これも大量のメタルとハードロックに混じって、再生回数順に並べ替えたらトップランクに食い込んでいた曲だ。
だから、印象に残ってるし、まだ歌詞も覚えている。
遙と美紀はすぐに歌い出し、俺も追いかけるように歌い出した。
いつも縦ノリの成実が横ノリして聞き惚れている。
小十郎も気持ち良さそうに聞いていて、綱元は一生懸命iPhoneで日本語訳を確認している。
焔は淡く微笑んでいる。
サビを歌い終えると小十郎が感嘆の声を漏らし、勝手を得た成実がiPhoneで歌詞を見ながら歌に加わった。
成実も加わると、遙も美紀も嬉しそうに微笑んで、更にノリノリで歌い出した。
そして、最後の連発の大サビに入ると、遙と美紀はパートを分けて歌い出した。
遙がコーラス担当で、美紀がマイケルジャクソン担当だ。
流石、マイケルジャクソンが子供の頃から好きだっただけあって、完コピしている。
俺と成実は遙と共にコーラスパートを熱唱した。
そして大盛り上がりの後、歌は静かになり、俺達のchangeと言うコーラスの後に美紀の締めのMake that changeというセリフでMan in the mirrorは終わった。
マジで、名曲だ!
「美紀、お前ぇ、これ、いい曲じゃねぇか!最高の反省の曲だ。貧しい人々を助ける理念も最高だ!俺はマイケルジャクソン気に入ったぜっ!これは賛美歌に採用だな」
「小十郎、お前も気に入ったか!俺はCreeping Deathと甲乙つけがたいがな。どっちも最高に気に入った!」
「わぁ!小十郎も綱元も気に入ってくれて、私、超幸せで嬉しい!」
「政宗がMan in the mirror歌うの初めて聞いた。すごくカッコよかった。エルヴィス風だった」
「お前が惚れ直してくれるなら、いくらでもどんな曲でも歌ってやる。またエルヴィス風に歌ってやるぜっ!」
「梵、これもやべぇ!超ノレるぜっ!俺もマイケルジャクソン、超気に入った!美紀ちゃん、次のHeal the worldもかけてくれよっ!」
「わぁ、成実も気に入ってくれて、私、超嬉しい!いいよ、かけるよ?」
美紀はすぐにHeal the worldをかけた。
これはよく覚えている。
何せ再生回数トップ10入りだ。
最初の英語の少女のセリフまで美紀は完コピした。
小十郎がまた感嘆の声を漏らして、今度は小十郎まで歌詞をiPhoneで参照し始めた。
成実は既にスタンバイ完了だ。
綱元も日本語訳を読んでいる。
今度は歌の出だしから焔も参加した。
焔は流石いい歌声をしているし、歌も上手い。
最高の世界平和の歌の一つだ。
とてもいい気持ちで始めから歌い出した。
2番からは成実と小十郎も加わって更にいい気分になる。
サビ手前で俺がハモり出すと、更にみんなノリノリになった。
サビを綱元以外の全員で大合唱して、最高の気分だ!
ラストの変則的なサビを成実と小十郎以外の4人で歌ってラストスパートで最後まで全員で歌い上げた。
「政宗様、この小十郎、最高の気分でございます。これほどの世界平和の歌はないほど良い歌と存じます。子々孫々と続く世界平和でございます」
「小十郎、甘いな!まだこれ以上のがあるよ?We are the worldっていう曲だよ?」
「何だと!?美紀、これ以上だなんて最強じゃねぇか!それもマイケルジャクソンか?」
「マイケルジャクソン率いるアメリカオールスターだよ!史上最強だよ?」
「史上最強だと!?マイケルジャクソンが率いているのか。それは最強そうだ。是非、聞かせろ!」
「小十郎がそんなに興奮するなんて、珍しいぜっ。伊達に楽が好きじゃねぇな。流石、俺の守役だ。これは賛美歌にしねぇが、特別に聞かせてやる。美紀、かけてやれ」
「政宗様、この綱元にも是非英語力を願って頂きたいと存じます。俺も合唱したいと存じます」
「よし、綱元ついでに全伊達軍とその家族全員の全世界の言葉能力を願ってやる」
俺はノリノリで全伊達軍とその家族全員の全世界の言語能力をぱっと願った。
「政宗様、先ほどのHeal the worldの意味がようやく分かりました。正直、日本語訳よりもグッと来ます」
「だろ?その調子で、We are the worldにお前も参加しろ」
「かしこまりました」
「よし、美紀、かけていいぞ」
「わぁ、綱元まで参加してくれて、私、超嬉しい!早速かけるね!」
「美紀、私も超嬉しい!」
「美紀ちゃん、早く聞かせてくれよっ!」
美紀はノリノリでiPhoneを操作してWe are the worldをかけた。
遙と美紀は完全に覚えているのか、各アーティストのくせを完全に真似て歌い出した。
それに俺と焔も加わる。
残り3人はiPhoneで歌詞を読みながら歓声を上げている。
そして、やがて3人も加わりラストまで大合唱のWe are the worldになった。
伊達に俺の伊達三傑じゃねぇ。
俺の能の伴奏が出来る伊達三傑だ。
自分勝手にアレンジを入れるのが俺含めて全員超上手い!
