1888年12月4日付
ロンドン・プレス紙より抜粋

山間の小さな町、ウインドナイツロッドで一夜にして人口452人のうち73名が行方不明となる。原因は捜査中。
関係すると思われる目撃情報は一件。
四人のよそ者が東の崖下にあった男性の服を拾い集め焼き捨てていた。
そのうちの一人の腕の中には、布でくるまれた裸の青年が抱えられており、
またもう一人は奇怪な仮面を館から持ち出し、ハンマーで粉々に砕いたと言う。


ディオとの戦いで気を失った僕は、少ししてスピードワゴンに起こされた。
その腕の中には晃がいた。たしか、僕の横を通り過ぎて行った時は、半分は獣のような姿で、出会った時より幼い少年だったが、眠っている晃はいつもの青年の晃だ。
主だった外傷も無いため、僕は晃を抱きかかえて屋敷を出る。
僕も怪我をしているので、スピードワゴンが晃を抱えると言ってくれたが、ぼくはどうしても晃をこの腕の中に実感していたかった。

どうやら、屋敷のゾンビはトンぺティさんとストレイツォさんが全て殲滅してくれたらしい。
ポコも、その姉も無事なようだ。
皆も大きな怪我はしていない。
よかった・・・。

この戦いに他の人々を巻き込まない為にも、散らばって行ったディオの服を拾い集めて焼き捨てた。
SWが屋敷から石仮面を見つけ出し、同じく屋敷にあったハンマーで粉々に砕いたころには、空が明るくなっていた。


SW「日の出だぜジョースターさん」

ジョナサン「Daybreak(暁)・・・晃、君の波紋は黄昏のようだと言っていたね。
だけど、僕はきっと、このデイブレイクが、君にあっていると思うんだ。
君の波紋は、この朝日のように、未来を柔らかい陽の光で明るく包み込んでくれるから・・・」


僕の腕の中でぐっすりと眠る晃の頬に、自分の頬を寄せる。
晃の体温が僕に伝わってとても温かい。きっと、父さんもエリナも心配しているだろう。


ジョナサン「家に・・・帰ろう」



前へ | 次へ 2/4ページ

総合ページ 138/183ページ

↓URLリンク修正すること[戻る] [HOME]