リーゼントと黒猫の住む町
康一いわく、僕がいると余計にこじれると言う事で逃げてくる。
そうね、二人も嫌いな人間いたら露伴先生ブチ切れるよね、なんで僕ら兄弟こんなに嫌われてるんだろう。
そう言えば今朝新しいの開けたから予備に砂糖買って帰らないと。
砂糖はセールなかなかやらないし、どうしよう、重いけど二個買ってこうかな。
『仗兄さんがいれば持た・・・あっ』
「?!」
『こんにちは!』
いつもの帰り道である大通りを一人さびしく献立を考えつつ歩いていたら、曲がり角からばったりと出会った人にぶつかりそうになった。
顔を見上げると、見知った顔にごめんなさいと言う前に呑気に挨拶をしてしまった。
『じゃなかった、ごめんなさい』
吉良「君はあの時の・・・(手が綺麗な・・・)
いや失敬、私こそぶつかりそうになったのだから」
『いえ、僕の方が考え事してて、あの時は有難うございました』
吉良「(・・・男子制服?)
まさか男の子だったとは。あ、いやすまない、小柄だったもので」
この方はこの前デパートにて朋子さんに誕生日プレゼントをと選んでいた時に男性二人に絡まれていた所を助けてくれた店員さんだ。
あの後パン屋で名前は名札でわかったので吉良さんと呼ばせてもらってます。
まぁ持っていたものも女性物だし、ダブダブのパーカー着てたから仕方ないし、気を使ってくださったがあの時正直に言えばナンパされていたのだから女性と間違えても無理はないと思う。
悲しくはなるけどね!!!
吉良さんは片手を上げて謝る仕草といい、紳士的でとてもカッコイイ。
『あれ?血がついて・・・怪我してるんですか?』
吉良「っ!!あぁ、さっき紙で切ってしまって」
『そうなんですか僕絆創膏持ってます!』
急いでカバンから絆創膏を出・・・あ、これふざけて猫のマーク付けたやつしか。
一応取り出したけどそれを渡そうか迷っていると、吉良さんは苦笑いをして受け取ってくれた。
『ごめんなさい、友達とふざけて僕の似顔・・・じゃなくて』
吉良「いや、猫は好きだよ。ありがとう」
受け取ってくれたのはいいけど、どうやら右手の薬指の付け根を何かに引っかかれたのか左手で上手く巻けないみたいだ。
手こずっている様子がなんか可愛いなと思いつつ、僕は吉良さんの指に手を伸ばす。
『ちょっと貸してください』
吉良「っ!?///」
『はいどうぞ!』
吉良「あ・・・あぁ、ありがとう・・・」
吉良さんの代わりに手を取って絆創膏を巻き付け、手を離そうとしたらその僕の手を握って撫でてくれた。
ちょっとくすぐったいが、吉良さん綺麗な手をしているなぁ、撫でられるとは思わなかったけど凄く嬉しそうな顔初めて見たかも。
仗助「晃ー!おいてくなよー」
『もー、露伴先生はいいの?それじゃあ、失礼します吉良さん』
「(晃というのか)あぁ・・・また会おう」
『? はい!』