恋
ボクシングの試合を見たジョジョの友人たちは全て俺の元に来たし、流した根拠もない噂も、人数が多かったため一気に広がっていった。
できれば晃に関わらせるのも気が引けたが、俺の弟だと言えばあいつらもへーこらするだろうし、その方が危害を加える馬鹿を無くせると考えたので晃も誘ってみる。
ディオ「明日、その友人達と出かけるのだが、晃はどうする?」
『んー僕 いや』
ディオ「そうか(やはり興味は無いか)」
『うん、おにーちゃん 楽し?』
!!
ただ馬鹿みたいに友達ごっこで遊んでいる若出は無い事そして散るかのような問いかけ。
珍しくずけずけと俺の心を見透かしたかのように言う晃に、もしかして晃は俺が友人と遊びに行く事に妬いているのではないかと思うと、さらに愛おしく感じた。
ディオ「晃」
『なに?』
ディオ「一番は晃だからな」
『うん。ありがと』
ふと、壁にあった仮面が目に入り、おもむろに手に取ってみると、石で作られているのがズシッとした重さがあった。
こんな不気味な仮面は一体誰の趣味で変わられているのだろうか。
『ジョースター卿!』
ディオ 「っ。すみません、ジョースター郷。勝手に触ったりして・・・凄く不気味な仮面なもので・・・」
ジョージ 「いやいや構わんよ。その石仮面は、メキシコの遺跡から発掘されたものだそうだ・・・。
それはジョジョが産まれたばかりの頃、旅行をしてね・・・。美術商から気に入って買った物だ・・・。
その帰りに、馬車で事故を起こした・・・妻を失ったが・・・私とジョジョの命を救ってくれたのが、君のお父さんなんだよ。」
これがあの父親が言っていた「恩」か。助けただと?
大方、死体を漁りに来たら息を吹き返し、これ幸いと偽ったのだろう。
ジョージ 「辛い思い出だが、妻の写真代わりにそこに掛けてあるのだよ・・・。」
ディオ 「仮面の裏に、何やら文字が彫られていますね?」
ジョージ 「うむ。アステカと言う文明があって、その文字だそうだ・・・。意味は解読しとらんがね。」
小声で晃に耳打ちして読めるかと聞くと、断片的だが読めると返事が返ってきた。
どうやら文字が擦れているようだったし、特にお宝のありかなどを指すものではなく、この仮面の作者の意図的なものらしいので、詳しい内容は特に聞かなかった。
ディオ 「高価な物ですか?」
ジョージ 「いいや。さほどでもないな・・・。仮面に興味があるのかね?」
ディオ 「いや、全然」
ジョージ 「?」