺の声を聞くだけで腕の中で震えてた。あの頃と同じだな」

ゆっくりと浴衣を後ろからはだけさせて、二の腕と背中が露わになった所で止めた。

「相変わらず、綺麗な背中だな。骨格が華奢で、ラインがとても綺麗だ…」

そう囁きながら、指先で背骨の上をすっと撫で下ろすと、遙は感じたように仰け反った。
その首筋を顎から指先でそっと鎖骨まで撫で下ろすと、また小さな喘ぎ声が漏れた。

「政宗、怖い…」
「大丈夫だ。あの頃と何も変わらない。ただ、俺に身を任せていればいい。飽きる事なく身体を重ねて愛し合った、あの頃と何も変わらない」

うなじに、甘噛みするようなキスを何度もすると、遙は堪え切れないように、甘い声を上げ始めて、背中を反らせた。
うなじから、肩にかけて甘噛みをしながら、指先で何度も顎の下から鎖骨までそっと愛撫すると、遙の息が上がって行き、小さかった喘ぎ声が段々と大きくなって行く。

「遙、俺が怖いか?」
「ああっ!そんな事、ないっ…あっ!」

焦らすように、何度も後ろから遙の弱い所にキスを繰り返し、首筋を指先や、指の背でなぞるように愛撫し続けると、耐えられないように、遙は大きく喘いだ。

「ああっ!政宗っ!!これ以上焦らされたら、私っ!!」
「焦れて俺を求めるお前も可愛いな。もっと苛めたくなる」

俺は、遙の首筋に軽く歯を立て、ゆっくりと舌を這わせながら、鎖骨の下から胸の谷間ギリギリまで焦らすようにそっと愛撫を続けた。

「はぁっ…政宗ぇ…」
「どうした?」

わざと息を吹きかけるように耳元で囁くと、遙は声もなく震えた。
この甘えるような声は、もっと感じる愛撫を欲しがっている時の声なのは分かり切っているが、俺は、敢えて素知らぬ振りをして遙に尋ねた。

「もっと…」
「もっと、か。ああ、もっとたっぷり時間をかけて、ゆっくりと消毒してやらねぇとな」

首筋の甘噛みと舌での愛撫をまた始めながら、両手で豊かな胸を持ち上げて、柔らかさを楽しむように揉みしだいた。
本当に、大きさといい、形といい、最高に理想的な胸だ。
一番感じる胸の先には触れないようにしながら、首筋への愛撫を続けると、遙は息を乱し、堪え切れないように、仰け反った。

「ああっ!政宗っ!!」
「どうした?」

露わになった、顎の下に顔を埋めて甘噛みと舌での愛撫をしながら聞くと、遙は焦れたように身体をくねらせた。
その蠱惑的な動きに、早く繋がりたくなってどうしようもなくなったが、遙の身体にもう一度俺の癖を刻み込むのが目的だから、ぐっと堪えた。

「お前の胸は、柔らかくて気持ちいいな。こうして触ってるだけで、何だか満たされる」

そう囁いて、また首筋を焦らすように愛撫すると、感じたように小刻みに身体を跳ねさせながら、喘いだ。

「このままじゃ、いやぁっ…」

俺は遙の耳元でフッと笑って囁いた。

「いいのか?俺をそんな声で誘って。お前が怖くならないように、お前の一番感じる所は避けてるんだぜ?」

遙は仰け反って、俺の肩に頭を預けたまま、嫌々と首を横に振った。
片手で胸の柔らかさを楽しみながら、身体のラインをなぞるようにゆっくりと綺麗にくびれた腰まで手を滑らせて、何度も身体の脇を愛撫すると、遙は大きく喘いで震えた。
浴衣の紐を解いて、更にはだけさせて、前よりも豊かになった腰の下のラインまでなぞると、更に息を乱す。