しかも目で合図しながら、被らないようにアレンジを入れる。
最高の気分で歌い終えて満足した。
「よし、お前ぇら、最高だったぜ?いい気分で打ち合わせに戻るぜっ!」
「はっ!」
「Okay!」
焔は堪え切れないように笑って、また表情を柔らかい笑顔に変えた。
「かしこまりました。相変わらず切り替えが早いですね。打ち合わせに戻りましょう」
「Thanks!お前、三権分立についてどう思う?」
「三権分立でございますか…。なにゆえ今の時期に三権分立をお考えでございましょう?」
「遙の統治方法について話しただろ?解決する前に先に話が進んじまったが、遙は基本的人権を絶対的に守らせる、4国共通の憲法が作りてぇし、それには俺も賛成だ。俺は法規について理解が乏しいし、何より分国法を最優先にして来たからな。下手に法律や憲法を作って俺自身が身動き取れなくてなっても困るからな。甲斐州法度次第の二の舞は御免だぜっ!」
「なるほど、左様でございましたね。お館様の二の舞は誰にもして欲しくありません。よく分かりました…」
焔は言葉を切ってしばらく考え込んだ。
「そうですね、まずは未来から逆算するのが妥当かと存じます。王は君臨すれども統治せず、でございます。イギリスの憲法は基本的に慣習法なのは、政宗様もご存知でいらっしゃいますね?」
「ああ、当然知ってるぜ?」
「そこで更に、日本の第二次世界大戦後の憲法作成の経緯を考慮致しましょう。アメリカ主導でルソーの思想に基づいた憲法草案を元に日本国憲法は作られましたね?これで、イギリス、日本、アメリカ、オーストラリアに共通な思想を取り入れられるかと存じます。ただし、民主主義が大前提でございますから、憲法条文から、民主主義に関する条項を全て取り除いて、後の憲法改正によって追加するのはいかがでございましょうか。それならば、民主化と共に一気に日本国憲法が完成致します。つまり、王は君臨すれども統治せずのスタンスに切り替える時でございます。ただし、核と平和主義については言及致しません。あくまで富国強兵が国の大事でございますから。日本国憲法は大変よく出来ております。解釈の余地がたくさん設けられ、確実に理念を徹底させながらも、緩さを同時に持ち合わせた物でございます。ですから、平和主義ながらも自衛隊を海外に派遣出来たのでございます。平和のための派遣でございましたから」
「焔、すごいね!私が言いたかった事、その物だ!」
「何だ、遙、思い付いてたのか?早く俺に言えよ」
「だって、憲法ってすごく難しいんだもん。私には書けないから、後でゆっくり考えてからにしようと思ってた」
「なら仕方ねぇな」
「流石は遙様でございますね。しかし、絶妙に民主主義に関わる章が大変多いので、憲法作成が困難なのもよく分かります。三権分立の縛りがあるから余計でございます。この絶対王政期に国民の自由をどう定義するのかもなかなか難しい事でございます。伊達が屯田兵を展開して行くからでございます。108条、全てを洗い出して、構成し直した方が良いかも知れません。まず、三権分立が成り立ちませんので、かなりの条項が削られます。これはゆっくり考慮させて頂けませんか?アメリカ合衆国憲法も考えてはみたのですが、国民が何かあればすぐに裁判を起こし、銃が所持出来るため国民がこぞって護身用の銃を持ったり、そのため乱射事件が起きます。大統領に権限が集中し過ぎて無理も通る上に、核兵器を投じるボタンを押す権利まで持っている事を考慮致しますと、アメリカ合衆国憲法は失敗作なのではと思えて仕方ありません。俺なりに改良すれば使えるかも知れませんが、あくまで最後は政宗様の末裔が天下人として君臨するだけで民衆に政治を委ねるのであれば、総理大臣に権力が集中するのはいかがな物かと存じます。結論から申し上げますと、憲法制定には時期尚早でございます。仮に作るのであれば、改正前提のオリジナルな憲法を作るのが好ましいと存じます。それもかなり慎重に作る必要がございます」
「はぁ…。そこまで説明されると流石の私でも分かるよ。まだ夢物語なんだって。全然別の方法で基本的人権について守らせる方がよっぽどリスクが少ないね」
「なるほどな。俺もよく分かったぜ。やっぱ憲法は難しい」
「政宗、しょうがないよ。憲法は最難関だって、司法試験の勉強の時に裁判官の兄貴がぼやいてたもん」
「美紀、そうなのか?」
「うん、そうだよ。それよりも個別の法律を作って行く方がよっぽど現実的だよ?あっちの方がまだ分かりやすい」
「法律か…。それなら、官僚が法案を作成して、内閣で吟味して、国会で法案を通して可決して法律が出来る感じか。これを政宗の政治に当てはめてみると、焔が育てた官僚が法案を作成して、綱元が吟味して政宗が決定して、大名達に同意してもらったら可決されるのか…。それなら、アリだな。法律はころころ変わるから、時代の流れに合わせて変えられるからね。憲法はその時の流れに応じて慣習的に作られる慣習法にして、議会に政治を全て任せる時に憲法が完成されるように持って行く感じにすればいいのかな。どうせなら発想を転換させて、憲法と戦える法規を考えればいいのか。それなら今の時代からでも最低限の物は徹底出来るからね。そうしたら、条約しかないな。憲法と条約は永遠の争いのテーマだ。だから、必要な法規はイギリス、日本、アメリカ、オーストラリアで条約を結べばいいのか…。やった、これで全部解決だ!」
