ラブラブ昼寝タイム

くノ一達が外に控えると、遙はホッとしたように微笑み、冷蔵庫からペットボトルを出して来て、タバコを吸い始めた。

「お前、昨日、遅かったから昼寝したいだろ?」
「うん。フグ美味しくて、すごく幸せな気分になったから、ジャスミン茶飲んだらごろごろ横になりたいなぁ」
「じゃあ、服が皺になるから、脱いで寝ろ。夜着を着ても構わねぇが、そのままシーツにくるまって寝る方が気持ちいいだろ?」
「そうだけど…。政宗、止まらなくならない?」
「俺は昨日、大満足したからな!お前が抱いて欲しいなら、抱いてやれるけど、お前がただ抱き合ってキスしたいなら、今の俺なら出来るぜ?」

遙は堪え切れないようにくすくすと笑い出した。

「政宗が本当にご機嫌さん。政宗がそんなに平常心でいられるなら、今夜もブロウジョブしてあげなきゃ」
「何度でも歓迎だぜ?俺だって、お前と安心していくらでもキスして抱き合いたいからな!でも、あと2時間ちょいしかないなんて、本当に慌ただしいな…。本格的に引きこもりてぇ…」

俺は思わず深い溜息を吐いた。
遊びたいのもやまやまだが、引きこもりたい気持ちもいっぱいで、全然時間が足りない。
今日は、リハーサルと信玄との話し合いもあるから、余計にただごろごろしている訳にもいかない。

「とりあえず、俺も何か飲んでタバコを吸ったらベッドで横になる」

俺は冷蔵庫からレモンソーダを出して、ソファでゆっくりとタバコを吸いながらさっぱりとしたレモンソーダを飲んだ。
遙もすっかりと寛いだ様子だ。

「今晩は、さっさと部屋に引き上げて、お前と2人きりでのんびりしてぇな。宴が夕方からなら、夜はたっぷり時間があるはずだ」
「うん、そうだね。私も政宗と2人きりでのんびりしたいな。こんなに忙しくなるなんて思いもしなかったよ」
「そうだな。でも、勝浦で少しはのんびり出来るかもな。これ1本吸ったらベッドに移動だな」
「うん」

俺はゆっくりとタバコを吸って、レモンソーダのペットボトルを半分飲むと冷蔵庫に戻して、服を脱ぎ捨ててベッドの中に潜り込んだ。
遙もタバコを吸い終わって、服を脱いでベッドに入って来る。
俺は、遙のブラを取り払った。

「ちょっ、政宗…」
「型崩れするだろ?ただ、抱き締めるだけだ。お前が望むなら抱いてやるけどな」

抱き寄せて、柔らかな胸が自分の胸板に触れると、言いようのない幸福感に包まれて、そのまま遙を抱きすくめた。

「政宗?」
「お前の胸が柔らかくて気持ちいいだけだ。こうして抱き締めるだけで、幸せな気持ちで満たされる」

そう耳元で囁くと、遙はくすくすと笑った。

「本当に政宗がご機嫌さんだね。政宗、今、寝たら夜、眠れないんじゃない?」
「そうかもな」
「セットリスト聞いてていいよ。私、メタルなら聞きながら眠れるから」
「そうなのか?じゃあ、そうする」

俺は、自分のiPhoneをホームシアターに繋いで、セットリストの初めからかけ始めた。
疾走感溢れるメタルにノリノリになる。
遙は欠伸を噛み殺していた。

「お前、相当疲れてるな。成実から連絡入るまでそっとしておいてやるから、ゆっくり眠れ」
「うん。早く政宗とギターが弾きたいな」
「そうだな。イメージトレーニングしながら聞くことにするから、リハーサルは一発だぜ?」
「ふふっ、楽しみ。じゃあ、寝るね。退屈したら、ギター弾いてていいから」
「分かった。多分、このままお前を抱き締めてると思うけどな。遙、愛してる」
「私も政宗を愛してるよ。おやすみ」

何度かキスを交わしているうちに、遙は間もなく眠ってしまった。
俺も若干眠かったが、夜に響くので寝ない事にした。

どうしようもなく眠くなったら30分ほど眠ればいい。
全部で35曲あるから、歌詞を完コピするのが大変そうだ。
俺は、遙を抱き締めたまま、歌詞を表示させて、暗記をして行った。

ライブの後に戴冠をするのなら、その前に着替えたい所だ。
いっそ婚礼の衣装でライブでもいいかも知れない。
とにかく、俺は大帝になりたい。
これは当日の流れで打ち合わせだ。

とりあえず、馴染みの薄いインペリテリから暗記して行って、ほとんど完コピしているブラインド・ガーディアンは飛ばして、遙とデュエットしたい陰陽座は一生懸命聞いた。
あとは、アンベリアン・ドーンはギターだけだし、ラブソングは馴染みのあるものばかりだ。
クリスマスソングは何度か聞き直して、丁度2時間ちょいになったが、まだ成実から連絡が来ない。
ブラインド・ガーディアンを念のため通しで聞いたが、成実からの連絡はまだだ。

何度か遙を起こさないようにキスを繰り返して、また抱きすくめた。
そのまま、俺はしばしの眠りに就いた。

遙をぎゅっと抱き締めて素肌で抱き合いながら眠れるのが、この上なく幸せだった。

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