日常(帝王と友人)2
『とまぁ、それが数週間の話なのだが』
プッチ「へぇ、まだスタンド能力は出ないのかい?」
『ちょプッチー、お前までエンヤさんみたいなこと言うなよー』
そういって、君はDIOのベッドでDIOとは逆さまに寝転んでイスに座っている僕と話している。
たびたびDIOとお互いの足でけり合ってはいるものの、図体のでかいライオンがただじゃれ合っているだけの光景がとても微笑ましい。
彼のスタンドは、今ホワイトスネイクに絶賛喧嘩を売っているが、こちらのスタンドも自我があるので、むやみに攻撃しないようにと僕の膝の上に座らせている。
時折頭を撫でば大人しくすり寄るのだが、はっと我に返って恥ずかしそうに私の手を叩く姿は彼らしい。
時折頭に感触を感じるのか、名前の方も頭を不思議そうに触ったり上を見ては首をかしげている。
DIO「おい、名前お前は天国についてどう思うと聞いた時なんと答えたかなぁ」
『おまDIOっ!プッチの前だぞ牧師様だぞ!』
プッチ「神父だよ名前」
『気になってたんだけど神父と牧師って何が違うの?俺の頭でもわかるように教えて』
プッチ「うーん、大まかに言うとプロテスタントが牧師、カトリックが神父」
『あ、無理、わかんない』
プッチ「君、聞いといてその態度はないな」
礼儀がなっていないわけではないのだが、無防備な姿と臆さない姿勢が、一緒にいるとただ一人の人間として落ち着いた。
出会って最初の時は、DIOからの紹介と言うこともありどんな特別な人物かとも思ったが、彼は普通だ。
いや、我々を前にして普通でいられるなんて普通ではないのかもしれない。
DIO「話をそらすな名前、さぁプッチの前で言ってみろ」
『おまっ、髪ぐしゃぐしゃするなッ。さすがに生涯一人身を神様に捧げてる友人に「天国とかねーよww」つったのばれたら殴られるわあほう!!』
プッチ「なんだ、やっぱりちゃんと違いわかってるんじゃないか」
『あ、怒らない?プッチちゃん優しー!』
プッチ「私はそう言う君の神をも恐れない姿勢が好きだからね。
もちろん、他のヤツが言ったらただ事では済まないだろうが、君は神公認みたいなものだからね」
『なにお前ら、仲いいと思ったらできてブフッ』
DIO「減らず口が、本当に躾けてやろうか」
DIOが彼の頭をベットへと押し付けて笑っている。
もちろん、本気を出せばその減らず口どころか頭ごとぺしゃんこに出来るのだろうけど。
いつのまにか僕の膝の上にいたスタンドは瞬間移動をしてDIOの腕から主を救おうとDIOの腕を一生懸命引っ張っている。
その姿すらDIOの笑いを誘っているようだが。
プッチ「私は君たちの方が仲がいいように見えるがね」
DIO「ふん」
『ぶっは!!おまDIO!殺す気か!!』
DIO「そのつもりならとっくにそうしているわ馬鹿もの」
『おまえの筋肉だとマジにできそうだからやめて』
DIO「捻りつぶす以外にも方法はあるぞ?その血を一滴残らず吸い取るとかな」
『はいはい吸血鬼吸血鬼ー』
無神論者ともいえる彼にはそういった非科学的なモノを受け入れる事が全くなかった。
かといって、神父と牧師の違いなどもちゃんと知っているし、彼なりに神を信じる僕に気づかいもあるので拒絶とはまた違う。
それでもそういったものを信じない為か、時折スタンドが自分の存在に気付いてほしくては本体にすり寄ったり、目の前の物や危険なものを消し去るのだが、当の本人はくすぐったそうに、多少不思議そうにするだけで特に反応しない。
君も大変だなと彼のまだ名前のないスタンドに言えば、少し僕に懐いてくれたのか小さい体が一瞬のうちに先程までいた僕の膝の上に戻ってきた。