「お前、本当にセクシーになったな。身体のラインが前よりも、もっと綺麗になった。着物を着せておくのがもったいないくらいに、セクシーだ」
「っはぁっ!政宗っ!!ダメぇ…」
「何で?」
「おかしくなりそうっ!!」
「たっぷり時間をかけるって言っただろ?お前、脇腹も弱かったな。相変わらず、肌理細やかで触り心地のいい肌だ。このセクシーなラインがたまらなくそそる。もっとこうして撫でていたい」

肌理細やかな肌は、撫でていて本当に気持ちがいい。
さらさらとした感触を楽しむように何度も愛撫をすると、遙は甘い声を上げながら、俺の腕の中で悶えるように震えた。
仰け反った首筋にキスをしながら、時折舌で愛撫をすると、堪らないように甘えたような声を上げる。
息を乱し、身体をくねらせ、一層浴衣が乱れる。
ほぼ半裸の姿は堪らなく淫らで、そそる。

相変わらず細い太腿は、前より少し筋肉質になっていて、それがまたセクシーでたまらない。
太腿から足首までの、女らしい線が細い筋肉のついた脚が、本当に綺麗でたまらない。

「お前は本当に綺麗になったな。元々脚は細かったけど、形がますます綺麗になった。爪先まで全身くまなく愛したくなった」
「ダメぇ…」
「何故だ?」
「分かってるくせに…」
「ああ、よく分かってるぜ?でも、もっと慣らさないと怖いだろ?」

膝を立てさせて、太腿をゆっくりと愛撫すると、更に息を乱して、背中を俺の身体に預けて仰け反り、喘ぎながら身体を跳ねさせた。
その間も柔らかな胸をもてあそびながら、首筋へのキスを続けると、遙は息も絶え絶えに喘ぎながら、俺の腕の中で踊るように身体をくねらせた。

「まさっ…むねっ…ああっ!もうっ…ダメっ…!」

首筋から唇を離して遙を見つめると、焦れて蕩け切った表情をしていた。
そっと触れるだけのキスをして囁いた。

「いいのか?もう、ここを触っても」

胸をもてあそびながら、つんと立ち上がった先を軽く弾くと、遙は待ち焦がれていたように一際大きく喘いだ。
遙の耳元でくすくすと笑うと、吐息にすら感じたように遙は震えた。

「相変わらず、ここは本当に弱いな。怖いなら止めるぜ?」

遙はふるふると首を横に振った。

「止めないで…」
「そうか。でも、すぐには入れてやんねぇぞ?その前に完全に消毒するからな?それでもいいなら、お前の望み通りにしてやる」

遙の瞳が少し迷うように揺れて、俺はそのまま、また太腿への愛撫と首筋へのキスをし始めた。
遙はたまらないように身体をくねらせ、甘く喘いだ。

「ああっ!政宗っ!!いやぁっ、もう、いやぁっ!」
「じゃあ、おとなしく俺の言う事を聞くって約束しろ」

愛撫を止めないまま、耳元で囁くと、遙はこくこくと頷いた。

「よし、いい子だ…」

俺は首筋にキスをしながら、両手で柔らかな胸をもてあそび、先を転がすように愛撫し始めた。
遙は欲しがっていた快楽に身を委ね、あられもなく艶っぽく啼き始めた。
胸の柔らかさを楽しみながら、先を執拗にもてあそぶと、身体を跳ねさせながら、すうっと一筋涙を流した。

「ああっ!政宗っ!!政宗っ!!あんっ!!」

首を振りながら、遙は身悶える。
普段ならこの辺りで止めて、繋がるが、今日は遙の理性が完全になくなるまで焦らすつもりだから、そのまま胸をもてあそび続けた。
俺も遙を抱きたくてたまらないが、ぐっと堪える。
さっき好きなように抱いたばかりだから、まだしばらくは耐えられる。

