童話 灰かぶり姫
ジョセフ「せっかく国中のいい女が集まってるってのによー。
肝心の俺らが、この双眼鏡から下のやつら見て、一人だけ気に入った女の子を選ぶまで二階の観覧席に監禁って・・・。
あー、旨そうだなー・・・肉くいてぇー。これじゃあ御呼ばれした貴族の男どもの方がハーレムじゃねーか」
シーザー「お前がちゃんと女の子の相手をしないで無礼を働くからだろう!」
ジョセフ「そういうシーザーだってよー、手当たり次第に女口説いてっからここにいるんだろー?
もー適当に決めちゃってさーあー」
シーザー「そう言うわけにいかないだろう、一応花嫁探しと言う名目で来てもらってるんだ」
ジョセフ「そもそも俺結婚するつもりねーしー、お、あの子よさそう、気が弱そうで隅で一人で料理食ってるし。
お!嬉しそうに食べちゃってまーかーわいー!
良く見るとスタイルもいいし!別嬪さんじゃねーの!」
シーザー「お前がそこまで褒めるのも珍しいな?どの子だ」
ジョセフ「ほら、あっちの会場の隅にあるデザートスペースに一人でいる水色のドレス着た黒髪の子だよ」
シーザー「っ!!!///」
ジョセフ「な?かわいーだろ?俺あの子にしよっかなーって、ああ!他の男どもが群がってっ!!
俺先行ってく・・・って、あれ?シーザー?どこ行ったの?シーザーちゃーーん!?」
お城に付いたのはいいものの、招待状とか持てなくてどうしようか悩んでいると、門番の人が快く通してくれました。
せめて邪魔にならないようにと隅にいるのに有名どころの貴族や、領主など凄い人が飲み物を持ってきたりしてくれて、いつの間にか周りには沢山の男性陣が!?
え、ど、どうしよう、きっと一人寂しく食べ物むさぼってる僕を可哀想に思って声かけてくれているんだろうけど・・・;
「ぜひ私とっ」
「いいやわたしめとっ」
「よろしかったらお名前だけでもっ」
『あのっ、ぼ、僕っ・・・(皆なんか目がギラギラしてて怖いんですけどッ;)』
シーザー「失礼御嬢さん」
対応に困っているとなんと!金髪の青年が僕の手を取って引っ張ったので、僕はいつの間にかその青年の胸の中に飛び込んでしまった。
『あっあのっごめんなさ///
シーザー「あぁ、双眼鏡からでもわかるほど月夜のように麗しい黒髪の君、近くで見るとこんなにも綺麗な瞳をしていたんだね。
碧い瞳はまるで満点の星空を映した神秘の湖、紅い瞳は咲き誇る薔薇のように深く誘惑的で、
見つめていると吸いこまれて行きそうだ・・・」
へ?//////あああのぉお!?///』
そのまま顎にそっと手を添えられ、顔が至近距離まで近づく!
すっごい綺麗な顔しているんですが、おにーさんちょっと近いです、腰がのけぞっているので、支えられているとは言え倒れないかと怖いですぅうう!!
シーザー「他の者との話も、ホールの料理にも飽きたころでしょう?
よかったら、その可愛らしい小鳥の声をからさないよう僕らと中庭で二人きりでひっそりと囁き合わないかい?」
『へ!?///(え、それってどういう意味ですか?誰か翻訳をっ!!)』
それでも彼はすぐに飲み物を持て来させるようにボーイさんに頼むと、自然な仕草で僕の腰を抱いたままリードして、その中庭とやらに案内される事になった。
中庭には白い薔薇が咲き誇っていて、その庭の中心には緑色の屋根のガゼボがあった。
僕らはそこに腰かけてボーイが運んできた飲み物で乾杯する。
最初は驚いたけど、この人もいい人だな、さっきのおじ様たちと違って歳も近いし。
シーザー「気に行っていただけたかな?」
『うん!有難うシーザー!!///』
シーザー「っ!!///」
さっき来る途中に教えてもらった名前を呼ぶと固まってしまった。
さっきまで大人っぽくて余裕ある仕草だったから、年相応の表情がちょっと可愛いなとおもって笑ったら顔をそらされてしまった。
名前を聞いても知らないと言った時もびっくりしてたけど、もしかして凄い偉い人なんだろか。
シーザー「(なっ///名前を呼ばれただけなのにどうしてこんなっ///)
も・・・もう一度名前を呼んでくれないか?///」
『(よ、よかった、呼び捨てにした事怒ったわけじゃないんだ・・・。あ、名前の発音間違えたのかな・・・)
えっと・・・シー・・・ザー?』
名前をもう一度呼ぶと今度は両腕をがしっと掴まれた!!え、何!?やっぱ間違えてた!?