日常(帝王と友人)4
プッチ「おどろいた、君が子育てをしているなんてね」
DIO「冗談はよせプッチ」
『おにーさんは?』
久しぶりに友人たちに会いに来てみれば、何やら面白い事が起こっているようだ。
どうやらDIOの部下の能力らしいが、当の本人のスタンドによって何処かに飛ばされてしまったらしく昨日からこの姿で動きまわっているようだ。
厄介なのは空間能力を把握し、行使している事で、悪戯をされようと捕まえる事が難しい。
なんども時を止めては捕まえても次の瞬間には逃げ出しているのだから、DIOもかなり手を焼いているようで、名前を好き勝手にさせている所を見ればなかば諦めたと言ったところか。
僕は現れたスタンドの頭を撫でてやりながら小さくなった名前の姿をまじまじと見る。
「[むきゅうう!むきゅう!]」←よう神父!久しぶりだな!!
『しんぷ?むきゅうちゃん、この人神父様なの!?』
プッチ「おどろいた、スタンドが見えるどころか言葉も解るのか。
しかし何故今の彼はあんなにも鈍感なんだ?」
DIO「知らん、しかし驚くのはそれだけじゃないぞ?」
DIOが何やら楽しそうに言ってくるので、僕はスータンの裾を引っ張っている少年の名前に合わせるように膝を曲げて話しかける。
なにやら目が輝いているようだ、僕の何かがそんなに気にいったのだろうか?
プッチ「そうだよ?知っているのかい?」
『知ってるよ!神様の使いの人でしょ?天使様みたいな人でしょ?
あのね、あのお兄さんも天使みたいだったけどヴァンパイアだったの!
だから神父様、十字架近づけちゃだめなんだよ?』
プッチ「そうか、気を付けるよ。名前は他の誰かにはあったのかい?」
『あのね、このお屋敷には魔女のおばあちゃんも、水の魔法使いのおにいさんもいてね!
ヴァンパイアのおともの黒猫さんはあんこくくうかんってのがね!あとピノキオとお友達のおにいさんもいてね!ケーキくれるんだ!!神父様はケーキ好き?』
プチ「え?・・・あ、あぁ、好きだよ?」
驚いた、名前からこんな夢溢れるお話しが聞ける日が来るとは。
本当にこの少年の時期と大人の時期の間になにがあったんだろうか。
しかしこの話しがあらぬ方向に脱線していくのは彼らしいと、思わず笑みがこぼれてしまう。
『ねぇ神父様、十字架かして?』
プッチ「これかい?この首に下げているのは・・・まぁ神様公認の君ならいいのかな。
そうだ、この前孤児院への布教用にとたしか小さいのが・・・これなら上げるよ?」
『くれるの!?ありがとう神父様!!』