長曾我部元親 -3-

長曾我部は俺を感心しきったように見つめて言葉を切った。

「そう言えば、私、元親に聞きたい事、あるな!」
「おうよ、何でも聞いてくれ。知ってる範囲なら何でも答えるぜ?」
「うん、あのね。さっき、紀伊半島の話をしてたでしょう?勝浦の忘帰洞っていう温泉知らない?」
「お前ぇ、よく知ってるな!野郎共がすげぇ温泉を勝浦で発見したって興奮してわざわざ江戸にいる俺に知らせに来たから、整備が終わったら俺を呼べって言付けたんだ。整備が終わって嫁と湯巡りに行ったら、あり得ねぇ規模の温泉でよ!島丸ごと温泉地だ!泉源だけで敷地内に12ヶ所のレベルでマジでびっくりして叫んだぜ!果てしなくデカい洞窟の中の温泉からは、太平洋ギリギリの所で波しぶきを浴びながら温泉に入って、綺麗な夕陽が見えたから、マジで感動して帰りたくなくて忘帰洞って俺が命名した。長曾我部軍しか知らねぇはずなのに、遙が知ってるって事は未来でも有名なんだな!一番標高の高い所からは那智の滝まで遠目に見えるしな!マジで感動した。一通り全部の湯巡りを何日かかけてしてから、試しに沖に船を出して釣りをしてみたら、近海マグロがバンバン釣れるし、ちょっと深海釣り用の釣り道具で釣ってみたら、幻のクエまで釣れたからな!超感動したぜっ!とりあえず、独眼竜と遊びてぇと思ったから、野郎共に温泉を中心とした宿の建設を命令して、釣れたてのクエを死なないように工夫しながら江戸に大急ぎで帰還して、俺がさばいて嫁や独眼竜や伊達三傑と一緒にクエのフルコースを食べた。刺身のクエを独眼竜が味見して、レシピをぱぱっと考えてフルコースを全部作ってくれたぜ?全部美味かったけど、あの時のぷるぷるの煮付けとクエ鍋はヤバいほど美味かった!あの後釣ったマグロも俺が全部解体して伊達軍の野郎共にも振舞って一緒に食ったな!もう勝浦の宿は出来てるぜっ?今度一緒に行こうな!クエに興奮し過ぎて温泉の事を独眼竜に言うの忘れてたぜ」

俺は思い出し笑いをしてしまった。
あの時の長曾我部のテンションはヤバかったし、俺もクエの美味さにテンション上がってノリノリでついフルコースを作っちまった。

「政宗、クエ、一回食べた事あるって言ってたけど、元親が釣って、政宗が料理したの?」
「ああ、そうだ。あの時は俺も生で食ったクエの美味さに感動して、テンションMAXになって、食べ飽きるくらいの刺身を確保した後、残りの全部を思い付く限りのパターンの料理で調理したら、どれも抜群に美味くてあり得ないほど食えた。小十郎の野菜との合わせ技だったから、余計にヤバかった」
「いいなー。私もクエのフルコースは食べた事あるけど、小十郎の野菜との合わせ技の上に政宗の手料理なんてずるいっ!私も食べたいっ!」
「また長曾我部に釣ってもらえばいいだろ?俺がまた料理してやる」
「わあ、政宗、ありがとう!」
「可愛いお前の望みは何でも聞いてやる。長曾我部、俺も忘帰洞に行きてぇな。上洛の時に連れて行ってくれ。遙と上洛の時は湯巡りの約束をしている」
「何だ、遙、お前ぇ湯巡りがしてぇのか!俺と趣味が一緒だな!ちょっと上洛のルートで温泉地考えてみるか…」
「最後の温泉地は有馬温泉がいいな!神戸に学会に行ったから寄りたかったんだけど、時間がなくて行けなかったの。下調べしたら、すごく行きたかったのに行けなくて心残りだったから、是非行きたいな!金の湯と銀の湯と炭酸泉、全部に入りたいな!」
「金の湯と銀の湯と炭酸泉?聞いた事ねぇな。俺が知ってるのは、茶色くて塩分が高い温泉だけだ」
「うん、その茶色いのが金の湯だよ。他にはラジウム泉の銀の湯と、ちょこっとしゅわしゅわする炭酸泉があるらしいよ?上洛前か後に行きたいな!」
「マジか。温泉掘るのは時間がかかるから間に合うか、自信ねぇな」
「長曾我部、俺が手っ取り早く全部の金の湯と銀の湯と炭酸泉と大名向けの宿を願ってやるから大丈夫だ」
「独眼竜、マジでか!?そいつは助かるぜっ!そう言えば、願った物が出て来るボストンバッグももらったし、倉も確認して来た。ボストンバッグと倉は俺の権限だが、他の願いの権限は独眼竜と遙とエリザベス女王にしかねぇって夢の中で聞いたぜ。お前ぇ、温泉掘りまで願えるのか。マジですげぇ!」
「ああ、俺もびっくりだぜ。遙、後で有馬温泉の街について教えろ。手っ取り早く俺が整備する。民衆や大名を誘致して、税を徴収して長曾我部と分け合ったら財源になるからな」
「政宗、すごいね!」
「やっぱ独眼竜はすげぇ!誘致は俺に任せろ!遙、有馬温泉には連れて行ってやるから安心しろ。他に質問はねぇか?」
「うん、あるよ。元親の奥さんを口説いた時、何て告白したのか聞きたいな!政宗に仕込まれたなら絶対キザだもん!奥さんがかつてなく喜んだ告白が聞きたいな!」
「ああ、告白か?独眼竜がよ、独眼竜の思い付く最高の告白はこれしかねぇって一押ししてくれたやつだ。奥の手だから、タイミングと場の雰囲気と発声に気を付けろって言われて重点的に練習させられたな。甘い雰囲気を作れって言われてすげぇ苦労した最難関だったぜ」

