六萬hit 恋人企画 3 One Hundred Seventy
夢を見た。
明日はバレンタインか、学校は休みだから煩い女どもに会わなくて済むし、おじいちゃんは出張で少しだけ家にいるが明日は晃と俺の二人しかいない予定だ。
御袋が晃に頼まれてチョコや菓子を作る材料を買ってきている事を知っていたので確実に俺に何かくれるのだと柄にもなく浮かれていたのだと思う。
だからあんな夢を見てしまったんだ。
目を覚まして目の前に晃がいた時に夜中もぐりこんだ事を忘れて夢の続きかと思ってしまったんだと思う。
承太郎「晃、今日も可愛いな・・・キスしていいかいやさせろ深く!」
『Σンンンンんんんん!?アンむンンんンっ!?///』
承太郎「んっ、ふっ・・・んうっ・・・(やべぇ、さっきのキスよりすげぇ・・・)」
そこからあまり覚えてはいねぇが、気付いたらおじいちゃんに羽交い絞めにされていた。
なんだ夢か・・・なんだ夢か・・・あれは・・・
承太郎「・・・夢か
(そうだよな・・・チョコ塗りたくって裸体な晃が恥ずかしそうに俺に食べてなんて言うわけねぇよな)」
ジョセフ「おい、晃!着替えるならわしの部屋に行け!!
今のこいつの前で肌を見せるな!!」
『見せるなって・・・承太郎?大丈夫?』
承太郎「あぁ・・・悪いがちょっと一人にしてくれ
(さすがに朝から抜くわけにはいかねぇし、晃が見えなくなれば収まるだろ)」
こんなことをして置いて説得力がねぇかもしれねぇが、極力俺から誘う事は我慢している。
しなかったらきっと晃の体がもたねぇし、キス一つですぐに真っ赤になるからそれ以上は可哀想だ。
晃が出て行った後、なにを思ったか慰めるかのようにポンと俺の肩に手を置くおじいちゃん。
しかしその顔は明らかに楽しんでいるような馬鹿にした顔だったのでクソジジィにチョークスリーパーをかます。
ギブアップを無視してなお絞め続けているとそろそろ本格的に落ちそうだったのではなしてやれば、だらしなく息を切らしてやがる。
・・・しかたねぇ、俺も着替えるとするか。
ジョセフ「ぜーっぜーっぇーっ!!いたいけな老人になんてことするんじゃお前はっ」
承太郎「こんな時にだけ老いぼれ面するんじゃないぜ、たく。
俺は別にあのままでもよかったってのに邪魔しやがって」
ジョセフ「目の前で可愛い晃が可愛い孫に襲われていたら、いくら可愛い孫でも容赦するわけないだろう。
まったく、大方バレンタインデーに浮かれて晃のいやらしぃ夢でも見てたんだろムッツリスケΣごブッ」
着替えも簡単に済ませジジィにもう一撃くらわすと丁度晃が着替えて戻ってきていた。
・・・おい、今日もペアルックになってるじゃねぇか!!
いくら同じ服が多いからってこうもまったく同じ服を毎度毎度選んで着てくるとかこいつッ///
『承太郎どうしたの?何か少し様子がおかしいかったんだけど・・・寝ボケてた?』
ジョセフ「このさいこれで少しおかしいで済まされる事とそれに慣れてしまっている我々についてはおいておくとして、ほら承太郎、晃が来たぞ訳を話せ」
承太郎「・・・・・・晃、今日は何の日だ」
『今日?・・・・・・;
バレンタイン・・・だけど、それとは違うよね?』
チラチラとおじいちゃんの方を見ているので何らかの手助けは受けているようだが、その隠せていない様子すら可愛らしいと思う俺の頭はいつにも増してやばいと今自覚した。
承太郎「・・・・・・全身チョコを塗りたくったお前が食べたいむしろ何でもいいからお前が食べたい」
そんな発言すら寝ボケているで済ますお前も可愛いぜちくしょう。