船が出たその日は大広間でピアノの演奏を聞きながらディナー、そのまま就寝。
次の日は二人が僕の部屋に迎えに来てくれて一緒に朝食をとる。その後も三人で甲板に出たり、ビリヤードを楽しんで、夕方にはダンスパーティ。


「すいません、おひとりですか?///」
「あ、あのっ良かったら一緒に踊りませんか?///」
「よかったら私とっ///」

『僕ですか?えっと・・・(まぁ、ジョナ兄さん達を二人にするのにいいかなー。でも一人だと思ってお情けで声かけてくれてこの子達には悪いけどめんどくさい)』

エリナ「晃、一緒に踊っ・・・あら、ごめんなさい。お邪魔だったかしら?」

「い、いえ、お連れの方がいたなんて知らなくてっ失礼しますっ!」

エリナ「あっ・・・ご、ごめんなさい晃、本当にお邪魔だったのかしら!?」

『ううん、そんなことないよ?ちょっと困ってたところだったから
(エリナはこんなにも気づかい出来るのに、むしろこの場でのお邪魔虫は僕の方だと思うんだけどなぜそこに行きつかない)』

ジョナサン「晃、あまりしつこいようなら僕らの近くにいるといいからね?」

『・・・うん、ありがとうジョナ兄さん(まぁ、似た者夫婦だからなぁ)』

そのまた次の日は同じく朝食に呼ばれて、船内にあるお店で軽いショッピングを楽しみ、
気付いた時にはエリナが何故か僕の分のドレスまで購入していた。
笑顔でまた一緒に女の子の買い物がしたいと言われたらもう「はい」としか言いようがない。

船に乗って4日目、ジョナ兄さんが僕が恋しいとか言ってほぼ一緒に船内探検。
さすがにレディに操縦室などは興味がないだろうとのことで、エリナは船の中で仲良くなったご婦人達とお茶会中だ。
ジョナ兄さんと楽しんでしまった後で言うのもなんだが、新婚旅行だよね???
エリナをビリヤードに誘ったのだが疲れてしまったのか先に就寝すると言う事。
で、部屋に戻ったら僕の部屋にエリナが寝ているものだから、ジョナ兄さんがエリナと寝れるようにと僕がキングサイズのベット一つにしてもらったので、僕は久しぶりにジョナ兄さんと一緒に寝ることに。


ジョナサン「どうせだから、久しぶりに一緒にシャワーを浴びようか」

『え!?///そ、それはちょっと恥ずかしいかなぁ///(だから、そういうのはエリナとやってってばっ)』

ジョナサン「Σそっ///そうだよね、はは、晃と久しぶりに一緒に遊べたから・・・。
ちょっと昔に戻っちゃったのかも・・・」

『・・・い、いいよ?///今日だけならっ!///』

ジョナサン「ほんとうかい?///嬉しいなっ!はやく行こう晃っ!!」


年甲斐もなく風呂場で二人ではしゃいじゃったんですが、その後も凄くうれしそうに僕を抱き枕にしていたのでいいんですけど・・・。
これ新婚旅行え。

5日目、こっそり一人で朝から姿をくらまそうかとも思ったが、ジョナ兄さんががっしり掴んでて起きれなかった。
おはようジョナ兄さん、おはようのキスは僕だけじゃなくエリナにもしてあげてね。
そう言えば、顔を赤くしながらさっそく実行してくれたジョナ兄さん。
エリナも顔を真っ赤にして、でもまんざらじゃない様子だ。お、これはいい雰囲気じゃないだろうか?

この日僕は猫になって甲板のさらに上で渡り鳥とお話し。
それに気付いたジョナ兄さんは、僕の姿がエリナにばれないように僕から離れて行った。
作戦成功。夕食後、ジョナ兄さんに「冷や冷やしたからもう猫の姿はやめてね?」と優しく注意されちゃったのでこの作戦はもうできない。

が、この日は二人っきりで過ごせたからか、少し二人の距離が縮んだように見える。


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