その後も俺たちはいろんな事を話し、泳ぎなれていない俺は晃に手をひかれながら海底を案内してもらい、人魚の生活を間近で見ることもできた。
その生活は殆ど人間の世界と変わらないが、大きな違いがあった。
この国は平和そのものなのだ、敵対する国もなければ、国民の王への信頼も厚い。
聞けば晃は第二王子だそうだが、こうして一人町に遊びに出ては平民の人魚と挨拶を交わすほどお互いの距離は近い。
そんな光景に衝撃を受け、さらに慣れない筋肉を動かしたように泳ぎ疲れた俺たちはまたサンゴの岩礁に戻り、隣に座りながら休憩していた。


『僕、泳ぐの遅いし、同い年の子がいないくて、友達がいなかったから。
君と友達になれて嬉しいよ!』

ディオ「・・・(俺はっ・・・!?)
Σゴボッ!!」

『あ、足が、二つに分かれてっ!!泡が口からっ?!
どうしたの?苦しいの!?息が出来ないの!?』


上を見ればもう日が射していた。いつの間にか、一日が過ぎていたのか、時間を忘れるほど晃に夢中になっていたらしい。
足についていた膜はするりと俺から溶け出し、すぐに海の中に消えてしまった。
息が出来ない苦しさと、晃と別れなければいけない苦しさが俺を襲う。
サンゴの浅瀬なのだから、急いで海面に上がればあるいは助かるかもしれないのに・・・


ディオ「(溺れてもいい・・・)晃と・・・一緒に・・・いたいっ」

『!!待って、今すぐ海面に連れて行ってあげるっ!!』


急いで海面に戻ろうとする俺たちの頭の上には、最初にあった紺色の人魚が立ちふさがっていた。


SW「陸くせぇ匂いがプンプンすると思って心配で探しに来て正解だったぜ!!
ジョースターさん!こいつだ!こいつ、この前溺れていた陸の王子だッ!」

『!?』
ディオ「!!」

ジョナサン「晃・・・そいつから離れるんだ。
君が人間なら、このまま陸に戻らせるわけにはいかないっ!
もし陸に戻ったら、きっと、他の人間を引き連れて僕らを捕まえに来るだろうっ
こちらに渡すんだっ晃!!」

ディオ「(くそっ、晃以外にも見ていた奴がいたのかッ!)」

『ジョナ兄さん・・・ごめんッ!!』


晃が幾重にも重なる尾びれを使い砂を巻き上げると、細かい砂が一気に舞い上がり視界はふさがれ、俺は手をひかれるままにその中を泳いで、海面へと出ると一気に空気を吸いこんだ。
すぐに晃に岩礁の家まで連れてこられたが海面は激しく波が立ち、気がついた時にはもうすでに晃の姿は見えなかった。

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