「遙、お前、やっぱ最高に頭いいなーー!それなら俺の治世に組み込めるぜっ!大名達には年3回くらいは江戸に来てもらわなきゃならねぇな。どの程度法律を、作り込むかによるが、それは焔に官僚の育成を十分にさせてから考えた方がいい。焔、お前はどう思う?」
焔は少し驚いたように目を瞠っていた。
「政宗様、それは大変良き考えと存じます。流石は遙様でございます!それならば、まだ急ぐ必要はなく、官僚の育成を十分にさせてから取りかかれますし、同時進行で条約の内容を吟味する事も出来ます。憲法に関しましては民主化まで様子見でよろしいかと。付け加えますと、総理大臣の任命権は、帝ではなく政宗様の末裔でございます。帝は更にその上に君臨致しますが、権力は全く持ちません。ただの国の象徴でございます。何なら駄目押しで、皇帝の概念を利用して、帝はエンペラー、政宗様の末裔は王、つまりキングに致しまして、他の大名達は公爵達となればイギリスのように貴族として血筋を残せますし、政宗様の末裔もロイヤルファミリーとなりますね。日本は世界で唯一皇帝を持つ国として世界のロイヤルファミリー相手に君臨する事が出来ます。いつの時代で適用するかはまた考えさせて下さいませ。これ以上の策は俺も思い付きません。これで俺も安心して官僚育成の策を練る事が出来ます。遙様、美紀様、大変お見事でございました!」
「焔、お前も流石だなーー!天皇制についてよく理解してるぜ!それに帝を皇帝にして伊達を王にするなんて最高の発想だぜっ!俺の末裔がロイヤルファミリーか!それには俺も大賛成だ!俺が帝の外戚になればすぐにでも実行可能だぜっ!はぁ、良かった…。これで俺も15年後くらいには王だ!遙は王妃だぜっ!帝はその頃譲位させるぜっ!」
「焔、すごいね!まさか神聖ローマ帝国の皇帝や中国の皇帝の概念を持ってくるとは思わなかったよっ!ヨーロッパの貴族の概念まで入ってて、すごくびっくりしたっ!政宗もすごいよっ!私も将来的にガチのロイヤルファミリーになるとは思わなかった!まさか王妃だなんて!」
「私も法律って言ってみただけなのに、ここまで話が展開するなんて、思いもしなかったよっ!公爵って日本史の大名達の明治時代の呼称で更にぴったりだよっ!焔、すごすぎるよっ!あー、びっくりした!」
「なぁ、焔、大名達と公家共はどうやって合体させればいいと思う?」
「そうですね…。深く思い悩まずに、公家の力をまず削ぐ事に致しまして、大名達を最高の貴族の位である公爵にすればよろしいかと存じます。続きまして、公卿の家柄を伯爵と致しまして、殿上人の家柄を子爵とすればよろしいかと存じます。それ以下の位を持つ貴族は男爵でございます。はっ!しまった、そうですね。よくよく考えましたら、宮家に関しましては、大名達よりも高い位にする必要がございますね…。帝の血筋を明確に日本最高峰の物として将来的に日本の象徴にする必要がございますから。そうしましたら、宮家が公爵、大名達はそれに次ぐ辺境伯でございますね。公家は変更なしでございます。これならば王の下に公爵、辺境伯、伯爵、子爵、男爵を順に配下に置けます。政宗様のお血筋が宮家よりも勝る策でございます。成実様は王の政宗様のお世継ぎでございますから、大公でございます。宮家の公爵を上回る家柄で政宗様の直下の位です。政宗様、いかがでございましょう?」
「やるなーーー!!焔、お前、すげぇな!!宮家より勝るなんて最高だぜっ!成実は大公かよ!!それに、神聖ローマ帝国の辺境伯か!確かに大名達は名実共に辺境伯だしな。しかも公卿の伯爵より権力も持ってる。これはマジですぐにでも実行してぇ政策だなっ!帝を何とかしてすぐにでも譲位させるか。おい、お前ぇら、どう思う!?」
4人で最高にノリノリになって盛り上がって、小十郎達に話を振ってから、向かいに座る小十郎達をふっと見遣ると、あっけに取られた表情で俺達を見つめていた。
「小十郎、お前、どうした?成実も綱元も…」
しばしの沈黙の後、小十郎が恐る恐る口を開いた。
「正直、高次元過ぎまして、考えが及びませんでした。お話の展開もとても速かったものでございますから…」
「Ah…悪かった。王は君臨すれども統治せずの概念と、条約と憲法のあり方、それから、三権分立の仕組みと法律を作る手順、それをどうやって俺の治世に当てはめるか、未来の天皇制とは何か、ロイヤルファミリーとは何か、最後にヨーロッパの貴族制度について、説明してやる。それならお前ぇらも分かるはずだ」
俺はゆっくりと丁寧に、王は君臨すれども統治せずの概念と、憲法とは何か、慣習法とは何か、条約とは何か、条約と憲法の対立、三権分立の仕組み、法律とは何か、法律はどうやって作るのか、俺の治世へのアレンジ、未来の天皇制、皇帝の概念とは何か、最後にヨーロッパの貴族制度の全パターンを説明すると、3人同時におおお、と声を上げた。
「遙様、流石でございます!それは誠に素晴らしい策でございます!まさか、政宗様が王様となり、この小十郎達は伯爵になるなぞ、想像もしておりませんでした!焔の策もお見事でございました!感動の極みでございますっ!政宗様がまさか王様になられるとは!伊達の血筋が宮家を上回るとは!成実が大公とはっ!!これは、帝の説得に当たらなければなりませんね。上皇になられたら、帝を上回る栄光を得られると仕向けるより他ございません。過去の例を洗い出して作戦を練らなければなりませんね」
「それは俺も手伝うぜ、小十郎!登勢が大公妃だなんて最高にcoolだぜっ!宮家を上回るだなんて、史上最高だぜっ!絶対に成功させてやる。何とか帝を懐柔してやる」