俺は思い出して爆笑した。
まさか、遙が長曾我部に告白を聞くとは思わなかった。
あれは軽い悪戯で、長曾我部で遊んでいただけなのに、本当に実行したから面白かった。

「政宗、何で笑うの?」
「お前も聞いたら絶対に笑う告白だ。長曾我部、本気でやってやれ」
「おうよ。海賊は天女に恋をした。天女はお前だってな」

その瞬間、遙は固まった後、俺と一緒に爆笑をした。
長曾我部が不思議そうに俺達を見つめる。

「元親、笑ってごめんね。それ、政宗が私にした告白のパクリなんだ。でも、甘い雰囲気で上手に出来てるよ?頑張った甲斐があるね!」
「ああ。俺は龍恋の鐘って江ノ島にある鐘の前で、遙に告白をした。龍は天女に恋をした。天女は、遙、お前だ。近いうちに別れが来るのは分かっている。それでも…。この気持ちに嘘はつけねぇ。遙。俺はお前を愛している。お前だけだ。今までこんな気持ちになったことはねぇ。お前は?お前の気持ちを聞かせてくれ、ってな」
「マジか!でも、その告白やべぇな!流石は、独眼竜だぜっ!また場所が龍恋の鐘って所がすげぇな!だから、江ノ島が伊達の直轄地なのか」
「ああ、そうだ。遙とは鎌倉の長谷寺の紫陽花を見に行く約束もしてたし、耳飾りも鎌倉で買ったから、俺は鎌倉と腰越の先まで直轄地にしたんだ」
「なるほどな。でも最高の告白だと思うぜ?龍を海賊に変えただけだとしても、嫁は人生最高にロマンチックだったって、今でも喜んでくれてるから独眼竜には感謝だ。お前の告白のパクリをもらえて良かったぜ」
「お前、本当に素直だな。お前のそういう所、俺は大好きだぜ?龍恋の鐘ってな、その名の通り鐘があって、その鐘の前で告白して結ばれると永遠の愛になるらしいぜ?俺と遙はそこで永遠の愛を誓ったんだ。その後折を見て何度も永遠の愛を誓ったけどな。鐘も一緒に鳴らして来た」
「はぁ、やっぱお前ぇ、天下一の伊達男だな。そんな謂れのある鐘な上に名前まで恋する龍だろ?それにあの告白だろ?お前ぇにしか出来ねぇよ」
「龍恋の鐘を選んだのは俺じゃねぇけどな。俺はこの世界に帰らなきゃならねぇから、別れが来るのが分かってたし、恋心は封印するって決めてた。でも溢れる想いは止められなくて、眠ってる遙に告白して、キスしてたりしたけどな。あの頃はお互いに別に好きな異性がいると思い込んでいて、俺達はすれ違ってたんだ。俺は指一本でも遙に触れたら溢れる想いのまま、無理矢理押し倒して穢してしまいそうで、指一本触れる事すら出来なかったぜ?まあ、それで遙が自分の恋心に気付いたけどな」
「マジか!お前ぇ、相当だな。あれだけ派手に女遊びしてたから、手っ取り早く遙を口説き落としてたとばかり思ってたぜ!」
「初恋だったからな、そんな事出来なかった。大切にしたかったからな。別れの日の夢を見てしまって、別れの前に俺という存在を刻み込みたくて、溢れる想いのまま、遙を押し倒して無理矢理抱いた事もあったな。途中で目が覚めたけど、夢で見たまま、実際に遙にやっちまってたしな。それで余計に遙に触れられなくなった」
「そこまで深く想ってたのか。そりゃ7年も忘れられねぇな。でも、お前ぇが龍恋の鐘を選んだんじゃなかったら、誰が龍恋の鐘なんて選んだんだ?」
