SW「ツェペリのおっさん・・・。
気を付けろよおっさん!」

ツェペリ「いくぞ!ジョジョ!」


ポコのおかげで閉じられていた扉が開き、首輪のせいで上手く顔を向ける事が出来ないが、ツェペリさんが加勢しに来てくれたことがその声でわかった。
二対一にはなるが、これでタルカスを倒し壁の向こうの晃を助けに行けるっ。


タルカス「来ォい!てめぇら、波紋とやらをわしに送りたいか!
ふぬけどもにゃあ指一本とて・・・わしに触れる事は出来ん!」

ツェペリ「くらえ!タルカス!トルネーディオーバードライブ!」

ジョナサン「ううッ!こ、これは!?」


今まで修行の時ですら見た事のない蹴りに驚くが、無残にもタルカスはその攻撃を避けた。
そして僕らを繋ぐ長く頑丈なこの鎖でツェペリさんの体を巻き捉えようとした。


ツェペリ「なに、ジャンプしてよけるとはっ!うっ!上からか!?」

ジョナサン「違うツェペリさん!下から鎖が!!」

タルカス「上と下からの同時攻撃。必殺技!ヘルヘブンスネーキル」


上からはタルカス!下からは鎖!!どこにも逃げ場のない絶望的な状況!
しかしその瞬間!ツェペリさんに近い壁の向こう側から黒色の光の波紋が、壁のレンガを破壊し、こちら側に吹っ飛ばしてきた。
なんと言う威力だろうか、爆風で僕の体も大きく揺れ、その威力がまだ空気に残っているように黒色の波紋がちりちりと肌をかする。
空いた壁の穴の中を見れば、砂煙の中少しずつ晃の姿が見えた!

よかった、まだ無事だった。どうやら僕以上に複雑に組まれ、なおかつ天井から鎖でつるされた鋼鉄の檻の中に囚われているようだ。
鉄は先ほどの攻撃でも砕けないが、レンガならと思ったのか捕捉華奢な腕だけその檻をぬけだし、波紋を飛ばしたようだ。

しかし、やはりあの威力は本人も制御し切れていないのか、既に息も絶え絶えで残りの力もあとわずかなのだろう。


タルカス「煉瓦にひびでも入っていたか、しかし、その檻を破ることは不可能!」

ジョナサン「ぐぁぁ」
ツェペリ「ぬぐぐぐっ」

タルカス「二人同時に絞め殺すッ!」


晃も完全に檻から脱出できたわけでもなく、ツェペリさんも足と腕を鎖に捉えられたままだ。
その鎖を、タルカスは天井にひびが入るほど強く強く引く。
僕の体が盛り上げられ、まるで天井の穴に首輪が吸い込まれて行くのではないかと錯覚するほどの激痛が走る。
僕の首もそうだが、ツェペリさんの体が鎖によって締め上げられるッ!
二人とも息が出来ない状況ッ!このままではっ!


ボギン!


ツェペリ「ジョ・・・ジョジョ・・・」


僕の首の骨が折れる音が、僕の体に響くのと同時に、
目の前でツェエペリさんの両足と右腕が鎖によって切断された。

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