『ダニーさん、息はどう?苦しい?他に痛いところは?』

ダニー「ヒュー・ヒュー・ヒュー・[少しだけ・・・でも、だいぶのどの痛みはないよ]」

「ダニーは何と?」

『薬が効いているみたいです。少し苦しいけど、だいぶのどの痛みもないって』

「そうか、今の医学では痛みを和らげることしかできない」

『なにも力になれなくてごめんね』


体調の不良をダニーさんが訴えてから、先生がすぐに来た。最初は原因も分からず、ただの風邪ではと言われたが、ダニーの症状は悪化していった。
ダニーさんの喉の痛みを僕が先生に伝えれば、喉に悪性の腫瘍、前の世界で言うガンがある事がわかった。
だが、それだけが原因ではない。ダニーさんは15歳と言うこの年代の犬としてはかなり長生きをしていた。


ダニー「[私は、あなたに、命を、救われました。今も、あなたの、おかげで、苦しまず、腕の中で、ご主人様に 看取られる事が できます]」

『ごめんね、僕がもっと、もっと何か違う力があったらっ』

ダニー「[あなたは、わたしを、本当の、友人として、あそんで、くれた、ご主人様の、ように。
うれしかった、わたしの、ことばが、わかる、友人
おそれながら、猫の、あなたは、種族は、ちがえど、兄弟の、ようでした]」

『っ僕も、ダニーさん、家族っうぅっ』

ダニー「[あなたは、じゅうぶん、つよい、どうか、その力を、みんなのために]」

『うんっうんっ僕、頑張るからっ』

ダニー「[ふふふ、私が いわな ても あなたなら 自ら その道 を いく]」

『だにーさん、だにぃあんっ』

ダニー「[わたしは、とても しあ せ で  し]」


死因は老衰。
先生の力でも、痛みや苦しみは取る事は出来ても、これ以上の回復は出来なかった。
ジョナ兄さんと僕の腕の中で、静かに息を引き取った。

その後、ダニーさんを屋敷の庭に弔い、墓を立てた。


『先生、ダニーさんは幸せでした・・・?』

「あぁ、15年も生きたんだ。今の医学ではありえないぐらい長生きですよ。
これはきっと一生懸命勉強した君のおかげでもあると思うんだ。
ダニーちゃんも、そう言ってたんじゃないかな?」

『・・・・・・』

「晃」

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