僕の為に死を選ぶ最愛の兄へ
兄は、昔は見ることのできなかった青年の姿になっていた。
私が知っているのは幼少の頃の兄だ。
とはいえ、この吸いつく肌も、癖のある黒い髪も、ミルクのように甘い匂いも、あの時の右腕の傷も、昔のままだった。
名は、今は空条名前、だが名など今の私達には関係ない。
ジョセフを念写した時に移った一枚の写真から始まった。
兄の面影をそのままに残した青年。もしかしたらと思ったが、彼は過去の記憶などはなかった。
だが、連れてきて更に、他人の空似などでは済まされないほど、彼は兄であった。
DIO「だいぶ落ち着いたかね?」
『え・・あ、あぁ・・・。あの、俺気が付いたらここにいて・・・』
DIO「あぁ、君のことは知っているよ名前君?お母様が大変だそうだね?
私も幼いころに家族を失っていてね・・・察するよ・・・」
暖かい紅茶を入れてやれば、彼は私に軽く頭を下げてそれを受け取る。
紅茶の熱で暖まるようにティーカップを両手で持つ癖に思わず懐かしさがこみ上げる。
あの夜、彼を私自身が日本まで迎えに行き、ワールドで時を止めた3秒の間に即効性の睡眠薬を飲ませた。
先程目覚めた彼は、君を保護したと言う私の言葉を信じ、大人しく私の部屋のベッドに座り、私の説明した自分の現状を理解しようと思考を巡らせている。
私はその彼の隣に座り、優しく肩を撫でれば、強張っていた体がほぐれ、やっと紅茶に口を付けた。
『・・・おいしい』
DIO「兄が好きでね。昔はちゃんとした紅茶を飲めなかったが、なにも入れないものより、ミルクを入れて、でも砂糖はいらないと。
そのままの甘みがいいと言っていたかな、素朴で優しい彼にはとても似合っていた」
『・・・そっか、俺もこの紅茶が一番好きだな』
DIO「気に入ってくれてうれしいよ、ラズベリーのクッキーは好きかな?」
『食べたことないけど・・・美味しそうだね』
DIO「あぁ。気にいるさ、必ず」
テーブルの上にある皿に手を伸ばし、名前の前に差し出すと、それを一つ手にとって口に運ぶ。
美味しいと、この紅茶に一番合うと微笑む顔は、在りし日の兄の姿だった。
それから、私は彼の悩みを聞いた。承太郎と双子の事、母の事、彼は彼の望む答えを示す私に惹かれて行った。
スタンドについても、私ならば何とかできるかもしれないと言えば、彼はすがるように私に頼んできた。
あの兄が・・・私に頼ってくれる事が嬉しかった。
体中を電気が走るような快感が、私に向けられた助けを求めるようなその目から流れてくる。
この目をずっと自分に向けさせていたい、私を求めるような目をずっと、私の名を呼ばせ、手を握り、このまま兄と一つになってしまいたい。
私が知っているのは幼少の頃の兄だ。
とはいえ、この吸いつく肌も、癖のある黒い髪も、ミルクのように甘い匂いも、あの時の右腕の傷も、昔のままだった。
名は、今は空条名前、だが名など今の私達には関係ない。
ジョセフを念写した時に移った一枚の写真から始まった。
兄の面影をそのままに残した青年。もしかしたらと思ったが、彼は過去の記憶などはなかった。
だが、連れてきて更に、他人の空似などでは済まされないほど、彼は兄であった。
DIO「だいぶ落ち着いたかね?」
『え・・あ、あぁ・・・。あの、俺気が付いたらここにいて・・・』
DIO「あぁ、君のことは知っているよ名前君?お母様が大変だそうだね?
私も幼いころに家族を失っていてね・・・察するよ・・・」
暖かい紅茶を入れてやれば、彼は私に軽く頭を下げてそれを受け取る。
紅茶の熱で暖まるようにティーカップを両手で持つ癖に思わず懐かしさがこみ上げる。
あの夜、彼を私自身が日本まで迎えに行き、ワールドで時を止めた3秒の間に即効性の睡眠薬を飲ませた。
先程目覚めた彼は、君を保護したと言う私の言葉を信じ、大人しく私の部屋のベッドに座り、私の説明した自分の現状を理解しようと思考を巡らせている。
私はその彼の隣に座り、優しく肩を撫でれば、強張っていた体がほぐれ、やっと紅茶に口を付けた。
『・・・おいしい』
DIO「兄が好きでね。昔はちゃんとした紅茶を飲めなかったが、なにも入れないものより、ミルクを入れて、でも砂糖はいらないと。
そのままの甘みがいいと言っていたかな、素朴で優しい彼にはとても似合っていた」
『・・・そっか、俺もこの紅茶が一番好きだな』
DIO「気に入ってくれてうれしいよ、ラズベリーのクッキーは好きかな?」
『食べたことないけど・・・美味しそうだね』
DIO「あぁ。気にいるさ、必ず」
テーブルの上にある皿に手を伸ばし、名前の前に差し出すと、それを一つ手にとって口に運ぶ。
美味しいと、この紅茶に一番合うと微笑む顔は、在りし日の兄の姿だった。
それから、私は彼の悩みを聞いた。承太郎と双子の事、母の事、彼は彼の望む答えを示す私に惹かれて行った。
スタンドについても、私ならば何とかできるかもしれないと言えば、彼はすがるように私に頼んできた。
あの兄が・・・私に頼ってくれる事が嬉しかった。
体中を電気が走るような快感が、私に向けられた助けを求めるようなその目から流れてくる。
この目をずっと自分に向けさせていたい、私を求めるような目をずっと、私の名を呼ばせ、手を握り、このまま兄と一つになってしまいたい。