屋敷
ジョージ「ようこそ ディオ君、晃君。君達は、今から私達の家族だ。」
『ふぁみりぃ・・・』
ジョージ「彼らは、家事をしてくれるみんなだ。私は、貿易の仕事をしており、時おり家を空ける事もある。彼らに全てを任せてある・・・・・
諸君、このディオ・ブランドー君と晃君は私の命の恩人のご子息だ。ジョジョと同等に扱うように頼むよ」
執事「は、畏まりました」
どうやら本当に実の息子として受け入れるつもりらしい。ならば俺も晃もそれ相応に生活できるだろう。
さっそく召使たちが晃を見ると、すぐに手中に入れてしまうかのように手懐ける晃に流石だと感心する。
自身の心の奥底は見せないくせに、簡単に他人をひきつける魅力にすこし嫉妬する。
ジョージ 「ディオ君も晃君も遠慮なくジョジョと同じように生活してくれたまえ。」
ディオ 「ジョースター郷。御好意大変感謝致します。」
『かんしゃいたます』
俺の見様見真似で晃も一緒に頭を下げる。
ジョージ 「ジョジョも母親を亡くしている。それに同い年だ。仲良くしてやってくれたまえ。ジョジョ・・・・・ダニーの事はもう良いね?」
ジョナサン 「はい・・・僕も、急に知らない犬が走って来たら、ビックリすると思うし、気にしてません」
ほぉ、こいつ、でかい図体の割には自分の意見がはっきり言えぬ気弱で、父親に似た甘ちゃんらしい。
これはいい、あの町の人間よりもよっぽど扱いやすそうだ。
ジョージ 「来たまえ、ディオ君、晃君。君達の部屋に案内しよう!」
ディオ「はい」
ジョージ 「晃君、少し階段は高さがあるか大丈夫かな?」
『Ah、etto』
晃が言葉を理解出来ない時によく出る声だが、ジョースター卿の手を取り二階へと上がる。
それにしてもデカイ屋敷だが、あの壁にある不気味な仮面は何だろうか。貴族の趣味はわからんが何かの芸術品なのか、高価なものなのだろうか。