「遙の親友、美紀だ。美紀は遙の恋愛相談を受けて、俺の気持ちに気付いたようだ。だから、俺に告白をさせるために龍恋の鐘を選んだという読みで間違いねぇ。遙が怖気付いて告白出来ねぇって踏んで打った手だ。実際に 、遙は怖気付いて、立ち止まったまま動かねぇから、俺が無理矢理抱き上げて龍恋の鐘の前まで連れて行ったからな」
「マジかよ!それもまたすげぇ伊達男っぷりだな!遙、お前ぇ、嬉しかっただろ?」
「嬉しいより、振られると思い込んでいたから、怖かった。でも、政宗が告白してくれて、最初は信じられなかったけど、言葉を重ねてくれて、私の返事を待ってくれて、私も嬉しくて胸いっぱいになって泣きながら何とか告白したら、ぎゅっと抱き締めてくれて、すごく優しいキスをしてくれたよ?海と夕陽の見える丘の上だった」
「すげぇロマンチックじゃねぇか!最高のロケーションだな。一生の思い出になるな。その美紀って女も伊達女だな」
「あいつはまだまだだ。人に世話をする時は伊達女っぷりを発揮するくせに、自分の事になると、すぐに茶化すからな。猿飛との婚儀を認めたとは言え、正直もうちょい頑張って欲しい所だ」
「ちょっと待て。何で遙の親友が猿飛の許嫁なんだ?遙の世界にいるんじゃねぇのか?」
「遙は甲斐で無理をし過ぎて、胃の腑を病んで、自分で治療出来ないほどに悪化して吐血した。余命1ヶ月という遙の宣告を聞いて俺は遙を抱き締めて号泣をした。でも、遙の存在意義は、俺との再会のためにあるから、遙の窮地を救うために医者である美紀が遙を助けに来てくれたんだ。遙は何とか助かった。しかし、武田の姫が疱瘡にかかってな、美紀と猿飛が治療に当たっている間にどうやら恋に落ちて、俺が信玄と武田の家臣達の前で遙にプロポーズをした後、猿飛が美紀にプロポーズをした。だから、猿飛は今は俺に仕えているんだ」
「なるほどな。そういう経緯があって、お前ぇは甲斐で手間取ってたのか。帰りが遅いから心配してたぜ。それより、伊達男のプロポーズの方が気になるな。是非教えろよ」
「本当は遙の世界でプロポーズしたかったんだけどな。遙は世継ぎだったから婚儀は避けられなかった。遙の世界の婚儀は、神の前で永遠の愛を誓うんだ。キリスト教だな。遙は他の男とそんな誓いをしたくないって泣いた。だから、他の男に取られる前に先に教会で真似事の婚儀をする事にした。遙が別れを恐れて拒むのが分かっていたから、直前まで内緒にして騙して教会に連れて行って挙式だ。それなりに本格的だったぜ?本物の指輪を用意して着飾ってな。誓いの言葉の後、きちんと指輪の交換もして、祭壇の前で永遠の愛を誓うキスもした。だから、俺達は7年前から夫婦なんだ。でも、本当はプロポーズしたかったから、諦めきれなくて婚約指輪も用意していた。いつかまた出会えるのなら今度こそ婚約指輪を渡してぇってな。婚約指輪はダイヤモンドが一周した、エターニティリングだ。婚儀のドレスに似合うネックレスも用意していた。まさか本当に渡せる日が来るなんて思いもしなかったから、本当に嬉しかった」
「はぁ…。流石は伊達男だ。騙して教会に連れて行くなんてマジですげぇ!まさかお前ぇが嫁持ちだなんて思いもしなかったぜ。その婚約指輪の名前も永遠か。すげぇな!そこまで徹底してるとマジですげぇ!ところで指輪ってどんなのだ?」
「こういうのだ。遙、お前のも見せてやれ」
「うん」

