童話 灰かぶり姫
『ぶとうかい?』
マルク「はい、ぜひお越しくださいとのことで」
『えっと、カーズ様達がですか?』
スモーキー「この国の娘は全員ご出席をという御用達です」
『あの、えっと、家に女の子はいないんですけど』
マルク「はっは、ご冗談を、使用人も含め全員ですので必ずご出席ください」
使用人と間違えられたのは認めよう。現在エントランスを掃除中だったから、汚れてもいい服と三角巾にモップを持っているこの恰好を見ればまぁそう思うだろう。
そのおかげで、町の人からは「灰かぶり姫」なんて呼ばれてます。姫はいらない姫は。
だけどこの屋敷には他に使用人もいないし、まさかあの三人を見て娘と思う人はいないだろうし。
あれか、カーズ様あたりが連れ込んでいたのを目撃されたのか。
どうしよう、王様から招待状が来たと言うことは行かなければのちのち面倒そうだし、かといってこの国の娘全員と言う事は代役も簡単にはたてられないだろうし・・・。
カーズ「何?舞踏会?あの波紋の王子どもか。おおかた嫁さがしでもするのだろうがあの女たらし目的に女は集まれど、とうの本人は一人の女等決められないだろうに」
エシディシ「おい、コレ俺らも招待されてるぜ?どうするよ」
エシディシさんに手紙を取られました。まぁこの屋敷の三人が招待されてるからやっぱこの三人を女性と間違えるなんて事はないだろう。
カーズ様は綺麗だけどね、背恰好が女性じゃないからね。
ワムウ「あの戦士の小僧か・・・」
カーズ「なに、久々に顔を出してやるかワムウ、支度をしろ」
エシディシ「へー、国中の女を・・・おいカーズ、ここ見ろ」
カーズ「なに?この屋敷の女、使用人一名の同伴を命ず・・・」
『あ、そうそう、そこなんですけどね?誰かと間違えたんでしょうか?
国中の女性も出席みたいだから誰にも頼めないし・・・って、なんでしょう?』
え、さっきまで手紙見てたじゃないですか、何で三人とも「あー・・・」みたいな顔して僕見てるんですか。
カーズ「王国のやつらが間違えたのだろう、なに、このカーズが直々に行くのだ問題ない。
おまえはここで大人しく待ってろ晃。いいか、誰が来ても戸をあけるなよ」
エシディシ「そうだな、どうやらお前は招待されてないみたいだし、悪いが留守番しててくれ。
くれぐれも城に来るなよ?いいか?わかったな?」
『え、うん、招待されてないしいいけど・・・。
今更なんでそんな子供に留守番頼むお母さんみたいな事を・・・』
カーズ「そうだ晃!昨日野犬どもを拾ってきてな、家の裏庭にいるからエサをやっておいてくれ。
それと本を新しく購入してな、書斎部屋に箱で置いてあるから本棚に整理しといてくれないか」
エシディシ「家の薪もそろそろ切れちまうから悪いが手に入れて来てくれ。
あー、あと庭の野菜もそろそろ収穫だろう?ワムウも何かあるか?」
ワムウ「いえ、私は・・・」
『(なんで急に;というかまた拾って来たのかこの人は・・・)
いいけど、全部終えるにはちょっと時間かかると思うよ?』
カーズ「なぁに構わない。ゆっくりやってくれ」
エシディシ「そうそう、誰が来ても見つからないように裏庭でゆっくりやっててくれりゃいいから」
ワムウ「・・・私も残りましょうか?」
『いいよ、ワムウさんも招待されてるし、僕一人で大丈夫だから行ってきて?』
そういうとワムウさんは申し訳なさそうに仕度をするために部屋に戻って行った。
それにしても野犬に本に薪と野菜か・・・よごれそうだから本を先にして、あとは全部裏庭だし一気にできそうかな?
『(料理も出るみたいだし、ちょっとお城のパーティも行ってみたいけど、まぁいっか)』
エシディシ「おい、この娘ってのはよー」
カーズ「あぁ、晃のことだろう。しかし晃をあの男の前に出してみろ、反応は目に見えているだろう」
ワムウ「しかし、晃様は行くら愛らしいと言っても男児ですが・・・」
エシディシ「馬鹿お前、晃の魅力の前にそんなん関係ねぇ奴もいるだろ」
カーズ「なんだその目は。もともと我々に男女がどうこうなどと言う感情はないだろう」