「政宗様、法律についてはこの綱元にお任せ下さいませ。焔が練る策の実施についてもでございます。小十郎と成実が不在の折には俺も帝を懐柔する手を考えます」
「お前ぇら、やっぱり頼りになるぜっ!何なら金銀や食いもんで帝を釣ってやっても構わねぇ。大名達も長曾我部と一緒に十分に懐柔したからな。ここでの無茶は許されるはずだ。何よりあいつらも名実共に公家を上回る位を賜るから、全国の大名達を味方につけろ。それならきっと上手く行く」
「政宗様のおっしゃる通りでございますね。全ての大名達の同意を得て、全員で帝に迫りつつ、美味い物で釣るのは良い手だと存じます。おい、綱元、長引くようなら後はお前ぇに任せた。大名達を説得しろ」
「おう、俺に任せろ、小十郎!政宗様、この綱元が大名達の協力を取り付け、帝に迫る段取りを致しますので、どうぞご安心下さいませ。正直、嫌な顔をしそうなのは毛利だけでございます。毛利はザビーを失って愛に飢えておりますから、ちょいとキリスト教の神父でも派遣して懐柔してみます。おまけに金を差し出せばころっと同意する読みでございます。政宗様、いかがでございましょう?」
「やるな、綱元。毛利はそれできっと落ちる。是非その手で行け。後は帝の弱点を考えろ。そうだな、あいつは超女たらしの、式部卿宮似の楽好きだからな。何せ宣耀殿と麗景殿まで全部埋まってるレベルの後宮の充実っぷりだ。あんなの平安時代振りだぜ!吉原一の花魁でも金を持たせて派遣してやれ。花魁なら楽も出来る。きっとそれで落ちる。東宮は俺が上洛の度に長居して、長曾我部と遊び倒してやってたから俺に超懐いてるしな。そもそも東宮は女たらしの帝が大嫌いだしな!母上が可哀想っていつも俺に泣きついてるからな!帝さえ落とせば俺達は最高の位が手に入るぜっ!綱元、頑張れよっ!」
「この綱元にお任せを。政宗様のおっしゃる通りでございますね。帝はそれできっと落ちます。その手はずを整えます。吉原の噂の傾城の美女の花魁でも金を持たせて派遣致します。何なら筆下ろし直前の美女の花魁もつけて追い打ちをかけます。ついでに美味い物と酒の合わせ技で落とします。小十郎の野菜を使います。京で白拍子も当たってみます。政宗様がローマでの任務中にでも全ての手配を終えます」
「流石だ、綱元。俺達もこれで心置きなく政宗様をお守り出来るぜっ!頼りにしてるからなっ!俺の野菜はいくらでも使えっ!全パターン使えっ!」
「やっぱ、最後は綱元だなっ!超絶頼りになるぜっ!」
「流石だ、綱元!よし、この調子で、更に駄目押ししてやるぜっ!上皇になった暁には上皇にハーレムを作ってやるか。イスラム教のハーレムだ。お前ぇらもよく知ってるだろ?上皇になったら、後宮を持てねぇからな。今の女御達と尚侍をそのままハーレムに移行するのはもちろんだが、追加で全国のとびきりの美女の遊女達の有志を募ってハーレムに送り込む。遊女達なら男を悦ばせる手練手管を熟知しているからな。上皇の子を孕んでも俺は痛くも痒くもねぇ。何の権力もねぇからな。次期帝の東宮は俺みてぇな伊達男になりてぇって憧れてるし、俺の言う事なら何でも聞く。ハーレムの維持は伊達が財源を提供すればいい。たかだか女を30人ほど養うのにそんなに金はかからねぇからな!ハーレムに女御達を入れて30人なら上皇だってご満悦だろ?正直あの帝なら、栄光よりも女で釣れる。綱元、ハーレムの計画も練っとけ」
「政宗様、承知致しました。最高の駄目押しでございます!」
「ハーレムか!やるな、梵!あの女好きなら絶対に釣れるぜっ!」
「政宗様、流石でございます!過去に例を見ない上皇の後宮でございますか!それでこそ天下人の政宗様にしか出来ない策でございます!ハーレムは全くよき考えでございます!それならば、大名達の説得は止めに致しましょう。必ず帝は喜んで譲位致しますから、大名達の手を煩わせる必要など全くございません。手間を省いてハーレム作りに専念するのが良いと存じます。早速、遙様の養女縁組の後に、様子を見ながら帝に切り出しましょう。遊女達に琴や琵琶などの楽の稽古をあらかじめしておくと尚良いと存じます。そもそも太夫ならば琴と和歌は一流でございますから、すぐにでも用意は整います。まずは女御達と尚侍によるハーレムを確約し、次々に遊女を送って30人規模のハーレムになるから楽しみにするように帝に説得するのがよろしいかとこの小十郎は思います」
「小十郎、お前、やっぱ流石だなっ!綱元の手と合わせ技で行くぜっ!上洛前から懐柔しておけば、更にデカい餌で簡単に釣り上げられるからな!これで伊達も安泰だなっ!」
「左様でございますねっ!」
「俺も超楽しみだぜっ!知り合いの遊女のつてで何とでもなるからなっ!江戸の遊女については俺に任せろ、梵!江戸だけですぐに30人集められるぜっ!」
「そうだな、成実、お前ぇが江戸の遊郭は俺達の中で一番詳しいからな!お前ぇに任せた」
「成実もたまには役に立つじゃねぇか!お前の女遊びも無駄じゃなかったな!」
「うるせぇ、綱元!やっと登勢を抱けるから、女遊びはもう止めだっ!これからは登勢一筋だからなっ!」
「成実、お前、本当に良かったなっ!全部、遙様と美紀のおかげだな!政宗様、最高の奥方様をお迎えになりましたね!この綱元、政宗様のご慧眼に改めて感服致しました!」
「だろ!?俺の醜い右目も愛してくれた、医者の卵の情が最高に深い女だったからな!全部、遙のおかげだっ!これで万事解決だぜっ!」
俺達が盛り上がっていると、遙と美紀がくすくすと笑い出した。
「やっぱり伊達三傑って面白いね!ふふっ、上皇のハーレム」
