『あのっ、よかったら一緒に食べませんかーっ?』

「Σっ」

イギ―「[おい、いきなり叫んでどうしたんだ?]」

『もしかしたら近くにいるのかなって思って・・・でも出てこないし、いないのかな』

イギ「[どうでもいいが、お前も喰えよ!うめーぞ!疲れどころか体の悪いところが治って行く見てぇだ!]」

『んー。僕はやっぱりこの屋敷の人に確認を
アヴドゥル「それは必要ない、これは君の為に旦那様が用意させたものだ」

『Σはう!!?』
イギ―「[なんだこの燭台男っ!?]」

アヴドゥル「私はアヴドゥルというものだ。好きに呼んでもらって構わないが、燭台男はよしてくれ。
こんな姿をしているが、私たちは君達に危害を加える気はないから安心してほしい」


さっきまで美術品か何かと思っていた大きな燭台が動きだし、僕らに話しかけてきたことに驚いて手に持ていたナイフとフォークを落としてしまった。
それを燭台さんがひろい、新しいものを持ってこさせるといって出て行ってしまった。
正直、燭台の化け物と言うと聞こえは悪いが最初は部屋に飾られているリアルな美術品だと思うぐらいその炎は綺麗で温かく、本人の物腰も優しく丁寧だったため悲鳴を上げる事は無かった。
そのあと、新しい食器を持って来た時には素直にお礼を言えるぐらい受け入れている自分自身にもびっくりする。


『あの、ここのご主人にお礼を』

アヴドゥル「それは私から伝えておこう。旦那様は・・・人に会われるのが嫌いでな。
なにせ、屋敷の者は皆私のようにいびつな姿をしている・・・。
さぁ、冷めないうちに食べなさい。お食事の後はお風呂も用意しておこう。
なにせ外はもう嵐になっているから、今日はここにこのまま泊って行くといい。
着替えも寝どこもご用意しよう」

『何から何まで、有難うございます!』

「・・・」

アヴドゥル「いや、ゆっくり休んでいくといい」


席についてアヴドゥルさんにお礼を言う時、何か奥の部屋から視線を感じ、不思議に思って扉を見ると、黒に近い紺色のしっぽが部屋の奥に行く姿が見えた。


『(大型犬でも飼っているのかな・・・)もぐもぐ』

イギ―「[うんまぁあああい!見ろ晃!俺の牙が抜けて生えそろった!!]」

『Σグロいのはちょっと!?!あああ僕の爪もっ!!痛くないけど怖い!!けどおいしいっ!!;』

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