炎と氷
ディオが高く僕の頭上へと跳躍した瞬間ッ!
僕は自身の体を回転させる。
その回転で右の拳を燭台に振りかぶりグローブに炎を灯すッ!
晃がよく使っていた戦法、回転の威力と同時に自分自身の体重を乗せて食らわせる重い一撃ッ!
SW「手が!手が燃えている!手袋に火を付けたあ!!
あれなら冷凍法をやぶれるかもしれない!」
ディオ「!」
ジョナサン「最後の最後に敗北するのはどちらかーっ今わかるぞディオッ!!
うっしゃあああッ」
ディオ「WRRRRRYYY!!」
その一撃に左腕を加え、炎をまとった両腕で波紋を流すっ!
両腕になったことで威力が増した炎と波紋!
この一撃が受け止められるか、それとも突き抜けるかで勝負が決まるっ!!
SW「と・・・とめられたかーッ!!
いや、突き抜けるーッ!」
ジョナサン「ぬああああ!!」
気化冷凍法は炎の熱を押さえる事が出来ず、拳の威力は僕の体重を乗せた回転の威力でディオの体へと突き抜け、
その拳は!ディオの体へとこの一撃に全てを込めた波紋を流し込んだ!!
ディオ「ゲフッウゲーッおお・・・おっ俺の体が溶けていくゥ!
GUAHHHH!こ・・・この激痛!!この熱さッ!
WOOOOORRRREEYYYYYYY!!
何世紀も未来へ!とわへ・・・晃と共に生きるはずのこのディオがッ!」
ディオの体が、波紋の光を発し、蒸発しながらバルコニーの外へ吹っ飛んで行く。
この一撃は、ツェペリさんの、そして晃の技を組み合わせたものッ!
二人が僕にくれた未来へと続く力だ!!
ジョナサン「散滅すべし、ディオ!」
ディオが落下を始めたその瞬間、僕の横を人間の大きさの黒い獣が横切った。
ライオン!?いや、この姿はッ
ジョナサン「まさかっ!晃っ!!」
SW「何故だっ!何故ディオの元に行くんだッ!!」
黒い獣は漆黒の光を身にまとって、まるで助けようとするかのようにディオの元へと飛びかかって行った。
それはまるで、僕と共に生きる事では無く、ディオとともに死ぬ事を選んでいるかのように見えた。
僕ではなくディオを選んだのだというように。