「イケメンが4人顔突き合わせて何相談してるかと思ったら、元就と帝の懐柔でさ、それもすごく物欲にまみれた懐柔策で笑っちゃった!小十郎の野菜にハーレムっ!筆下ろし前の花魁っ!!あははっ!」
「美紀、何か文句あっか!?」
「いや、最高の手じゃない?いいと思うよ?それより政宗、F1とかの話しないの?」
「ああ、そうだったな。その前にぱぱっと焔に言付けたい事がある」
「だったら待ってる」
「政宗様、何でございましょう?」
「ああ。世界地図を見てみろ。お前、この地図でインドネシアの領土がどこ所属なのか曖昧になってるだろ?インドネシアは現地の人々の文化が根付いたイスラム教の3国が支配している。一時期オランダが2ヶ月ほど圧政を敷いてたが、俺がインドネシア人を解放した。エリザベス女王の援護を海上で受けながらな。初の海外派兵だったから、屯田兵にまでは出来なかった。その代わり、俺は毛利の銀で安く香辛料を手に入れて、それでイギリスと貿易をしている。インドも日本が守りを固めているから茶と綿花が安く手に入る。麻と絹も輸出してるしな。イギリスには香辛料、茶、綿花を輸出し、イギリスからは紅茶、羊毛、酒を輸入している和議を結んでいる。隣のフィリピンはスペイン人が圧政を敷いている植民地だ。地理的に近いし、スペインが何かしでかさねぇか軍で見張るのが精一杯で、フィリピン人の解放には至らねぇ。オランダもちょいちょい戦の機会を狙ってるしな。他のアジアの国はみんな独自の文化を持った現地の人々による政治が行われている。俺は商売取引だけで向こうの文化や政治を尊重してるからな。輸出品は銀、麻、絹だ。これが俺のアジア政策だ」
「なるほど、政宗様、よく分かりました。その貿易のセンスは素晴らしいですね。ですから、冬物の着物が充実していて、掛け布団も冬物と夏物が普及し、毛布まであり、座布団も普及し、紅茶も一部で流通しているのでございますね。茶も全国でたっぷりございますしね。麦湯からの移行が早かったのはそのせいでございましたか。また現地の文化や政治を尊重する策も全く素晴らしいものでございます。政宗様にお仕え出来て、大変嬉しく思います」
「遙から、植民地政策を教えてもらってショックを受けたからな。天下統一前から戦略を練っていて、最強の軍を持つ島津に依頼する事にしていた。島津には琉球に所属しねぇ南方の島々まで含む九州全土を与えただろ?ついでになるべく自給自足したかったから、さとうきびを育ててもらって砂糖を精製してもらって、伊達の専売とし、全国に流通させてその売上から島津に礼を弾むことにした。もちろんアジアの警備の駐在手当も弾んでいる。それで島津も大喜びした」
「その策も大変素晴らしい物でございますね。正直以前は完全に理解は出来ませんでしたが、今ならよく分かります。伊達の三大専売は、前漢の塩、酒、鉄の専売の政策を元に政宗様がお作りになったのでございますね。ペルシャの王の目王の耳も今なら分かります。何故黒脛組の別名が王の目王の耳と呼ばれるのか解せませんでしたが、今なら理解出来ます。お見事でございます」
「お前にもそうやって褒められると嬉しいぜ!」
「ねぇ、政宗。私、焔にお願いしたい事があるな」
「遙様の望みでございましたら何なりと。この焔でお力になれるのであればいくらでもご協力致します」
「わぁ、頼もしいな!あのね、日英間の永遠に続く平和条約を結びたいから、条文を考えて欲しいんだ。名前は日英シェイクスピアの絆条約。政宗とエリザベス女王は、シェイクスピアが書いた、ロミオとジュリエットで固い絆で結ばれてるから。元々、私の世界で政宗と出会った時に、避けられない別れがあるのに、お互い恋して、更にお互い別の人が好きだと思ってすれ違ってたの。お互いに避けるようになってた時も、政宗は私を想って、私の好きな物についてパソコンのデータを見たり保存されてた音楽を聞いたり、部屋にあった本を読んだりしてたんだって。その時読んだロミオとジュリエットが自分に重なって見えて、泣くほどに印象的だったから、この世界で翻訳したみたいなの。それが瞬く間に日本中に広まったから、エリザベス女王はとても政宗に感謝して文通を頻繁にするようになって、誰にも私との恋愛について言えないから、エリザベス女王に打ち明けて更に仲良くなって、ニックネームで呼び合うくらいの仲良しなんだって。所々焔も知ってると思うけど。だから、日英シェイクスピアの絆条約のコンセプトは永遠に続く固い友情の絆による、永遠の平和条約なんだ。平和的に世界を掌握して世界平和を目指すのが理念の平和条約だよ」
「遙、それ、超感動的!私も遙とマイケルジャクソンの絆条約結びたいっ!」
「あまりに可愛くて、俺は最初は爆笑しちまったけど、いい条約だな!」
焔はとても微笑ましそうに笑った。
綱元と小十郎は感嘆の声を上げた。
「名前は可愛らしいですが、素晴らしい理念の条約でございますね。是非早急に条約を締結するとよろしいかと存じます。政宗様、エリザベス女王とはいつ最短でお会いする事になるのでございますか?あちらに外務大臣を派遣して条約を締結するのでも構いません」
「エリザベス女王に最短で会うのは、実は約10日後だ。最初の出陣先は、ローマではなくて、ロンドンだ」
「左様でございましたか。では、条約の条文を考えるのを最優先と致しまして、政宗様と遙様にご確認頂きます。他にお手伝いする事はございますか?」
