とある世界終焉日記
観光シーズンになれば、人の財布のひもも緩くなるため、今が稼ぎ時と言っても過言ではないこの時期。
勿論馬車などには乗れないので徒歩でディオと靴磨きの為に駅に向かっている途中、裏路地から木箱が倒れる音が聞こえた。
いつもならば、ディオに危険な目に合わないように避けるのじゃが、何やら聞こえ慣れた日本語のような悲鳴がきになり、ディオをその場に置いて様子を見に行く事にした。
「こんな所に子供の服があると思ったら・・・何処かの屋敷から逃げ出した男娼か、もしくはここで客取りをしていたか」
『[ひっ!!いっいたっい!!]』
サイ「(日本語!!)」
「どちらにせよ、男は専門外だがこいつはなかなか・・・
ハッ・・・なんだ、そんなにこいつが欲しいのか?いいぜ、お前ほどなら使用済みだろうと高く売れるだろうしな、その格好からすりゃどうせ他のヤツともやってきたんだろう?
どれ、それほどの淫乱ちゃんかちゃんと見ておいた方が売れるだろうさ」
どうやら聞き間違いではなかったようじゃった、耄碌しているわけではないが、見てしまったからには助けねばなるまい。
なるほどこちらから見える顔もとても可愛らしい、経緯はどうあれ裸でいればゲス野郎のかっこうの餌食になるだろう。
これは確かに狙われても仕方ない。
仕方ないから、確実に嫌がって抵抗している何やらわけありの女子を無理矢理手籠めにしようとしている輩を、すぐそばにあったスコップで足音を立てず背後から殴りとばすことも仕方ないと思ってもらおうかの。
「なんだ?生意気な奴だな、無駄に抵抗されるのは嫌いなんだよ大人しくッ
がっああぐあっ!!!」
『!!?』
サイ「逃げるぞ!」
物音を立てず背後から男の後頭部を思いっきり殴りとばし、男が時にそのまま地面に落ちてしまった女子を抱き上げ、男が起きない前にこの場を立ち去ろうと走り出す。
女子はディオよりも3歳ぐらい小さいだろうか?とても軽くそして子供体温が温かかった。
しばらく走ると、どうやら服が何もないらしく、ちらりと見える胸が少なくともあの男の趣味がどうこうというわけではなく確かにこれはそんな趣味がないやからにすら標的になってしまうだろうと感じた。
置いてきたはずの場所にいなかったディオも気になるが、先にこの子を何とかしよう。
サイ「さて、春先の気温とは言えその格好では寒かろう?
とりあえず私の上着を着ているといい」
『え?あ、有難うございまっ・・・に、日本語!?しゃべれるの!!??
あ゛ッ!!?もしかしてっ猫耳!!!???』
サイ「その猫耳がどういう原理かはわからんがの、日本語は訳あって話す事ができるんじゃが」
『ふ?!!あ!!!??え!!??????!!!』
私の上着を羽織っただけのおなご・・・いや、男の子であったか。
しきりに頭から生えている耳を隠そうと手で押さえる姿は、モノノケの類なのだろうかとも思ったがなんとも愛らしかった。
自分のことが怖くないのかと首をかしげる様子に、誰が危害を加えようと手繰らんでいると思うのだろう。
頭を撫で、まるで怯えた子猫のような彼に、優しい声で落ち着くように言い聞かせ、姓を伏せた自分の名だけを名乗れば、彼もまた晃・ブランド―だと名乗ってくれた。
『あっあのっこのことは内緒に』
サイ「うむ、色々事情があるのだと見受けられるしな。
それにしてもブランド―・・・同じ姓とは奇遇じゃな、歳は幾つじゃ?」
『じゅうはっ・・・きゅっ9歳です!!』
サイ「ほぉ、私の弟の二歳下か」
うむ、英語が苦手なようじゃが自分の名字どころかちゃんと歳まで言えるとは。
嘘をついてる様子もないところを見れば観光できたいい所の御子息のようにも思えるほど純粋な反応。
しかし、肌や服が少し汚れている所を見ればちがうのか、はたまた先程乱暴されたせいか。
やはり、見れば見るほどこの貧民街には似つかわしくないほどの身も心も綺麗な子だ。
アジアから人攫いに連れられて来たのじゃろう、そう言った幼少趣味の変態向けに、特に日本人は具合がいいと・・・おっと、こんな小さい子供は知らなくていい事だったな。
サイ「なんにせよじゃ、一人で来たわけではなかろう?
