決断
罰を受けている期間中、僕と晃の秘密の文通はずっと続いた。
エリナの事もそれとなく相談してみて、晃の言うとおり、彼女に手紙を送ることにした。
正直、なんて書けばいいのかわからなかったけれど、僕の彼女を思う気持ちだけを書いた。
晃に手紙を託したが、最初で最後のラブレターには、返事が返ってこなかった。
彼女の家を見に行った晃から、彼女が引っ越してしまった事を聞いて、僕の初恋は終わったのだとわかった・・・。
それと、少しずつだけど、晃がディオとどうやって暮らしてきたのかを教えてくれて、ディオがどんなに晃を大切に守ってきたかがわかった。
だからこそ、罰が解けた時に僕の部屋にノックをしてやって来た彼の「散歩に行かないか」という誘いに、素直に付いて行ったのかも知れない・・・。
森林を抜け、湖のほとりについた時、ディオは僕に謝ってきた。
それは何に対しての謝罪なのかはわからなかったが、はっきりと彼は頭を下げ謝罪の言葉を述べたのだ。
ディオ「エリナが転んだ時にふいにキスをしてしまった。それを見ていた友人が面白おかしく言っただけで、プライドが邪魔して本当の事が言えなかったんだ」
ジョナサン「そ、そうだったのか・・・」
ディオ「それで無くとも僕は、君に酷い事をしてしまった。町では弱いところを見せるとすぐに隙を突かれて裏切られるので、屋敷に来てからずっとピリピリしていたんだ」
晃の手紙でもあった。僕の知らない世界だったが、ディオは計り知れない苦労をしてきたのだろうことはわかった。
ディオ「反省している。僕はどうかしていたんだ。晃が気づかせてくれた。
言い訳に聞こえるかもしれないがっ晃を守ろうと必死だった。
ボクシングの時の事も、事故とは言え僕が悪いのに、謝れば君に弱みを握られてしまうのではと思うと、怖くて言えなかった。
・・・今更謝ったところで遅いかもしれないが、僕は君とやり直したいんだ」
ジョナサン「ディオ・・・僕の方こそ、ろくに確かめもせず君に殴りかかってしまった。
僕の方こそ君に謝らないといけないのにっ」
ディオ「そんなことは無いさジョジョ。それに君の友人が無事でよかった。見ていればわかる、君たちは本当の友人のようだった。犬は嫌いだが、今回の事件は僕も心を痛めている。
実は犬は昔晃が襲われているのを目撃してね、それから僕は苦手なんだが、晃はそうでもないようだ。
これからも晃と遊んでやってくれるかい?」
ジョナサン「あぁ、ありがとう!勿論さディオ!よかったらディオも一緒に遊ぼう」
ディオ「そう言ってもらえると僕も嬉しいよ。僕の方こそ有難う・・・ジョジョ」
こうして僕らは仲直りし、兄弟仲良く3人で登校するという僕の夢が今日叶った!
ジョナサン「すまない晃っディオっ!」
ディオ「遅いぞジョジョ、また先生に呼ばれていたのか」
ジョナサン「うっ」
ディオ「まったく、今度のテスト勉強は一緒にやろう。僕が見てやる」
ジョナサン「あ、ありがとうディオ」
『それじゃあ、僕も 一緒に 勉強するね!』
お昼になって、約束通り三人でお昼を食べるために晃の教室に集まった。
どうやら友達もすぐに作れたみたいで、教室を出る時にも何人かに声を掛けられている晃の姿を見て少しほっとした。
ディオと仲直りして、晃ともまた遊べるようになって、三人で過ごす時間が増えた。
クラスが変われば友人関係も変わって、新しい友達も増えて、勉強は今でも苦手だけど、僕の生活は少しずつだが以前のように、いや、二人がいる分、前以上に楽しいものになって行った。