「早く官僚制と総合病院を充実させたくなった。官僚の規模と全国の病院の規模を考慮すると官僚と医者が全然足りねぇ。毎年100人規模の募集じゃ、充実させるのに時間がかかりすぎる。お前の見積もりなら、何人までの募集が出来る?」
「そうですね…。ならば、佐助様が掌握してらしたくノ一を総動員させましょう。佐助様が使ってらしたローテーションをそのまま流用するだけで簡単に事は運びます。政宗様とエリザベス女王の医師団を抜きますと約25人の塾の先生を確保出来ますから、最初の2学年につきっきりになると致しましても、運営者がこの規模なら遙様のおっしゃってらした3人運営からの単純計算で8倍規模、つまり800人の育成が1年で可能になります」
「わぁ!その方がくノ一みんなが幸せになれていいな!」
「かしこまりました」
「全国の私の世界の官僚の人数は?」
「キャリア官僚が約1万5千人でございます。その下に二種、三種合わせますと、全国の全ての種類の国家公務員の人数は30万人ほどでございます。しかし、まずはキャリア官僚の育成から行えばよろしいと存じます」
「なるほどね。全国の医者の人数は?」
「開業医まで入れて約31万人でございます。遙様の世界の東大病院の医師の数が980人ほどでございます。俺の配下の忍の合計が80人弱でございますから、政宗様の黒脛組と合わせますと、約2700人ほどの医師団が現在いるとお考えになって下さいませ。東大病院の医師団の人数は、そこから政宗様とエリザベス女王の医師団と長曾我部様の医師団と塾の先生の数を抜いて約60人減るとお考え下さい。誤差範囲内でございますが。遙様の世界の東大病院の看護師の人数が約1300人でございます。ですから、正直人員は東大病院だけでは余っている状態でございます。黒脛組が全国に散らばっているので現在は足りないくらいでございますが。そのため、早急に西日本にも高度医療機関を設立した方がよろしいかと存じます。情勢的に申し上げますと、名古屋付近が大名達も向かいやすく、長曾我部様の城下も大変賑わっております。ですから、名古屋大学病院をお作りになってはいかがでございましょう?政宗様はどうお考えでございますか?」
「名古屋に最初に地方の高度医療機関を作るのは俺も賛成だな。江戸と名古屋を中心にドクターヘリを設置すれば、どこの領地からも急患が季節問わず搬送出来る。そうだな、まずは遙と美紀の望んでいた周産期医療政策から着手する事にして、後に中度医療機関になるような建物と設備をあらかじめ用意しつつ、産婦人科と小児医療センターの稼働へと急げ。それならば総合病院と違って素早く全国に展開していけるはずだ。そうしたら日本の人口も増えて、農業も盛んになる。遙、どう思う?」
「わぁ、流石、政宗!それなら全国の妊婦さんも安心だな!人口も増えるよ。塾の子供達が医者になるなら、私も安心だ。せっかく英才教育で詰め込むから、後期研修医はのんびりにしよう。4年で後期研修医を終えてもまだ23歳だから。一部を治験のための研究者に残して、他は臨床ね。焔、言ってる意味、分かるね?」
「もちろんでございます。政宗様の策には俺も賛成でございます。また、遙様のおっしゃる通り、研修医は寝る暇もないほど大忙しでございますから、それくらいの余裕があった方がよろしいと思います。いくら優秀でも、人には休息が欠かせませんから。他には何かございますか?」
「後期研修医のお給料も1千万円は確約して。マクドのバイトより時給安いから」
「確かにそうでございますね。もちろん確約致します。他には何かございますか?」
「あ!私も焔にお願いしたい事あるっ!」
「おう、美紀も何か思いついたか。是非頼むぜ!」
「うん!キャリア官僚の人数を倍にしてくれる?男女問わず採用ね。キャリア官僚って帰りが午前様なのに翌朝出勤でしょう?余裕があるのは特許庁くらいだよ!私の友達なんて、妊婦なのに終電後まで総務省で働いてタクシーで家に帰ってたよ。国会前なんて、議員の答弁のために3日も家に帰れないんだよ?キャリア官僚の人数が絶対に足りないよ!それから、医者だけじゃなくて、奉行所の奉行も最初の募集から育て上げて刑法に特化させて任命。岡っ引き達が無茶をしないように徹底的に管理ね。そうだな、回せれば与力や同心達もだな。岡っ引きを直接使うのは与力や同心達だから。だから、まず着手する法律は刑法。今の時代に合わせてアレンジしてね。とりあえず江戸をモデルケースにすればいいよ。成功したら大名達に相談すればいい。奉行が裁判官で、与力が検察か。同心がキャリア警察官ね。弁護士は東大法学部卒の子にやらせて、抽選で国選弁護人だ。奉行所が裁判所ね。裁判官から弁護士に至るまで司法試験を課す。とりあえずの所は刑法だけでいいよ。同心は普通の刑法の試験でいいな。とりあえず、死刑制度と拷問は固く禁じて。尋問の際の恫喝も禁止。見張りでもつけて。死刑制度と拷問の禁止は基本的人権を明記した新しい条約内か、日英シェイクスピアの絆条約の平和事項に含めてもいいと思うよ。人類平和には人類の命の保証の項目があっても不自然じゃない。ついでに刑務所も整備ね。刑務官は犯罪心理学と臨床心理士のテクニックを持った東大卒で構成して、精神科医も用意。毎日更生のための反省文を書かせる。それで冤罪が発覚する。基本的に服役は鉱山での採掘の労働ね。労働時間は最大でも10時間に制限。休息と食事を十分に与えて反省文を毎日書かせて。東大には臨床心理士向けの大学院がないから、ハーバードのテクニックでも導入して研究室を設立。犯罪心理学もハーバードの方が進んでる。被害者家族には、鉱山の利益から被害者年金、要するに慰謝料を給付だな。