猫の性(さが)
翌朝、誰かが僕の部屋に入ってきた音で微妙に目が覚めました。
でもまだ頭が覚醒していないのでそのまま寝ていると、誰かベッドに乗ったためベッドのクッションが傾き、肩を優しくゆすられたので目を擦りながら相手を見る。
『・・・(あれ、まだ夢の中・・・なのかな僕の目には猫耳の困り顔なディオ兄さんがうつってるんですけど)』
ディオ「ニャウ・・・(布団の中でまるまって寝ている晃がすごく可愛らしい。
眠気眼のまま俺を見上げる晃・・・くそ、こんな状況でなかったら・・・。)」
『Σ・・・』
お、思わず猫耳が出てしまったではないか、なにこれお揃い。
じゃなくて、え、何で兄さんまで!?と、とりあえず僕にも耳があればディオ兄さんと会話できるかも。
『えっと、ディオ兄さん・・・だよね』
ディオ「ニャーオ、ニュウニャア(そうだ!晃、この姿から元に戻る方法を知らないか)」
『・・・ごめん、言っていることわからないみたい・・・』
ディオ「!!・・・ニャウ(なんだと・・・
くそ、まさか言葉まで通じないとは厄介だ)」
首を縦に振っているから、ディオ兄さんだと言う事はわかったのだけど、僕はどうしても兄さんがにゃんにゃん言っているようにしか聞こえない。
それを伝えれば、ピンと立っていた耳が横に垂れる。
わー、かわいいー、兄さんが僕の耳をよく触りたがる(というか触る)気持ちがよく解る。
そして罪悪感が半端ないので、ディオ兄さんの頭を撫でてあげる。
ディオ「!ニャーン?(晃?少しくすぐったいのだが・・・嫌ではないな。
晃に・・・頭を撫でられるなど思ってもみなかった)」
『ご、ごめんね?えっと、どうしよう、元に戻れない・・・んだよね?』
ディオ「(コクコク)」
『うーん、と、とりあえず僕の帽子をかぶって、今日は休日だし・・・。
僕は何もないけど、ディオ兄さんは何か予定はある?』
ディオ「(ブンブン)」
と言うわけで、ディオ兄さんは風邪気味で声が出ないと言う事で、僕がどうしても面倒をみたいと申し出て付き添うことに。
ジョナ兄さんは考古学の教授の発表会とかで屋敷にはいないみたいだけどディオ兄さんのことを心配してくれました。
とりあえずサンドイッチを作って部屋に持って行ったあと鍵を閉めて、カーテンも閉める。
と、とにかく元に戻るとしたら逆に考えるんだ!!
お腹が減ったり驚いたら猫化してしまうなら、その逆を!!
『ディオ兄さん、サンドイッチ持ってきたよ!食べられそう?』
ディオ「ニャウ(あぁ)・・・クンクン(顔の前に差し出すと言う事は、食べさせてくれるのか?)」
サンドイッチを手にとって差し出すと、顔を近づけてクンクンとにおいをかぐと、そのままサンドイッチを食べ始めた。
え、僕が食べさせる系な?なんかイケメンなのに小動物的で可愛いんですけど!?
『もしかして、気持ちまで猫になっちゃったのかな・・・』
ディオ「!・・・ニャーウ(まさか!いや、しかし、そうかもしれない・・・。
目の前に差し出されたら条件反射のように匂いを嗅ぐし、今だってパンのかけらがついた晃の白魚のような指を舐めたくてしょうがないッ!
そうか!この衝動は猫になったからか!猫になったせいなのだな!!)」
おお、サンドイッチを食べ終えたディオ兄さんが僕の指をペロペロなめているんですけど!?
え、本当に中身まで猫になっちゃった!?ど、どうしよう僕と少し違うのかな!?
その他はそのままディオ兄さんだしかなり恥ずかしいんですけど!?///
だけど、ゴロゴロ喉を鳴らしている姿は、やっぱりかわいい・・・。
『えへへー///いっぱいあるから沢山食べてね?』
ディオ「ニャウ!///(もっと、ほしい)」
思わず頭を撫でてしまった、耳がピンと立っているからたぶん驚いているんだろうけど、二個目のサンドイッチより僕の手にすり寄る姿がほんと可愛い。
『なんか兄さんが猫耳だけの僕でも撫でてくれる気持ちがわかるかも///
それにしても、お腹一杯になったら戻ると思ったんだけど・・・』
ディオ「ニュ?(戻らないか)」
『(うーん、お腹ももう一杯みたいだし、これは作戦2に変更か)』