仲良し従兄弟 -3-

「梵がテクニシャンで本当に良かったな、遙ちゃん」
「うん…。政宗の経験人数は?その…政宗、すごく上手いから、どれくらいかなって思って」
「遙、あんまり聞かない方がいいと思うぜ?」
「俺も梵に同感。知らない方がいい。どうしてもって言うんだったら教えてあげるけど」
「えー?何で隠すの?知りたい」
「どうしても?」
「うん」

成実は、身を乗り出して、指で3を示した。

「えーと、30人?」
「違う。300人。それ以上かな。梵はね、情を移される前に女を捨てて来たの。一回限りがほとんどかな。俺もね。14の頃からだったかな。女を抱かなくなるまで5年間ずっと。梵、400まで届きそうだったか?」
「そうだな」

遙は絶句して固まった。
俺は苦笑いをした。

「だから聞くなと言った。忘れろ」

よしよしと頭を撫でて俺も酒を飲む。
しばらく成実も寿司をつまみながら酒を飲んで、俺と遙に酌をした。
遙はピッチを上げて飲み始めて、暑いと言って、白衣の上着を脱いだ。
成実が目を瞠って笑った。

「遙ちゃん、いい身体してんねー。なかなかいねぇよ、こんないい身体」
「ああ。ピルって薬でいい身体になるらしいぜ?」
「ピル?俺も女出来たら飲ませようかな」
「妊娠を止める薬らしい。婚儀が終わるまで飲ませ続ける予定だ。婚儀が終わっても抱き足りなかったら飲ませる」
「へぇ、便利だねー。やっぱ未来はすげぇ!」
「ほら、遙。今のうちに食後の薬を飲んどけ。残ってる茶でいいか?」
「うん」

俺は急須から別の湯呑みに茶を注いでやった。
遙はポケットから薬を出して、それを飲んだ。

「成実って、従兄弟なのに政宗によく顔が似てるね。声まで似てる。背格好も一緒」
「ああ、よく言われる。あそこの大きさも同じだぜ?今度試してみる?」
「成実、例えお前でも、遙に手を出したら許さねぇからな」
「冗談に決まってるだろ?残念だけどな。こんないい身体、抱いてみたい」
「もう…」

遙が頬を染めてまた酒を飲み出す。
目が怒ってない所を見ると、そろそろ成実に慣れ始めたか。
成実もくすくすと笑うと手酌で酒を飲み始めた。

「ねーねー、遙ちゃん。そろそろ酔い回って来たんじゃない?顔が赤くなってからだいぶ経つよ?」
「あのね、私、顔が赤くなるのは早いけど、それからが長いんだ。かなり強いよ?」
「そうなんだ。じゃあ、まだまだ飲めるね。俺もかなり強いからさぁ。梵より強いかな」
「そうだな」
「そうなんだ。最後まで付き合ってもらえそう」
「ははっ!とことんまで付き合うよ。その代わり、俺の質問に答えてくれる?」

成実は、面白そうにくすくすと笑っている。
碌な質問じゃないのは分かりきっているが、俺も成実のこのノリが好きだし、遙から何を聞き出すのか楽しみだ。
俺もくつくつと笑い出した。

「ねえ、政宗?どうして笑うの?」
「碌な質問じゃないのが分かりきってるからだ」
「エロい質問?」
「ああ、そうだ。酔った勢いなら答えられるだろ?遙、答えられるか?」
「んー、じゃあ、あと二杯飲んだらいいよ。多分、どうせいつかは聞かれるし」
「よく分かってるな。流石、才女だ。ああ、いいぜ。時間はまだまだあるしな。俺も興味がある」

差し出された湯呑みに注いでやると、丁度一升瓶が空になった。
成実が新しい一升瓶の封を切ると、俺と成実の湯呑みに注いだ。
遙は一気に連続で酒を呷ると、口許を拭った。
酔いで潤んだ目元がセクシーだ。
誘惑されてる気分になる。
でも、夜はまだまだこれからだ。

「遙ちゃん、随分目元がセクシーだねぇ。誘惑されてる気分だぜ。俺、理性相当強いけど、押し倒してキスしたくなる。そのでっかい胸も揉みしだきたい」
「政宗にしか許さない」
「ははっ!分かってるよ。I’m just kidding. 言ってみただけ。ねーねー、遙ちゃん。梵にもエロい質問してもいい?絶対誰にも言わないからさぁ。だから梵も俺の事、信用してるんだぜ」
「ああ、そうだな、成実」
「政宗、そうなの?」
「ああ、そうだ。だからこそ、小十郎も成実にお前の事を任せた。俺も絶対的に成実の事を信用している」
「そうなんだ…」
「ああ、そうだ。成実、俺への質問って何だ?」

