勝利神
『んっんー、今何時だ・・・ぶはい4時前』
あれから数日して、ジョナ兄さんとの手紙のやり取りも毎日していたけど、もう一週間は過ぎたので今日は手紙で言った通りジョナ兄さんとダニーと一緒に遊ぶ約束だ!
実はあの日、喧嘩を目撃する前にジョースター卿に僕に学校に行くように勧められたのだが、腕の怪我もあり、見送りになって、今だ屋敷の中にずっといる。
早く起きすぎたが執事の誰かは起きているだろう。メアリーさんかダニエルさんあたりは朝食の準備でもしているんじゃなかろうか。
そう思ってそそくさと着替えて準備でも手伝おうと厨房へと向かう途中に、生みたての卵と食材を持ったメアリーさんに出会った。
実はこうやってご飯やおやつを作る時にたまに手伝っている。
最初の頃は遠慮されたが立派な紳士になる勉強だと言えば皆内緒で色々やらせてくれた。
メアリー「今日はスクランブルエッグと、あら?」
『?』
メアリーさんが立ち止まった窓を見ると、焼却炉が見えた。
メアリーさんは誰かいたように見えたが、気のせいだと言ったので、僕も気にせず後に続いた。
朝食も済ませ、学校に向かう兄二人を御見送りして、僕も家庭教師と一緒の勉強の時間になった。
課題の範囲も終わってしまったので、今日は早めに切り上げることになり、御昼前に朝姿が見えなかったダニーさんを探す。
『ダニーさーん!ダァアアアニィイイイすわぁああああん!!』
「なんじゃい、騒々しい!あのワン公を探しとるのかい」
『福じいちゃん!!』
このお方はフクロウの福じい(僕命名)です。目が見えないけど風の流れを呼んで飛ぶ事が出来るこの近辺で一番もの知りなおじいちゃんです。
「まったく、ひとが寝ていると言うにキンキンとした声で」
『じいちゃん、ダニーさん知らない?』
「その犬なら今朝焼却炉の裏で声を聞いたが、何やら木箱に入って、何故かそこから物音が聞こえなくなったのう」
『え?』