「もうしわけありません。お父様はお仕事のご都合で本日中には戻られないそうでございます」

ジョナサン「・・・そんなっ」


朝起きてすぐに執事に父さんはいつ来るのかと聞いたら、聞きたくない返事を聞いてしまった。

昔・・・前のクリスマスにもこんな事があったんだ。
本当は毎年ちゃんとクリスマスイブには帰ってくる予定だったのだけど。
そうでなくとも視察に出ていた船の出向が雪や嵐の為に遅れてしまうことなんて普段からよくあることだった。
だけど今日はクリスマス前日、皆が家族と過ごすこの日に、僕だけ一人ぼっち・・・


『ジョナ兄さん・・・?』

ジョナサン「・・・ぐすっ」

『にぃ・・・さん?』


ずっと部屋から出ずにベットの中でパジャマのまま泣いていると、控えめなノックの音ですぐに晃とわかったのに返事をしない僕にしんぱいになったのか、返事もないのに晃がそっと僕の部屋に入ってきた。


ジョナサン「父さん・・・来れないんだ・・・。前もそうだった・・・。
クリスマスの時期は忙しくなるから・・・パーティだってお仕事の話で忙しいし、僕はいつも一人だ・・・」

『ジョナ兄さん・・・』


晃が膝を乗せてベッドの上に登ってきて、僕の手を握って反対の手でハンカチを差し出してくれた。


『ぼく ずっといっしょ だから? おいわいしよ?いっしょ。
あのね かぞく ひとりちがう えっと、ぼくかぞく?』

ジョナサン「晃!そうだね、今年は一人じゃないよね!弟が一緒なんだもの!
もちろん家族だよ晃!クリスマスは、大切な家族と過ごすんだッ!!」


涙を流した僕の目を、晃の小さい手がハンカチでそっと優しく拭いてくれた。
僕はその手を取ってさっそく着替えることにした。
今日はクリスマスだから、衣装もこの日の為にって屋敷の人たちが用意してくれたものだ。
晃もまだ起きたばかりでパジャマのままだったから、執事に頼んでこのまま一緒に着替えさせてもらうことにした。
執事に聞いたら、僕の様子を心配した晃のメイドが晃に伝えた途端、着替えもせずに部屋を飛び出したんだって。


ジョナサン「晃、すぐに飛び出して僕の所に来てくれたんだね。
心配してくれてありがとう、でももう大丈夫だよ!」

『えっと?? だいじょうぶ? おれい?おれい言われるのなんで?』

ジョナサン「えっと、ことばが難しかったかな、でも僕は晃にとても感謝しているんだ!
それとファザー・クリスマスにも!!僕は夜になる前にプレゼントをもらえたんだ!!」

『え!?///えっと、はだか だから はずかしいよ///』


まだ着替え途中でズボンしかはいてないけど、僕は嬉しくて晃を抱きしめた。
晃もまだ着替え切れていないから二人の体温と暖炉の火の温度がとっても暖かかくて、さっきまでの冷めた心がウソみたいにポカポカした。


ジョナサン「洋服も僕と色違いだね!きっとディオも同じなんだ!今日はずっと、家族三人で過ごそうね!」

『うんっ!!』

「おふたりとも、早く起き替えしませんといくら部屋が暖かくても風邪をひかれてしまいますぞ?」

ジョナサン「んー、もうちょっとこのままでいたい。晃柔らかくて気持ちいーんだもん」

『っ!?///』


あ、晃のからだがもっとあったかくなった!
もっとぎゅーってしたら僕の腕の中でもぞもぞ動いて、晃の髪の毛が胸板に当たってくすぐったくて思わず手を離してしまった。
真っ赤になった晃の顔がとてもかわいい、もっと見たいな、なんて思って執事に注意されたのにまた裸で抱きしめてしまう僕は少しイジワルだろうか?

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