成実は楽しそうに笑った。

「お前、遙ちゃんに咥えさせた事、ねぇだろ?あんなに好きだったのにな。大切過ぎて抱けねぇって言ってたから直感的にそう思った。本当は咥えさせてぇのはやまやまって所か」
「流石はお前だな。相変わらずよく俺の事を分かってるな。ああ、大切過ぎて飲ませたくねぇな。まだ上の口は犯してねぇ」
「ははっ!やっぱりね!絶対そうだと思った。じゃあ、遙ちゃんに質問。遙ちゃんはその可愛いお口、前の男に捧げた?咥えた事、ある?」
「うん、あるよ」

俺はあまりの回答に飲みかけていた酒に咽せた。

「げほっ、げほっ!遙、お前なっ!上の口も許したのかよっ!何でもっと早く言わなかった!」
「だって政宗が嫉妬すると思ったんだもん!それに無理矢理咥えさせられたんだもん!喉の奥まで犯されて、咽せて、トラウマなんだもん!苦しかったんだもん!」
「そ、そうか。トラウマか。だったら仕方ねぇな。はぁ…それにしても喉の奥まで犯されてたとはな…。前の男、絶対に許せねぇ!」

悔しさに顔を顰めると、成実はまた笑った。

「ははっ!トラウマか。それじゃ、梵も諦めるしかねぇな。あんなに好きだったのにな。その切れ長の美しいお目々で見上げられたら、ぞくぞくしてたまらねぇはずなのにな」
「ああ、そうだな、成実。ぞくぞくしてたまらねぇはずなのに、トラウマなら仕方ねぇな。はぁ、やるせねぇなぁ…」
「梵、そんなに気を落とすな。遙ちゃんなら、絶対に梵を受け入れてくれるはずだぜ」
「成実、お前はそう思うか?」
「ああ、絶対にお前を受け入れてくれるぜ。約束する」
「お前がそう言うなら、本当にそうなんだろうな。で?成実。お前、その顔は他に言いたい事、あんだろ?その言いたくてたまらねぇ顔は。言ってみろ」
「梵も、俺の事、よく分かってんじゃねぇか」
「当たり前だ。だから言ってみろ」
「じゃあ、単刀直入に言うぜ。お前の唇と舌がまだ触れてないって場所は、あそこの事だろ。そうなんだろ?梵」
「はぁ…。お前なら見抜いても仕方ねぇか」
「当たり前だ。お前とどんだけ女遊びしてたと思ってる。遙ちゃんが恥ずかしがって、お前なら出来ねぇと踏んだ。やっぱりその読みは正しかったか」
「ああ、そうだ。舌でイカしまくってやりてぇのはやまやまだが、遙がきっと恥ずかしがって許さねぇと思ったからな」
「私、政宗なら何でも許せる…。じゃないと、あんな写真撮らせたりしない。約束だもん。私だけをずっと想い続けるって約束だったもん。口だって、政宗なら許せる…」
「はぁ…。遠慮していた俺が馬鹿馬鹿しいぜ。ったく…。今夜それでイカしまくってやる。覚悟しろ」
「初めてだから、優しくしてね?」
「お前、舐められた事ねぇのか?」
「うん、だから恥ずかしい…。でも、政宗だったら構わない」

ようやく新しい快楽を刻めるのが嬉しくて、頬が緩む。

「ははっ!梵は上手いからね。練習しまくってたのは俺もよく知ってるぜ?楽しみにしてなよ、遙ちゃん。良かったな、梵。お前の好きな69、これで出来るようになるじゃねぇか」
「ああ、そうだな。夢にまで見た遙との69だ。すぐにはしねぇけどな」
「政宗って69が好きだったの?」
「ああ、好きな体位の一つだな。対面座位も好きだぜ?」
「69は流石に恥ずかしい…。上手く出来るか分からない」
「あれは、女が感じまくって上手く出来ねぇ所を言葉攻めするからそそるんだ。ったく、お前、69なんてどこで覚えた?」
「女子会で。女の子もこういう話する事もあるんだよ?」
「そうか、女子会なら仕方ねぇな。男に吹き込まれたんじゃなかったらそれでいい」
「政宗、お酒飲みたい。あと二杯は一気に飲みたい」
「ああ、いいぜ。俺も飲む。成実、お前も茶化してばかりじゃなくて飲め」
「ははっ!ああ、いいぜ」