俺達はティファニーのアトラスの揃いの結婚指輪を見せた。
遙はデビアスのエターニティリングを重ね着けしている。

「すげぇ輝いてるな!俺の嫁も好きそうだぜ!俺もペアで着けてぇな!」
「お前、指輪が欲しいのか?Safariで好きな指輪選んで、ボストンバッグに願えばいい。iPhoneの使い方、分かるだろ?ティファニーかデビアスなら間違いないぜ?今はFaceTime中だから無理だ。後でゆっくり嫁と探せ。何ならヴァチカンで改めてローマ法王の前で挙式するか?お前も永遠の愛が誓えるぜ?お前の嫁なら喜ぶはずだ」
「そんなことまで出来るのか!?嫁と相談してみる」
「是非そうしろ。ローマ法王の前で挙式するなら衣装も願ってやる。倉かボストンバッグから出て来るぜ?」
「お前ぇ、やっぱ流石だな!それよりお前ぇのプロポーズを聞かせてくれよ」
「ああ、いいぜ」

俺はあの日ずっとプロポーズしたくて、練りに練ったほぼ暗記していたセリフを全て伝えて、Nothing but loveを歌った。
遙は思い出したのかまた泣いていた。
長曾我部も遙の涙にもらい泣きをした。

「こんなプロポーズ出来るの、世界にお前ぇ一人だけだ。プロポーズのセリフと歌が同じ意味だなんて、やるじゃねぇか!すげぇハイセンスだぜっ!」
「しかも、これは遙の一番好きな歌なんだ」
「マジかよ!?マジですげぇ!そんな口説き方出来る男がいるなんて思いもしなかったぜ!やっぱり独眼竜は天下一の伊達男だな!」
「まあ、お前も俺が叩き込んだから出来るんじゃねぇか?そんなに俺達の恋について気になるなら、伊達の披露宴に嫁と来い。2人くらいなら席の融通が利く」
「是非行きてぇ!」
「じゃあ、小十郎に伝えておいてやる」
「ありがてぇ!」

これからヨーロッパ行きについて話すつもりだが、何か取りこぼしはないだろうか。

「遙、お前、長曾我部に聞きてぇ事、もうねぇか?なかったら、ヨーロッパ行きの打ち合わせに入るが」
「待って、政宗、まだ聞きたい事ある!」
「おうよ、何でも聞いてくれ」
「あのね、上洛の時、伊勢海老が食べたいな。色んなバリエーションの料理で」
「伊勢海老か。色んな所で獲れるからな。せっかくなら他の海の幸もあった方がいいだろ?志摩だったら、伊勢海老と牡蠣が食えるか。志摩の牡蠣は一年中食えるからな。ついでに船で北上したら、伊勢神宮に行けるぜ?赤福餅が食べれるな」
「わあ!牡蠣も好きだし、伊勢神宮一度しか行った事がないから、行きたいな!赤福も好き!政宗、どう思う?」
「俺も伊勢神宮は一度だな。おかげ横丁は一年中流行ってるからな。ちょっとの税率で課税するだけでかなりの財源になるから、長曾我部の城がそばにある。その代わり伊勢神宮聖域の警備が長曾我部軍担当だ。その視察に伊勢神宮に長曾我部と行った。牡蠣は三陸で食べ飽きてるが、お前が喜ぶなら別に構わねぇよ」
「そうなんだ!政宗、流石だね!それからね、太地のクジラ漁ってある?」
「おう、あるぜ?あれは伝統的だ。クジラの脂は行燈に使えるし、骨以外全部食べれるからな。よし、クジラも手配してやる。場所的に勝浦の温泉を楽しみつつ、クジラの肉を持って来させて調理させるのが理想的だな。勝浦と太地は近いし、勝浦の温泉巡りは少なくとも5日見ておいた方がゆっくり楽しめるぜ?野郎共には基本的に大浴場をあてがって、俺と嫁で独占してるな。野郎共にもスケジュール組んで被らないようにたまに入らせてるから、基本的に男湯と女湯には分かれてねぇ。独眼竜と2人きりで楽しめるぜ?」
「政宗と2人きりもいいけど、みんなで水着着て、わいわいしながら入りたいな!」
「水着?」
「長曾我部、俺のiPhoneで見せてやる」