「言ったはずだ。消毒が済むまで入れてやんねぇってな」
「ああっ!でもっ!!」
「まだだ。お前が何も考えられねぇくらいに、今日は焦らす」
「そんなっ!!」
「もっとギリギリまで焦らして、何も考えられないようにしてやらねぇとな。まだ温い位だな」
「いやぁっ!!」

遙は俺を欲しがるように、身悶えて身体をくねらせた。
下半身に手を伸ばして、たっぷりと濡れた愛液を指に絡めて前をゆるゆると刺激すると、たまらないように、また一筋涙を流し、一際大きく啼いた。
滅多にした事はないが、耳を甘噛みしながら、胸の先をもてあそび、こうして前を刺激すると、遙はいつも泣いて俺を欲しがった。
いつもなら、そこで一度イカせてやってたが、今日は寸止めだ。
遙は涙を流しながら、呼吸を乱して艶っぽく啼く。
高みに追いやるように、指を動かすと遙の呼吸が上がって行く。
もう少しで限界という所でわざと愛撫を止めると、遙は辛そうに眉を顰めた。
呼吸がほんの少し収まった所で、また高みに追いやっては途中で止めるのを何度も何度も繰り返すと、遙は息も絶え絶えに喘ぎながら、ぽろぽろと涙を流した。

「はぁっ!もうっ、ダメぇっ!!」
「まだ足りねぇな。あと何度かは焦らさねぇとな」
「お願い…もうっ、ダメ…っ!」
「そんなにイキてぇか?」

遙はこくこくと頷いた。
なりふり構わず、遙がこんな言葉に素直に頷くのは本当に珍しい。

「あとで、何度もイカせてやるから、今から消毒だ」

遙の浴衣をすっかり脱がせて抱き上げ、布団の上に下ろし、俺も着流しを脱ぎ捨て、遙に覆い被さった。
ここまで理性を蕩けさせたら、多分抵抗は出来ないはずだが、一抹の不安を覚える。
俺は、遙の身体を愛撫しながら、真田幸村がつけたキスマークの上に跡がつかない程度の少し強めのキスをしていった。
遙の身体が少しだけ強張る。
キスの度に、愛してる、好きだ、と囁くと、遙の身体からすぐに力が抜けて行って、愛撫に感じたように甘い声を上げながら、俺の名前を何度も呼び、俺の髪をくしゃりと撫でた。
全てのキスマークの上をたっぷり4回ほど上塗りをするように強めのキスをして、遙を見つめると、遙は蕩け切った表情をしていた。

「今日の消毒はここまでだな。また明日もする。お前がうなされなくなるまで毎日な。望み通り、何度もイカせてやるよ」

言うなり遙を奥まで貫いて、遙の身体を揺さぶりながら激しく腰を打ち付け、また休む間も与えず何度も高みに追いやった。
焦らされ続けた遙の身体はいつもより敏感で、何度もすぐにイってしまう。

「政宗っ!!ああっ!待って!!ダメっ!」
「くっ、まだっ、待てっ!止まんねぇっ!!」
「あんっ!!もうっ!無理っ!!」
「ダメだっ!!まだだっ!!」
「いやぁっ!!待って!!んーっ!!」

高みに追いやられたままの遙を、衝動のままに激しく抱き続けると、もう声もなく荒い吐息だけで遙は喘ぎ、眉を顰めて艶っぽい表情で俺に揺さぶられるままにゆっくりと頭を振った。
ようやく俺も限界に近付き、より一層激しく遙を揺さぶりながら奥まで腰を打ち付けると、間もなく俺も耐えられなくなって、遙の中に精を吐き出した。
その瞬間、遙は背中を大きく反らして震えると、身体からかくんと力が抜けて、気を失ってしまった。
全て出し切ってから、気絶した遙の頬にキスをして、俺は苦笑いをした。

「まさか本当に気絶するとはな。遙、悪かった。でも、まだしばらくは我慢出来そうにねぇな、悪ぃ」

遙の中から自身を抜いて、遙を抱き締めると、目覚めるまで、ずっと髪を撫で続けた。
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