ジャックを倒した時はほんのちょっと驚いたが実際に確かめてみてもう「波紋法」は問題ではない!

もはや俺の出るまでもない、墓を暴いて蘇らせた二人の騎士を呼び出す。
英国人ならだれもが知る伝説の騎士!タルカスとブラフォード!
十六世紀、エリザベス一世暗殺をくわだて、斬首の刑に処せられた悲運の女王メアリー・スチュアートに仕えた獰猛な騎士!
王女メアリーを救うべく戦ったがエリザベスの手によって処刑され、人を恨み、世を呪い死んでいった伝説の勇者!
晃いわくエリザベス一世の裏切りはそれよりもさきにメアリーによる策略が関係あるのではという事だった。

彼女は一年間謎の投獄を課せられていたのだが、これがメアリーに反乱を計画したと疑われたことによるものだ。
後にも先にもエリザベスは穏健な女王であったためということと、幼少の頃のメアリーの行動の不審点まで調べていた。
と、思ったら飽きたのか結局結論までは出さず、すぐに二人の騎士についての宿題をまとめ終えてしまったが。
面白い考えだと思った分少し残念ではあったが、晃らしいとも思った。
仮説だが、もしこいつらがメアリーにいいように使われていたとしたら、それを知ったらこの怨念はどうなるのだろうか。

より深いものに変わるだろうか。


ブラフォード「ディオ様!!この若者なかなか根性の座った男ォ。
このブラフォード、このモノの生命の幕をひかせていただきたいィ・・・」

ディオ「好きにしろ」


ジョジョに背後から奇襲をかけたゾンビをブラフォードは殺してしまった。
どうやらジョジョと一対一の戦いがしたいらしい。
この世の恨み、しかしゾンビとなった今も騎士としての誇りだけは残っているとはな。
このディオにとっては忠誠さえ誓えばどうでもいい事だが。

ジョジョはブラフォードの死髪舞剣を間一髪避けたものの、そのまま湖の中へと落ちて行った。
ブラフォードもあとを追い湖へと飛び込む。
ブラフォードは30キロもの甲冑を身につけたまま5キロの湖を泳ぎ切り敵を奇襲した男!
勝負はついたな・・・水中は、ブラフォードの独壇場。


ディオ「このディオ・・・。もうこの場にいる必要なし!
いよいよウインドナイツ・ロッドの町住民全員をゾンビにするッ!
あと一昼夜のうちに!そして、この町からゾンビがイギリス中に広がるだろう!」


俺とて幼馴染であり、共に兄弟同然に育ったジョナサンをこの手で殺しても面白いとは思わない。

できれば・・・

この場においてもそう感じてしまっているのは、晃の甘さが移ってしまったのだろうか。
だが、俺は晃のように手を抜かない。ジョジョを殺さなければならない。

・・・処刑は部下に任せよう。

前へ | 次へ 1/3ページ

総合ページ 101/183ページ

↓URLリンク修正すること[戻る] [HOME]