恋
あれから数日、晃がジョジョと一緒に行動している姿を以前より見るようになった。
あのアホ犬の時もそうだが、何を考えているんだッ。
いや、きっと何も考えていないのだろうし、晃にとっては暇つぶし新しいおもちゃのような感覚なのかもしれない。
しかし、その姿を見ているうちに一つの事に気づく。
アホ犬とも、ジョジョとも、外に出て遊ぶ時、必ず俺の買った帽子を選んでかぶっていた。
それが無性にうれしくて、まだ俺だけの家族でいてくれるような気さえした。
だから家の中では殆ど晃と一緒に過ごしたし、友人と遊ぶ時も今度はタイミングが合えば無理にでも引っ張っていこうと思う。
だが、一番計算外なのは、あのジョジョだ。
晩飯抜きや、友達がいなくなっただけでいとも簡単に折れてしまうくせに、
今日の夕食の時も、ニヤニヤと何やら浮かれている様子だった。
晃と一緒に遊んでいるのかと思えば、最近は屋敷内で晃一人でずっと過ごしているそうで、執事たちにも確認したがそれは間違いないようだ。
ジョジョが一人で外に出かけているのかとも思ったが、どうやら友人に聞けば女が出来たようだった。
そうか・・・女・・・か。
作戦を思いついた時に浮かんだのは、晃の顔だった。
晃は嫉妬してくれるだろうか?いや、それよりももし晃が他の女にキスされたらと考えると、
ただのキスだと思って考えた作戦なのに、想像だけで腸が煮えくり変えそうな矛盾な衝動を感じた。
ディオ「そういえば晃はキスをした事があるかい?」
『Σへぇッ!?なななななっなんでいきなり!?』
ディオ「(無いのか)実は、俺はこう見えてまだした事がなくてね」
『え、意外だねとっとと済ましてそ』
ディオ「んんん?」
『ごめんなさい』
俺の部屋で猫耳を出しながらベットに腰掛けて本を読んでいる晃に問いかけると、思った通りの、いや、思ったより可愛らしい反応が返ってきた。
正直、あの町で女を誑かせるために唇を重ねた事は何度もある。
が、本当に好きな者とのキスはした事がない。
簡単な理由だ、そんな人間などいなかったのだから。
ディオ「だから晃」
『??ほわっ』
晃の本を取り上げ、軽く肩を押せば簡単に後ろに押し倒す事が出来た。
本人は何が起こっているのかわからない顔をしているが、少し焦っている顔がたまらなく可愛かった。
ディオ「俺の初めてをあげるから、晃の初めてが欲しいんだ」
『へ?んうっ!?///』
晃の返事を聞く前に、逃げられないように顎をつかんでキスをした。
いつもみたいに頬や額ではなく、唇に
いつものような触れ合うものではなくもっと濃厚なそれに
ただの挨拶ですら顔を赤くする君は
俺の下で空気がうまく吸えないのか苦しそうな顔をして目に涙をため
今まで以上に魅力的な顔をしていた。