瞬間、ゾクッとした視線を感じた僕は、急いで階段を駆け上がった。
さっきよりも早く、全力で。
最近はめっきりなくなったあの、まとわりつくような嫌な視線・・・。
何で今更っしかも承太郎がいない時にっ!!


『はあっはあっ(いや、でも承太郎がいなくて正解だったかもしれないっ)』


いくら彼が強いからと言って、ただの高校生だ。ナイフやカッターなんか持っていたらいくらなんでも怪我をしてしまう。

階段を上り、直接家に帰るのは怖かったので町の中を遠回りして、視線も感じなくなったころ、そろそろ歩こうかと折った矢先、角を曲がってすぐ誰かにぶつかってしまった。

まるで大きな壁のような相手に、僕が前職では知っていたのも重なってかなり吹っ飛ばされてしまった。
片腕を相手に掴んでもらえたものの、地面に手を突いてしまい掴まれた腕も上下気を吸収したため脱臼までは行かないがかなり痛い!!


『Σいった!!』

承太郎「晃っ!?・・・すまん」

『じょう・・・ううん、僕も前見てなくて・・・あれ?承太郎何でここに』

承太郎「お前を追ってきた。ストーカーは撃退したぜ?隣の学校のヤツが、うちの制服手に入れて侵入していたらしい。通りですぐ見つからなかったわけだ。
ほら、鉛筆12本と消しゴム7個、ノート4冊、それにハンカチが十・・・
『もっもういいよ承太郎ちょっと怖くなってきたからっ!!!
えっと、その人は・・・?』

承太郎「・・・・・・・・・警察に放り投げてきた」

『(その沈黙の間にいったいどんな事が起こったのか気になるが、放り投げてきたは比喩でも何でもなく本当にオラァ!してきたんだろうな・・・)』


証拠として欲しいだろうが、うん。たぶんその人はもう二度とこんなことしないだろうから、逆に訴えられそうな気もするけど承太郎に逆らおうなんて思わないだろうし。
僕は承太郎が奪い返してきたというものが入ったカバンの中身を見ると、思った以上にいろんなものが・・・。


『それにしてもこんなに・・・有難う承太郎。
靴下とか、普通に飛ばされたものだと思ってたから気付かなかったよ・・・』

承太郎「靴下はおそらく一週間前だな、こっちのハンカチと一緒に干してあったのを昼間俺達がいない間に取ったんだろう。使用済みだったらと考えるとおぞましいぜ」

『へ〜・・・使用済みとか普通にいらないと思うんだけど』

承太郎「・・・兄貴はもう少し自分のことを、いや、何でもない」
『・・・?なんでお菓子の袋やティッシュなんか・・・しかも使った後?』

承太郎「あの野郎ッ!通りで最近少ないとっ!!!」


少ない?まさか家の!?あ、でもこれ全部学校で食べたっぽいから承太郎の気のせいかな。
まぁ、部屋のゴミ出しはいつもは承太郎が知らない間に片付けてくれてるんだけど、そのせいで過敏になっているのかも。


『大丈夫だよ承太郎、家のゴミじゃないみたいだし、家宅侵入はされてないみたいだから』

承太郎「んなことしたらあの程度じゃすまねぇ。それに選択問干している庭に入るだけで立派な泥棒だ」

『そりゃそうだ・・・っ(やば、膝ついた時に足すりむいたかな)』

承太郎「晃?怪我したのかっ!!」

『え?ちょっとあしすりむいっ!!!?』


僕が立ち上がれないでいたら承太郎がいきなり、俗に言う御姫様だっこを!!!
あぁ・・・立派に大きくなって・・・って恥ずかしさのあまり現実逃避している場合でない!!


『Σじょっ承!!///歩けるから下ろしっ
承太郎「あ゛?」
・・・おねがいします』


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