俺がジョジョへと飛びかかった時、ジョジョは体を回転させその拳に炎を宿し殴りかかってきた。
俺はなんとかその拳を挟み込み受け止めたものの、炎の熱により気化冷凍法の冷却は追い付かず、回転の威力の為にその拳の威力を殺しきれなかった。

回転により己の体重を乗せた攻撃力の増加。
晃が最も得意とする美しい曲線を描く技。
そして、緑がかった星空のように青く澄んだ目。

晃の目、ジョジョの目・・・。

ジョジョの姿に、晃の面影が重なる。
晃っ俺が死んだら誰がおまえを・・・
真にお前を愛せるのはこの俺だけだっ晃本当に愛せるのはこのディオのみっ!


ディオ「ゲフッウゲーッおお・・・おっ俺の体が溶けていくゥ!
GUAHHHH!こ・・・この激痛!!この熱さッ!
WOOOOORRRREEYYYYYYY!!
何世紀も未来へ!とわへ・・・晃と共に生きるはずのこのディオがッ!」


認めるものか。
認めるものか認めるものかッ!!
このディオがっ敗れるなどとッ!!


ディオ「このディオがッ!!」


晃をこの醜い世界に一人残して消えて行くのかっ。
こんな、こんな無様なっ!!!!あのジョジョにっ!!!!


ディオ「(ジョジョを道連れにしてやるっ!!
俺のいない世界で、晃と二人だけの世界で生きることなど許すものかっ!!!)」


自身の体液を一点に集中し、圧迫させ一気に放出するッ!
しかし、ジョジョに向かって放ったそれは、何者かが俺に飛び込んできたため反れてしまった。

過去の光景が脳内をフラッシュバックする。
走馬燈なんて悠長なものではない。昔、ジョジョとロビーで殴り合ったあの日。
俺の前に立ちふさがったあの目・・・。

俺とジョジョの間に入り、俺たちの境界線をぼかすように微笑む目。

闇夜と白昼の間の、黄昏のような


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