『それでもっ・・・戦わせてくださいジョナサン・ジョースター。
きっとここで諦めてしまったら、僕はきっとこの世界にいる意味が無くなってしまう』


最初にあった時からそうだった。
彼には謎が多い。
猫になれる事も、動物と話せる事もそうだが、彼に波紋は特殊過ぎた。

スピードワゴン君に言った通り波紋を体内で無意識に作っているとしか言いようのないそれは、目の前で地面にクレーターを開けたのだ。
今は解析している暇はないが、それは彼の意思に影響しているのではないだろうか。
勿論、波紋も人の心に大きく左右されるが、彼の場合は「威力が変わる」なんてモノでは済まされないほどだ。

とは言え、もとは戦いの嫌いな子。彼もここまで来てしまったのならば我々と一緒にいる方が安全だろう。
そう提案した矢先、タルカスが此方へ向かってくる姿が見えた。
私はいそいで塔の中へ避難させるようにジョジョに言うと、なんと塔にあった仕掛けが発動し、ジョジョと晃を捉えるとその扉を固く閉ざしてしまった。

なんということだ!これは私のミス!いそいで扉に手をかけるもびくともしない。
何度も何度もその扉を拳で殴る。


SW「や・・・やめてくれッ!ツェペリのおっさん、ぶ厚すぎるぜ」

ポコ「ひ・・・ひでぇ、あのおじさん拳があんなになるまで・・・」

ツェペリ「は、「波紋法」は悔しい事に破壊を目的としたものではない・・・。
吸血鬼を倒せるのは奴らの弱点、太陽の波長と同じ波を送るから!
あくまでも「対生物」の効果!煉瓦程度は割れてもこのドアは破壊できん・・・。
したがって!ジョジョもわし同様あのチェーンを切断することは不可能なのだ!」

SW「でも晃さんは、さっき地面をあんなに破壊していたじゃねぇか!
回復しかできないはずの微弱の波紋であんくれぇできんならこの壁ならッ!」

ツェペリ「あぁ、だからいっとっただろう!晃の波紋はどこかわしらのものとは違う!
波紋ですらない可能性だって考えられるほどだ!
おそらくでしかない!だが、彼の体内の波紋エネルギーは今、今までずっと体の奥深くで溜めてきたエネルギーを吐き出しているのかもしれぬ!
その状況にっ無意識のうちに己の命をかけているのじゃ!!」


その証拠に今まで波紋を使いすぎれば腹が減り倦怠感や睡魔が襲うはずの彼に、あのエネルギーをつかった後もその症状はなかった。
しかしそれは彼がエネルギーの把握や、排出量の力加減が出来ていない事を示し、更に無意識のうちに体に大きな負担となっているはず。

もし今まで空腹でエネルギーが使い果たされても、猫の姿で眠っているだけで回復できていたのはその奥深くのエネルギーのおかげだとしたら・・・。
彼はエネルギーを使い果たした瞬間、回復する力は何も残されていないという事ッ!

あの黒色の光の波紋をっ彼の命とも呼べるエネルギーをっこれ以上回復以外で使わせるのは、回復でも大怪我や大量の負傷者に使わせるのは危険!!

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