それから800人規模の寮となると、弥生キャンパス内に帝国ホテルくらいの規模の寮がないと無理だよ。弥生キャンパスなら土地が余ってるから。もしくは、本郷キャンパス内に確保するなら、生協書籍部に帝国ホテルレベルの建物を建てればいい。いや、それじゃ足りないな。幼児期から育成するから東大病院の駐車場の所に大規模な寮をいくつも建設だな。1万5千人規模あれば足りるはず。足りなかったら正門前にも建てればいい。それなら安田講堂に近い。本郷と弥生の塀は東大と同じ作りにしたら強固だね。それだけの人数になったら、募集を減らして調整をして塾生の先輩達を上手く使いながら少人数制指導を徹底してね。それから他にも遙に願って欲しいのは、政宗と伊達三傑と元親とエリザベス女王のペンタゴンの司令部最高司令官の戦略の知識だ。そうしたらあの軍備が完璧に動かせるし、小十郎なら強硬な手を平和的に打てる最高の軍師だからね!焔、どう思う?」
「流石は美紀様でございます!この焔も教え子達を無理させたくはございませんので、キャリア官僚の数に関しては賛成でございます。司法制度につきましては、伊達に兄上が裁判官ではございませんね!司法制度もよくご存知で日本史もよくご存知でございます。平和の理念については心得ました。少人数制指導も心得ました。政宗様と遙様に許可を得ましてから着手致します。服役につきましても全く賛成でございます。二度と過ちを犯さないという心からの反省こそが、被害者や被害者家族への報いでございます。鉱山での労働は伊達にも貢献出来て、更に慰謝料を捻出出来てよろしいですね。それでも問題があるならば、また刑法を改正致しましょう。寮に関しましては幼子でございますから、本郷キャンパス内がよろしいかと存じます。正門前ならば安田講堂にも近いですね。生協に文具部の充実と東大と同じ生協食堂もご用意願います。それから全ての官僚用とこの焔と綱元様のMacBook Airもお願い致します。MacBook Airを扱う知識もでございます。ペンタゴンに関しましては、政宗様にお任せ致します。政宗様、遙様、いかがでございましょう?」
「俺は全部賛成だ。少人数制の方が指導に効果的だから、将来的な募集人数は焔、お前に任せた。寮については遙に願わせる。遙、お前はどうだ?」
「うん、賛成!せっかくなら、死刑制度の撤廃と拷問の禁止は日英シェイクスピアの絆条約の条文に入れるよ。基本的人権の尊重もだ。一気に手間が省ける。人類平和の基本だからね!それから、焔がスパイ大作戦を展開するなら、私はCIAの技術とKGBの技術を願うよ。もちろん道具もね。そうしたら、最低限の人員で作戦が展開出来る。焔、どう思う?」
「誠にいい考えと存じます。CIAとKGBの戦略と設備が整えば最強でございます。ただし、衛星は使いません。未来の技術者に衛星を打ち上げさせます。CIAの規模は2万人でございますが、現在の人口を考えますと、5千人規模で十分です。政宗様、いかがでございましょう?」
「ああ、焔、忍の忍法と併せたら、最高の諜報が出来る。お前はどこに本拠地を置くつもりだ?東大は満杯に近いはずだ」
「では、江戸城内の敷地内にご用意願えますか?CIAの本部でございます。秘密裏にする必要がございますので、江戸城内が間違いございません。CIAならばアメリカの組織名なので政宗様がお使いになっても問題ないかと存じます。例え俺が本郷キャンパスにおりましても、夜にはくノ一達と江戸城に戻り、CIAの首尾を確認してから夜伽をするのも可能でございます。俺は官僚の育成を本郷キャンパス内で担当致します。政宗様にご用意頂いたお部屋をそのまま使わせて頂きます。政宗様、いかがでございましょう?」
「よし、その手で行く。それなら今から遙と願ってやる。遙、お前もCIAとKGBの技術と設備を願え。俺は城内の敷地内にCIA本部の建物を願う。遙、お前は当面のスパイの設備は二の丸の倉の中に願え。倉のロック解除の権限も焔に願う。本丸の中が俺も視察出来て便利だな。表と中奥と本丸大奥を合わせて本丸だ。遙の世界の本丸大奥の真ん中辺りに俺の寝所と部屋があるから、くノ一達に護衛させて立ち入り禁止にしてるだろ?俺とベスの引きこもり部屋もそこにあるし、将来的に乳母と乳兄弟と子供達の部屋も用意しなきゃならねぇから、本丸大奥は使えねぇだろ。2000坪は確保してるからまだまだ空いてるが、子供が何人になるか全然読めねぇし孫の代まで確保しなきゃならねぇからな。規模もお前の世界の本丸大奥よりはるかに小さくて代わりに中奥が広い。表と中奥を合わせると12700坪あるな。しかし、CIA職員を5千人規模を本丸の表と中奥に集結されるのは難しいな。野郎共の住む場所がなくなる。中奥の構成は田畑を持った部屋で、自給自足してるからな。籠城なんて余裕だ。表は別に大名達の数も少ねぇし、そこだけ豪華絢爛にしてる感じか。500畳の謁見室だな。政務の部屋も同じ規模で、板の間にしてあっただろ?後は書庫とかで表は相当広く空いてるか。ほとんどが中奥だな。お前の世界の本丸大奥は6300坪だから規模は3分の1以下だな。側室を迎える気がなかったからだ。成実と小十郎と綱元が住んでるのも中奥だな。お前が初めて夕餉を一緒に食ったのも中奥だし、今いるのも中奥だ。小十郎の畑は小十郎の部屋の前だけじゃなくて、中奥の外にある広い土地で掘に近い所が畑だな。二の丸大奥も作ってはみたが使い道に困って空っぽで置いてあるな。時折全黒脛組が会議に使うか。二の丸は丸々空き地だな。