ディオ「あ・・・あいつの名誉に誓うだと?勘違いするなッ!

あんなクズに


名誉などあるものかァ―――――ッ!!」


父の名誉?
そんなもの存在しないッ!
存在しない物にどうやって誓えと言うのだ、自分には名誉ある父親がいるからといって、酷いこと言う男もあったものである。
あれで紳士を目指していると言うのだから。

激情のままジョジョの顔面に拳をつき入れる。が、あいつは一歩も引く事はせず、俺を睨み返してきた。


ジョナサン「君への疑惑が、確信に変わったぞッ!ディオ!」

ディオ「!!」

ジョナサン「君の動揺と憎悪は、普通じゃあない!
君と実の父親の間に、何があったのかは知らんが、君は父親を殺害しているッ!」


核心を突かれた瞬間、七年間晃の為だけにかぶり続けてきたジョジョの前での面を取り外し、あの日のように親指をつき入れる。
しかし、指が目に入るよりも早く、まるで俺の行動が読まれていたかのように素早くジョジョは俺の腕と掴み捻りあげた。


ディオ「うげえ! (う・・・う・・・こ・・・こいつ、なんて力だ)」

ジョナサン「僕は、父を守るッ!ジョースター家を守るッ!」


胸倉をつかまれるとそのまま体が宙に浮いた。そこらの男どもよりもガタイがよく、体重もあるこの俺を、ジョジョは片手一本で掴み上げると、そのまま手すりへと投げ飛ばし、俺は一階のロビーへと転落した。


ディオ「や・・・殺るか・・・」


い・・・いや。警察を介入させるぐらいなら、最初からやっているッ!
目的はあくまで、この家の財産。完全犯罪でなくてはならん!
それに、あの東洋の秘薬!そう簡単に、西洋医学で分析出来るものか。
証拠を掴むまで、時間がかかる筈!


ジョナサン「ディオ!君のこの七年間の考えが分かった!僕らには、最初から友情などなかった!
そして父には、もう近づけん!この薬を分析して、必ず刑務所に送り込んでやるぞッ!」


俺だけではない。
七年前、俺がジョジョにしてきた行為が、彼に対する嫌がらせ、エリナに対する行為、ダニーに対して俺がした事が、ずっと彼の中でも燻っていたのだ。
晃の仲介のおかげで、表面上友人として、そして家族として仲良くしていた俺とジョナサンだが、そこには友情も、家族愛も、お互いなにも無かったと言う事だ。
こいつは俺に疑いしかもっていなかった。

くそぉ、あと一歩と言うところだったのに、手紙など見つかったのは、何かの前兆か?
やはり俺には晃が近くにいなければ勝利はもたらされないのか・・・?

いや、あんなクズのせいで計画をつぶしてなるものか。

七年間周囲を欺き続けてきたように、そこで頷いていればよかったのか・・・?
演技なんて全く必要ない。
ほんの少しだけ顎を下に向けるだけでも、あのお人好しは納得しただろうに・・・。
いや、その点においては何の後悔も無いと言えよう。

母は苦労して死んだ、あいつの血がこの体に流れていると思うだけで気が狂いそうになるッ!

もう引く事は・・できないッ!



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