なんて、でお君に伝える言葉を考えながら歩けば、でお君がいる地下酒場へと、
パアァンガシャンッ


『[Σ!?]』


何かが爆発した!?いや、これは銃声!?どこから・・・
・・・地下!!!酒場!?
一目散に今も罵声の聞こえる酒場の裏口へと走ると、地面に座っているでお君が顔を隠した大人3名に囲まれている。
その手には煙を上げた銃、足元には仲間であろう男が2人倒れており、
囲んでいる男どもも何やら言い争っている。


「このっくそがきっ」


両腕を二人の男が押さえつけて、でお君を無理に立たせると、
カチッという音と共に銃がでお君の体に向けられる。


でお君と目があった、殴られて折れているだろう腕と血が滲んだ頬と唇が僕の眼に映る。

あぁ、体が勝手に動くなんて本当にあるんだなんてのんきな頭と裏腹に、
目の瞳孔がひらき、今まで出した事も無い猫特有の鋭い爪と牙を男の手へとぶっさした。
銃口を自身の腹に当てて、少しでもでお君からそらそうと体重をかける。

銃弾を食らう覚悟とともに、何故かこれで死ぬとは感じなかったのは、
銃なんて日常から離れたもの(最近では日常になってきたけど)だからか、
少しでも夢だから平気だと高をくくっているためなのか、

それよりももっと根拠のない「君なら平気だ」という自信がどこからか湧きあがった。

男の銃が僕の体に発射された音とでお君の叫ぶように僕の名前を呼ぶ声が重なった時、
見た事も無い黒い文様が目の前に浮きあがった。

「僕」ではなく「君」だという第三者目線の自信に気付かないほどに、
僕はでお君を守るのに必死だった。




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