俺達は一気に酒を飲み干すと、寿司を平らげ、俺はタバコに火を点けた。
そろそろ止めないと、勃たなくなる。
遙は真っ赤な顔のまま、平然と飲んでいる。
でも、その身体は少し揺れ出している。
俺に身体を寄せて甘え始めた。
成実も飲みながら笑った。

「梵はそろそろ限界かな。勃たなくなるだろうからさぁ。俺はまだ飲めるけど。それにしても、遙ちゃん、酒強いね」
「うん…。でも、流石に酔って来た。頭がくらくらする。身体もふわふわする。吐きたくないからもう少しで止めるけど」
「ねーねー、遙ちゃん。本当に写真見ちゃダメ?俺、ベビードール、超見たい。セクシーな下着も水着もね。梵がどんな写真で抜きまくってたか超見たい。今度海に行って、生で見せてくれるのでもいいぜ」
「…裸じゃなければ、いい」

遙が素直に頷く所を見れば、理性がなくなって相当酔っていると見当をつける。

「遙。そろそろ止めろ。お前、相当酔ってんだろ?」
「まだ酔ってない」
「酔ってるやつに限ってそう言う」
「ははっ!遙ちゃん、理性がなくなってるね。素直に頷くんだもん。今なら3P出来そう。なぁ、梵。昔みたいに3Pやろうぜ?お前の開発状況この目で確かめたいし」
「ダメだっ。遙は俺だけのもんだっ!」
「怒るなよ、梵。最高に乱れる遙ちゃん、お前も見たいだろ?流石に手は二個、口は一個しかねぇから、お前も限界あんだろ?上半身と下半身、両方一気に攻めようぜ?何なら、前と背中でもいい。なぁ、梵、いいだろ?なぁ!」

成実はねだるように俺の肩を揺さぶった。
こいつは、本気だ。
俺も本気で悩む。

「確かに最高に乱してみたい気もするが…」

正直、心が揺れまくる。
昔、よく3Pを成実とやっては、女が乱れまくる様を楽しみまくってた。
遙がどんな風に乱れまくるか興味がある。

「政宗、さんぴーって何の事?」
「三人でやる事だ。最高に気持ちいいぜ?多分、俺一人じゃそれだけの快楽やれねぇな。今日を逃したら、一生やれねぇな」
「そんなに気持ちいいの?」
「ああ、成実は俺と同じくらいテクニシャンだからな。俺が二人いる感じだぜ?」
「政宗が二人…」

遙は俺だけのものなのに、酷く苛めたくなって仕方ない。
成実と二人で攻め立てたらどうなるのか興味がある。
遙さえ受け入れるのなら、一度限りならいいとすら思える。
成実が、俺から遙を奪おうなんて気は絶対起こさないのが、分かりきっているからだ。

「お前が欲しかったら、やってやってもいいぜ?お前が嫌ならやらない」

俺は遙の耳元に唇を寄せて囁いた。

「最高に乱れるお前が見たい。絶対綺麗で可愛い」
「あんっ」

成実は、くすりと笑った。

「確かによく開発されているな。じゃあ、俺も耳攻めさせてもらうぜ?」

成実は、俺の反対側の遙の隣に回ると、遙の腰を引き寄せ、俺そっくりな声で耳元で囁き始めた。
口調までわざと真似をする。

「やらせろよ。欲しくないのか?最高の快楽。今日を逃したら一生やらねぇよ?」
「あっ…」
「クッ…いい声だ」
「あっ…」
「遙、俺達に身を委ねろ。こうして囁くだけで、身体が疼いて仕方ねぇはずだからな。本当は、触って欲しくてたまらねぇはずだ」
「んんっ」

俺達が遙の耳元で囁き続けると、遙は身悶えながら息を乱し、身体からかくんと力が抜けた。

「陥落か?本当に俺達に抱かれたいか?」

迷うように瞳が揺れて、潤みきった瞳で遙は頷いた。
俺は成実と顔を見合わせ、悪魔のような笑みを浮かべた。

「お前が求めたんだ。後悔すんなよ?」

俺は遙の白衣に手をかけた。

⇒Next Chapter
prev next
しおりを挟む
top