どんな庭園にしようか悩んで軍議専用の大広間と厩以外は丸々空き地のままだな。遙に分かりやすく言えば、二の丸全体では800台のハリヤーがぎっしり停められる広さだな。天守台なら堀周辺の守りも固められて好都合だな。だが、俺の部屋の本丸大奥からは遠いか。やっぱ、二の丸に遙の世界の高層ビルを建てるのが後々を考えると妥当そうだ。それなら倉にもすぐ向かえる。小十郎、CIAってのはな、遙の世界の黒脛組で、世界最高の諜報技術を持ってる。規模もデカいが江戸城の規模を考えたら小さなもんだ。二の丸に高層の建物を願う。天守台よりも高い建物だ。普段は散り散りに世界中飛び回ってるからな。CIAの訓練所についても考えるか。そうだな、二の丸からアクセスがいい三の丸なら相当な人数が入るし空いてるな。三の丸に天守台規模の建物を建てたら5千人は入りそうだ。足りなければ、CIA職員の部屋も霞ヶ関の外れなら高層ビルをいくつも建設すれば確保出来るし江戸城の目の前だな。これなら野郎共は当面は移動しなくて済む。小十郎、お前はどう思う?」
「政宗様のお考えに賛成致します。内堀内が一番安全で、内堀の中ならば護衛の黒脛組も伊達軍も十分におります。三の丸ならば堀と堀に囲まれた要塞でございますし、そもそも忍の訓練施設なのであれば、忍がいるだけで充分守りが固められます。二の丸も近いです。三の丸の野郎共には天守台は満員なので、本郷キャンパスの護衛に回します。すぐに田畑付きの武家屋敷を手配致します。不忍池の辺りの空き地に田畑付きの武家屋敷を手配します。すぐに手配して警備の野郎共と大工の共同で武家屋敷を作らせます。今後、伊達三傑と焔の子達の育成を考えますと、二の丸大奥に子供部屋を集めるのがよろしいと存じます。政宗様はどうぞそのまま本丸大奥でお過ごし下さいませ。野郎共が覗き見しない牽制にもなります。せっかくですから、表の焔の居室も二の丸大奥に移した方がよろしいかと。くノ一25人も余裕で過ごせますし、裏からの政宗様のお部屋の護衛になりますから心強い事でございます。二の丸大奥の全ての部屋を使ってもまだ余裕がございます。必要に応じて二の丸の空き地に田畑付きの合同の武家屋敷を建設して野郎共を引っ越しさせれば済むだけの話でございます」
「流石だ、小十郎。その手で行く。今から俺は三の丸のCIAの訓練設備と二の丸のCIA本部を願う。二の丸から本丸に近い所だな。遙、お前はスパイの技術をと装備を願え。ペンタゴンの知識もだ。あとは美紀と焔に頼まれた物だな。行くぞ!」
「うん!」
俺と遙は同時に願いを込めて祈りを捧げた。
三の丸と二の丸に施設が出来たのを感じて目を開けた。
焔が声を上げた。
俺達も声を上げた。
ペンタゴンの知識は超やべぇ!
これは、今の俺達の軍備を絶対再編成だな…。
明日か明後日にでも、軍議を開いて、全部やり直しだ!!
みんなは目の前のMacBook Airを興味津々に見つめている。
「梵、俺もMacBook Airが欲しい!綱元だけずるいっ!」
「ふふっ、分かった。政宗と成実と小十郎のMacBook Airと技術も願ってあげる」
遙がまた祈りを捧げると、俺達の前にMacBook Airが現れた。
成実は大喜びでMacBook Airで遊び出した。
俺にもMacBook Airの使い方が分かる。
これで遙が合成写真を作ってたのか!
すげぇ便利だ!
「すげぇ!Photoshopが気に入ったぜ!これでイブニングドレス選びして遊ぶぜっ!」
「よし、成実、それで遊んでおとなしくしてろ」
焔は微笑ましそうに笑った。
「これはすごい技術でございます。大変面白いですね。ありがとうございます。他には何かございますか?」
「猿飛を俺直属の騎士団長にしてやる。せっかくならエリザベス直属の騎士団をもらって本格的な騎士団長にしてやる。きっと俺も最高の気分になるしな。エリザベスも忍者が好きだから、信玄が全忍を掌握したら、エリザベスに分けてやる。日英の友好的な交換だ。猿飛なら喜ぶと思うんだが、焔、お前はどう思う?」
焔は目を瞠った後、とても嬉しそうに微笑んだ。
「佐助様の夢そのものでございます。政宗様、誠にありがとう存じます。きっと佐助様は政宗様に一生感謝なさるはずでございます」
「わぁ、政宗、流石!王様の騎士団長なんて、佐助大喜びだよ!何せ、私に忠誠を誓った時も、騎士みたいに跪いて、手の甲にキスまでしたんだよ。騎士が姫にするのが憧れだって言ってたよ?私達の姫にやらせてあげたら更に喜んじゃうよ?動画撮らなきゃね!」
「あいつ、そんな事までしたのか?なら、是非やらせてやんねぇとな!伊達領内のどこかにドイツ村でも作って、本格的なドイツ風の城でも作って、騎士ごっこでもさせてやるか。あいつはお前の命の恩人だから、それくらいはやってやりてぇな」
「わぁ、政宗!私も佐助の騎士姿が見たいっ!佐助、超喜ぶよ!」
「美紀もそんなに喜ぶならやってやんねぇとな。お前の望みも聞いてやる」
「政宗、私もお気に入りのビッグアーティストのライブをプロデュースしたいな!マイケルジャクソンは全部私に任せて!政宗が仕掛けるイベントの企画には全部参加したいっ!新しいイベントの発案もしたいっ!」
「よし、それがお前の望みなら叶えてやる」
「やった!みんなで豪遊出来るっ!」
「遙、美紀、もういいか?」
そろそろキリが良いかと二人を見やると、遙はハッとしたように目を輝かせた。
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