俺は女物の水着を数パターンと男物のサーフパンツを長曾我部に見せた。

「やべぇ!こんなセクシーな着物が存在するなんて思いもしなかったぜっ!でも、裸に近いから温泉にはいいかもな」
「俺もお前にだったら、遙の水着姿見せても構わねぇよ。お前も嫁に着せてぇだろ?」
「ああ、そうだな。俺の嫁、超ナイスバディだから着こなせるな!これなら独眼竜に見せても構わねぇな。むしろみせびかしてぇくらいだ」
「だったらこれで決まりだな。欲しい水着をiPhoneで選んでおけ」
「おうよ」
「遙、他には?」
「政宗、A5ランクの松坂牛を願って?飼育の技術も解体の技術も。牛飼いと全ての道具もね。5日もいるなら、温泉の後、松坂牛が食べたいな」
「ああ、いいぜ?温泉の後の牛肉は格別だろうな!ステーキでもしゃぶしゃぶでもすき焼きでもいいぜ?お前とのプリンセスデートで食べた柿安のシャトーブリアンは忘れられねぇな!今半のすき焼きも良かった」
「あんなの食べれるなんて思いもしなかったよ!人生最高の思い出だよっ!」
「独眼竜、言ってる意味が全然分からねぇ」

俺は、未来の牛の肉食と、料理のバリエーションについて長曾我部に説明し、やべぇほど美味いと力説した。

「独眼竜がそこまで言うって余程だな。是非願ってくれ。広い土地が余ってる」
「ああ、いいぜ。遙、他には?」
「白浜温泉の崎の湯に入って、クエとクツエビと伊勢海老と大アサリが食べたいな!」
「白浜温泉は開発済みだし、崎の湯は持統天皇からの歴史があるから俺と嫁専用だぜ?温泉地として開発してるから、町中温泉だらけだし、白良浜で波乗りも出来るらしいぜ。時間がなくて行ってねぇけどな。大きな宿もあるぜ?白浜温泉ってクエが釣れるのか?」
「うん!日本で一番クエが釣れるのが白浜だよ!あ、いい事思いついちゃった!政宗、フグの調理師の技術を願って!私、フグが大好きなんだ!政宗、調理して!」
「フグまで食べれるのか!?」

俺と長曾我部は同時に叫んだ。
まさか、あの猛毒のフグが食べれるなんて、思いもしなかった。
言ってくれれば、遙といた時に連れて行ってやってた。

「お前がそう言うなら、願ってやる。俺も是非新しいグルメに挑戦してぇな。どんな味だ?」
「んー、クエに似てるけどもっと旨味があってクエより美味しいかな。白子の醤油焼きなんて、鱈の白子より美味しいよ?」
「マジでか!?それはやべぇな!是非食いてぇな。フグの産地はどこだ?」
「東の海なら、遠州灘かな。フグの種類はトラフグ」
「分かった。長曾我部、お前が釣れ。俺が調理する」
「おうよ、任せろ」
「わあい、嬉しいな!一匹で4人前のサイズだよ?」
「いくらでも釣ってやる。遠州灘と名古屋はそう遠くねぇから、独眼竜は名古屋城で調理してくれていいぜ」
「よし、その手で行く」
「あとは、政宗ともう一度、伊東温泉に行きたいな。新婚旅行だもん!金目鯛とアワビが食べたいな」
「あれも思い出の場所だな。北条氏政か。何とかなるだろ。長曾我部、お前はどう思う?」
「ご先祖様の墓参りをしてぇから泊めてくれって伝令で、絶対歓待するはずだから何の問題もねぇな。あいつに無理なお願いをする時のキーワードはご先祖様だ。どんな無理でも通る。新婚旅行って?」
「婚儀の後に旅行に行く習慣が遙の世界にはあった」
「マジでか!羨ましいぜっ!金目鯛もアワビも美味いな!俺から北条氏政に頼んでおいてやる。伊東温泉はちゃんとあるぜ?北条氏政のお気に入りだ。ご先祖様の墓参りをさせてくれって頼んだら、天下人の政宗様がって泣いて喜んで泊めてくれるぜ!」
「わあい、嬉しいな!後は、由比ヶ浜と江ノ島行きたいな!」
「クッ、鎌倉と藤沢か。江戸に一番近いリゾート地として伊達が民衆に解放してるぜ?集客力抜群で全部伊達の財源だ。幸せのお裾分けの龍恋の鐘もちゃんと作ったぜ?大人気だ。鐘の音も雅だ。お前との約束だからな。俺達が訪れる時だけ、貸切にするから、余裕だ。朝比奈切通しと腰越には門があるし、江ノ島にも門がある。3つ閉めれば完全に貸切だ」
「わあ!政宗、すごい!私との約束守ってくれた!」
「当たり前だ。お前の面影を追い求めてたからな。江戸に移って真っ先に作った」
「じゃあ、政宗、東京ディズニーランドとディズニーシーも願って?政宗達とディズニーで遊びたい!ウォルト・ディズニーはアメリカ生まれだから、この時代で願わないと生まれない」
「分かった。お前の部屋で読んだ雑誌に載ってたやつだな?暑いし混んでるから諦めたやつだ。俺なら貸切に出来るからな!」
「やったぁ!これで将来的に日本で手塚治虫も生まれるし、漫画が流行ってのだめも聖闘士星矢も生まれるね!」
「お前、やっぱ天才的に頭いいな!ディズニーランドとディズニーシーは必ず願う」
「龍恋の鐘は嫁と行きてぇな。俺も永遠の愛を誓いてぇ!独眼竜、ディズニーランドって?」
「こういうのだ」

