仲良く三人で登下校した時に、ホントはいけないけど、三人で内緒で買い食いなんかもした。
ディオ兄さんのお友達とも、ジョナ兄さんのお友達とも遊んだり、僕も初めての外の人間の友達と遊んだりした。
それでもお昼は三人で内緒で食べて、テスト勉強も、二人が卒業して学校が違う今でも時期は似ているので一緒にやってる。
ピクニックに家族みんなで行った時は、ダニーさんも一緒に川遊びをしてとても楽しかった。
貴族のパーティにはまだうまくなれていないけど、最初の頃あった娘たちも良いお年頃になり、僕もそれなりにお話しできるようになっていた。
相変わらずディオ兄さんの人気は凄まじいが、ジョナ兄さんの人気もなかなかだった。
ラグビーをしているおかげか、二人ともみるみる筋肉がつきガタイがよくなって、それでも暑苦しくないほど整った容姿をしていた。
僕?僕はあれだよ、弟みたいな感じなんだろうね。よくおねーさんが飲み物や食べ物を取ってきてくれる。
お情けで僕も入れて美麗三兄弟なんて呼ばれる事もあるそうだ。

ラグビーの試合観戦をしに行った時なんかは、僕は怖くて所々目を瞑ってしまったけど、ジョナ兄さんが凄く興味を持っていて、大学に入ったらあのチームに入るんだと言って、本当に大学入学時に入っていた。

ジョースター家で過ごすその後の6年はとても楽しかった。

だから、正直、この生活から離れるのは怖い。

時間はたっぷりあった。でも足りない。

このどちらともつかない間の時間が、永遠になってしまえばいいとさえ思う。


『ディオ兄さん?』

ディオ「っ!晃・・・」

『どうしたの?話しかけても反応がないし・・・』

ディオ「いや、すまない、少しボーとしていてね」

『・・・我慢したくなかったら、いつでも僕に言ってね?』

ディオ「晃・・・あぁ、ありがとう」


お父さんの正式な養子になってから、ディオ兄さんはこうして考える事が多くなった。
ジョースター家のご子息となったのだ。今までだって努力してきているが、最近のディオ兄さんはより優等生へとなって言っている。
時折、昔みたいに腹黒い事や友人やジョナ兄さんの愚痴などを僕にこぼしてくれる。
少々気を張り過ぎている面もあるが、以前に比べてジョナ兄さんともお父さんとも上手くやっていけているように見えるので、そのうち僕がいなくても彼らをちゃんと弱みを見せてもいいほどに信頼してくれるようになるだろう。

僕もいつまでも恩人の息子が保護した子なんて、本来見捨てられるべきポジションで甘えているわけにはいかない。
いや、先生の助手だなんて願ってもない機会に巡り合っているだけでも幸せなのだ。
ジョースター卿をお父さんと呼ぶようになって、本当の家族の顔が薄れていた事を思い出す。
いや、薄れているなんて問題ではない、思い出せなかった。

何故今まで考えもしなかったのだろう。今では僕は本当に前は人間だったのかとさえ感じる。

・・・でも不思議と、何も感じなかった。

それは、今のこの生活が、ディオ兄さんが、ジョナ兄さんが、お父さんにメアリーさんに、ダニーさんが、どれだけ僕を満たしていてくれていたのか計り知るには十分だった。
僕は薄情なのだろうか。まぁ、忘れてしまったのならしかたないし?前向きに生きていこう。

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