『・・・ジョナ兄さん』


エリナが病室から出ていくと、ボーとしていた晃の目に光が戻る。
手櫛で髪を整えている晃が、再度僕の名前を呼んだ。
晃が僕の名前を呼んでくれている。それだけでまるでクリスマスプレゼントをもらった子供のように嬉しかった。



ジョナサン「ん?なんだい?」

『ディオ兄さんは?どこにいるの?』


一気に僕の感情が書きかえられる。歓喜から、なんとも言えない罪悪感に。
もしこれが晃以外の人間なら、もしかしたら僕は胸を張ってディオを倒したと言えたのかもしれない。
だが、伝えなければいけない。これは、僕の口からちゃんと晃に伝えなくてはいけないっ。
たとえ、これで晃に恨まれるようなことになっても、ぼくはそれを甘んじて受け入れよう。どんな償いでもしよう。


ジョナサン「ディオは・・・晃・・・僕がッ


僕が 殺した と、 そう続ける前に晃が僕の首にそっと腕をまわした。
抱き合った僕らは、お互いの顔が見えない。


『・・・ごめんね』


晃はそう言った。僕に謝罪した。
その一言は、僕の為に、僕の為だけに発してくれた言葉だった。
全てを感じ取り、自分の感情を押し殺して、僕を気遣う言葉だった。


ジョナサン「晃ッ・・・僕はッ」


僕らはそれ以上言葉を発する事が出来なかった。
いや、言わなくてもお互いの気持ちが手に取るように分かる。
お互いの、同じ気持が、二人の心が混ざり合うような感覚が、僕を救ってくれるような気がした。



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