Chapter1 登場人物
◎シャーロット・カヌレ(20)
享年20歳。前世は極々普通のアラサー女子、今世ではヴィーラ族(父)と人間(母)のハーフ。ピンクの巻き髪以外は父親似。異名は“傾国のカヌレ”。種族の特性としてずば抜けた美貌を持っている以外、至極平凡。子供好きで、前世からのブラコンでシスコン。今世でもあまり変わらない。思うところはあれ、年長の弟妹達も含めてみんな可愛いと思っている。
恋人の死後、平静を装うことができていたと思っているが、実は誰がどう見ても狂っていたし、自覚もしていなかった。ビッグ・マムをも超えるNo.1イカれ女。弟妹の地雷の上でタップダンスを踊るくらいに頭がおかしい。
自分のせいで町が滅んだ一件から、着実に精神に異常をきたしていた。恋人に救いを見出だし何とかギリギリ正気を保っていたものの、弟妹によって恋人が殺されて限界を迎える。毎夜酒を飲んでは泣き叫び発狂する日々を過ごした果てに、恋人の死から3ヶ月後の同日同時刻、睡眠薬を大量に摂取して昏睡し、そのまま火事により死亡。恋人からのプレゼントだけを握りしめ、弟妹達からのプレゼントを残したのは、恋人との思い出とだけ心中したかったから。えぐい。また遺体を残さなかったのは、「さすがにないとは思うけど、万が一剥製にされたら嫌」だから。おそらく人生最大の英断。
◎弟妹達(0〜19)
無償の愛を注ぐ長女を特別に思っており、姉であり母として慕っていた。兄弟姉妹が多いので独占できないことを理解しているものの、それでもやはり構ってほしいからと、ぶっとんだ行動に走りがち。揃いも揃って愛が重たいのも、“長女と接する短い時間のうちに、愛情を伝えられるだけ伝えとこう”と思っているから。
長女の恋人殺害に関しては、母親にバレれば長女も共に殺されるから、長女を守るために仕方のないことと認識している。嫉妬する気持ちもかなりあったが、仮に嫉妬心がなくても同じことをした。頭では“恋人を殺せば姉が悲しむ”とわかっていながらも、事件直後の姉が平然としていたことから安堵していた。
しかし、この3ヶ月間平静を装いながらも確実に壊れていく姉の姿に、ゴリゴリ精神が削られていた。そこへ追い討ちをかけるように長女が死亡。恋人が死んだのと同日同時刻・同じ死に方(火事)・弟妹からのプレゼントを部屋から出したこと等から、おそらく自殺だったと推測。守りたかった最愛の姉が、自分達が殺した恋人を追って自ら命を絶ち、遺体すら残らなかったというえげつない仕打ちに傷つき、その反動で長女に連なる者を欲するようになり、死に物狂いでその父親を探し求めた。母が再び妊娠したことで、もう一度姉に会えるかもしれないという思うくらい執着心がえぐい。
ちなみにもしも姉の遺体が残されていたならば、ビッグ・マムの意向もあって剥製にして保存してた。
◎恋人(23)
享年23歳。名前はコンフィ(※IF編のみ)。マーガリン島バタータウンで人気のジャム屋の店主。ジャム作りの腕前はかなりのもの。長女の前世の恋人に似ており、特に前世を思わせるのほほんとした空気を纏っている為、長女にとって何よりの癒しでもあり、唯一の救いだった。
高嶺の花である長女に憧れていたが、内に潜む寂しさに惹かれ、その支えになりたかった。長女の誕生日が終わればプロポーズするつもりだった。もしも交際が発覚すれば、ビッグ・マムに知られることを恐れた弟妹達が、長女を守るために自分を殺しに来ることをわかっていたので、長男と四男が現れた時には取り乱すことも、彼らを恨むこともなく潔く散った。寧ろそれほどまでに長女を愛し、守ろうとする弟達の姿を微笑ましいとすら思い、それゆえに笑みを浮かべて死んだ。
◎青年(18)
享年18歳。ビッグ・マム海賊団が滅ばした町の生き残り。長女が気に入った喫茶店のマスターの息子。父親と姉、その家族、友人、恋人を亡くし、長女を殺す為に生きてきた。長女に仕えるうちに姉を重ねるようになり、復讐を実行できずにいた。復讐と長女への同情で板挟みになっているうちに、長女が自殺しようとしていることを知る。どうせ死ぬのならせめて自分の手でと行動に移すが、長女に惑わされる形で直接手を下すことなくその死を見送り、指示通りに火事を起こした。
誰も独占できなかった長女を死後に我が物にできる優越感に浸り、絶望に暮れる子供達を目に焼きつけ、復讐の完遂を見届けてから首を吊った。No.1イカれ男。
◎ママ(37)
創作ということで、17歳で長女を出産したことにしてほしい。当初は相手がヴィーラ族とは知らず、とんでもない美男だったから捕まえただけだった。そのため、生まれたときから長女に期待していたのは“美しくあること”のみ。戦闘訓練もさせなかったのはそれゆえのこと。成長してからは、長女との結婚を餌に裏社会の大物から金を巻き上げていた。
美しく、従順な長女を気に入っているが、実は長女が子供達と接する際に見せる優しさに、無意識にマザー・カルメルを重ねており、それもあって余計に長女を手放さなかった。
◎シャーロット家29女
本来28女(パンナ)だが、創作ということで立ち位置の成り代わりを許してほしい。長女がいるので29女。ヴィーラ族(父)と人間(母)のハーフカヌレとは両親を同じくする姉妹。
カヌレを失い、どうしてもヴィーラ族の子供が欲しかったビッグ・マムが、再びカヌレの実父と夫婦となった末に生まれた。ヴィーラ族の遺伝的特徴として、“ヴィーラの性質を遺伝させる為、純血のヴィーラでない者は自分の血筋の中のヴィーラ族出身者に似る”というものがあるので、髪の色以外は父親似、つまりカヌレ似。すなわち、地獄へようこそ。
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