誰か親御さんか保護者はいるかのぉ?」
『あっお、おにーちゃんがっ!駅にいるんです!』
サイ「駅か・・・よし、私と一緒に行こう。丁度向かっておったんじゃ」
ディオのことも探さねばいけないが、勝手に動くような子でもない、きっと先に駅にでも行ったんじゃろう。
聞けばそのあにとやらもディオと同じ年のようじゃし、よかったら二人ともディオの友達になってくれるやもしれん。
それにきっと、あの子もこの晃のことを気に入るじゃろう。
私は小さい頃のディオを思い出しながら、ダブダブになっている袖をまくりあげて腰をリボンタイで結びコートの様に着せた後、この子の手を握って路地裏を出て人通りの多い駅への大通りへと出た。
ディオ「遅かったな、心配したんだ」
心配した弟の姿を見て、私は彼を抱きしめるために駆け寄った。
勿論馬車などには乗れないので徒歩でディオと靴磨きの為に駅に向かっている途中、裏路地から木箱が倒れる音が聞こえた。
いつもならば、ディオに危険な目に合わないように避けるのじゃが、何やら聞こえ慣れた日本語のような悲鳴がきになり、ディオをその場に置いて様子を見に行く事にした。
「こんな所に子供の服があると思ったら・・・何処かの屋敷から逃げ出した男娼か、もしくはここで客取りをしていたか」
『[ひっ!!いっいたっい!!]』
サイ「(日本語!!)」
「どちらにせよ、男は専門外だがこいつはなかなか・・・
ハッ・・・なんだ、そんなにこいつが欲しいのか?いいぜ、お前ほどなら使用済みだろうと高く売れるだろうしな、その格好からすりゃどうせ他のヤツともやってきたんだろう?
どれ、それほどの淫乱ちゃんかちゃんと見ておいた方が売れるだろうさ」
どうやら聞き間違いではなかったようじゃった、耄碌しているわけではないが、見てしまったからには助けねばなるまい。
なるほどこちらから見える顔もとても可愛らしい、経緯はどうあれ裸でいればゲス野郎のかっこうの餌食になるだろう。
これは確かに狙われても仕方ない。
仕方ないから、確実に嫌がって抵抗している何やらわけありの女子を無理矢理手籠めにしようとしている輩を、すぐそばにあったスコップで足音を立てず背後から殴りとばすことも仕方ないと思ってもらおうかの。
「なんだ?生意気な奴だな、無駄に抵抗されるのは嫌いなんだよ大人しくッ
がっああぐあっ!!!」
『!!?』
サイ「逃げるぞ!」
物音を立てず背後から男の後頭部を思いっきり殴りとばし、男が時にそのまま地面に落ちてしまった女子を抱き上げ、男が起きない前にこの場を立ち去ろうと走り出す。
女子はディオよりも3歳ぐらい小さいだろうか?とても軽くそして子供体温が温かかった。
しばらく走ると、どうやら服が何もないらしく、ちらりと見える胸が少なくともあの男の趣味がどうこうというわけではなく確かにこれはそんな趣味がないやからにすら標的になってしまうだろうと感じた。
置いてきたはずの場所にいなかったディオも気になるが、先にこの子を何とかしよう。
サイ「さて、春先の気温とは言えその格好では寒かろう?
とりあえず私の上着を着ているといい」
『え?あ、有難うございまっ・・・に、日本語!?しゃべれるの!!??
あ゛ッ!!?もしかしてっ猫耳!!!???』
サイ「その猫耳がどういう原理かはわからんがの、日本語は訳あって話す事ができるんじゃが」
『ふ?!!あ!!!??え!!??????!!!』
私の上着を羽織っただけのおなご・・・いや、男の子であったか。
しきりに頭から生えている耳を隠そうと手で押さえる姿は、モノノケの類なのだろうかとも思ったがなんとも愛らしかった。
自分のことが怖くないのかと首をかしげる様子に、誰が危害を加えようと手繰らんでいると思うのだろう。
頭を撫で、まるで怯えた子猫のような彼に、優しい声で落ち着くように言い聞かせ、姓を伏せた自分の名だけを名乗れば、彼もまた晃・ブランド―だと名乗ってくれた。
『あっあのっこのことは内緒に』
サイ「うむ、色々事情があるのだと見受けられるしな。
それにしてもブランド―・・・同じ姓とは奇遇じゃな、歳は幾つじゃ?」
『じゅうはっ・・・きゅっ9歳です!!』
サイ「ほぉ、私の弟の二歳下か」
うむ、英語が苦手なようじゃが自分の名字どころかちゃんと歳まで言えるとは。
嘘をついてる様子もないところを見れば観光できたいい所の御子息のようにも思えるほど純粋な反応。
しかし、肌や服が少し汚れている所を見ればちがうのか、はたまた先程乱暴されたせいか。
やはり、見れば見るほどこの貧民街には似つかわしくないほどの身も心も綺麗な子だ。
アジアから人攫いに連れられて来たのじゃろう、そう言った幼少趣味の変態向けに、特に日本人は具合がいいと・・・おっと、こんな小さい子供は知らなくていい事だったな。
サイ「なんにせよじゃ、一人で来たわけではなかろう?
誰か親御さんか保護者はいるかのぉ?」
『あっお、おにーちゃんがっ!駅にいるんです!』
サイ「駅か・・・よし、私と一緒に行こう。丁度向かっておったんじゃ」
ディオのことも探さねばいけないが、勝手に動くような子でもない、きっと先に駅にでも行ったんじゃろう。
聞けばそのあにとやらもディオと同じ年のようじゃし、よかったら二人ともディオの友達になってくれるやもしれん。
それにきっと、あの子もこの晃のことを気に入るじゃろう。
私は小さい頃のディオを思い出しながら、ダブダブになっている袖をまくりあげて腰をリボンタイで結びコートの様に着せた後、この子の手を握って路地裏を出て人通りの多い駅への大通りへと出た。
ディオ「遅かったな、心配したんだ」
心配した弟の姿を見て、私は彼を抱きしめるために駆け寄った。