「やっと見つけた!」

 こっちの台詞なんだけど、と思う言葉を吐きながら目の前に現れたルフィに苦く笑う。島に着いた瞬間ログが溜まる時間も聞かず飛び出たルフィには、次に集合する日時を伝えようと探していた私たちの気持ちなんて預かり知らぬところなんだろうなとため息をつく。まあいつも何かの勘が働くのかちゃんと集合には間に合うし、そこまで必死になって探してたわけじゃないからいいんだけど。
 ため息をついた私になんか疲れたのか?と元凶のルフィが心配するから毒気も抜かれて思わず笑ってしまう。笑い出した私にルフィも嬉しそうに笑った。

「ところでなんで私のこと探してたの?」
「あのな……えっとな」

 言い淀むことなんて滅多にないルフィが私の質問に急にもじもじしだして瞬く。どうしたんだろう。そんなに言いにくいことなのかな?

「あのな、…………アレ、おれに買ってくれ」

 もじもじもじもじしてるルフィが物珍しくて急かすことも忘れてじっと見入っていれば、頬を染めて指さされた方向に自然と目がいく。アレ、おれに買ってくれ。そう言いながら示された方はお菓子が山ほど積まれたカゴが店先に出ていて思わず吹き出す。なんだなんだなんで笑うんだ失礼だな!なんて横でぷんすか怒り出したルフィの額をこつんと指で弾いた。

「お小遣い、ちゃんと考えて使わないと駄目でしょう? ……まったくもう、仕方ないなぁ、ナミちゃんには内緒だよ?」
「ちゃんとナミちゃんにお小遣い分けてもらったでしょう? 後先考えないで使っちゃうから駄目なんだよ、ちゃんと学習しようね」