俺はYouTubeでディズニーランドの動画を見つけていくつか見せた。
ほぼ全部パレードだ。

「すげぇ!子供が喜びそうじゃねぇか!大人でもわくわくするぜっ!絶対に行きてぇ!」
「お前、やっぱ無邪気でノリいいな!」
「政宗、クラブディズニーの動画かけて」
「Okay!」

ユーロビートのミッキーマウスマーチで人々が踊り狂っている。
でも、このリズムはかなりノレる。
長曾我部が画面の向こうでノリノリだ。
遙が合いの手入りで歌い出した。
つられて俺も合いの手を入れてしまう。
長曾我部もノリノリで合いの手を入れ出した。
やべぇ!これ楽しいじゃねぇか!

「よし、遙。これは作っておいて、普段は財源用のテーマパークにして、俺達が遊ぶ時だけ貸切にする。俺達は世界で遊ばなきゃならねぇから忙しい。他にお前が行きたい所は?」
「鳴門の渦潮と大阪城と金閣寺!」
「よし、遙、お前ぇの望みは全部俺が叶えてやるぜ?金閣寺は伊達の管轄だから、独眼竜に任せるぜ」
「政宗、大阪にUSJを願って?大阪湾の空いてる土地ならどこでもいいよ?ハリウッド映画が生まれないから、今、作った方がいい。上洛の時に、USJで遊びたい!行った事ない!」
「よし、それがお前の望みなら叶えてやる。もちろん金閣寺もだ。あのインパクトあったやつをやってやる。USJを調べるから待ってろ」

SafariでUSJについて調べると、どれも有名映画のアトラクションで、面白そうだった。
長曾我部なら気に入りそうだ。

「長曾我部、後でUSJについて調べろ。お前なら気に入りそうだ。お前の嫁もな。民衆に解放したら、財源になるぜ?」
「マジか!?後で調べるぜっ!」
「遙、他には?」
「前田にお願いして、能登半島でノドグロとホタルイカと蟹の漁の権利を共有して?ノドグロはすごく脂が乗ってて美味しい幻の高級魚だよ?春のホタルイカは沖漬けにしたら美味しいよ?蟹はズワイガニと香住と同じ蟹が採れるよ。後は蝦夷の海の幸が全部欲しいから、アイヌと交流して?毛ガニでしょ?ホッケでしょ?バフンウニでしょ?紅鮭でしょ?スルメイカでしょ?バフンウニは礼文島のが美味しいな。だし昆布は利尻島の昆布が高級だな!」
「お前、よく知ってるな!全部手配してやる。全部美味そうだ」
「蝦夷か!ちょいと遠いが、釣りが楽しそうだな。みんなで行こうぜっ!」
「長曾我部、そうだな。遙、他には?」
「今のところ、もう、大丈夫」
「よし、分かった。じゃあ、これからヨーロッパから太平洋周遊の旅行の打ち合わせだ」
prev next
しおりを挟む
top