明晰夢
なんですか、追う?OH?王?王様とやらの献上物にでもされるのか!!
いくら夢の中だとしてもグロとか痛いのとか勘弁ですから!
そりゃぁそういったゲーム実況とかも好んで見るけどそれは絶叫とか怖くないプレイに限ったもので実際にやる勇気も無けりゃあ自身が体験するなんでまっぴら・・・
あれ?でも夢の中って痛くはないんじゃ!?でもじゃあ・・・
『(ガラスの破片が刺さって(ちゃんと見てないがおそらく)プリティな肉球から血が出ているこの感覚は!?)』
意外と余裕があるのは走っても走っても疲れないからか、痛みを感じてもまだどこか夢だからと危機感を持っていないからなのか。
とにかく走り回っていると大通りでもないのに人だかりの場所に出た。
『フミュアー!!(らっきー!!)』
これだけ人間=自分たちよりでかい生物がいたら、いくら人懐っこくも凶悪そうなにゃん子たちでも普通逃げるだろう!!
『(そう考えてた時期が私にもありました!!!)』
なんと凶悪にゃんこ達は、同じく凶悪そうな顔のおじさまたちに飛びかかってきました。
人間見た目じゃないと言いますが、猫は見た目以上に凶悪なのですね。だが可愛い!!
でもなぜか僕を追いかけていたはずが、その標的の僕を追い抜かしておじさま達の方へ飛びかかって・・・。
うん、一面ケチャップパーティ阿鼻叫喚コース。
ここはフキショ地獄ですか!!そうか!!あははは!
なんて現実逃避(夢逃避?)してみてもなんも現状は変わらないので、
と、とにかく今のうちに逃げようと走り出すと、ポスッとあったかくもちょっとかたい何かの上に乗って転んでしまいました。
『(いってぇえ!顔打ったっ)』
「君が・・・助けてくれた・・・のか?」
『ミュ?(はい?)』
いたたたと、ぶつけた顔をあげるとそこには、
闇でも輝く金色の髪と、印象的な釣り目の瞳、傷だらけでも綺麗な顔の男の子が
僕を不思議そうな顔で睨んでいた。