棺桶
ジョジョの乗る船に侵入し、アメリカも近くなったころ、やっと二人から離れた晃を捕える。
あせるな、今度は、あせってはいけない。
新しく生まれたゾンビに襲われるのも、逆に倒されるのも避けたいので、ワンチェンにすぐに縛り上げさせ、このまま大人しくしていてもらおう。
『ンゥンーン、ンゥンンーンムゥ』
ディオ「晃・・・すまないがお前の血を少し貰うぞ。
安心しろ、全てが終わったらまた私がお前に血を分けてやる」
俺の言葉に了解したのか、晃は抵抗をやめ大人しくなった。
白く、男にしては細い首筋にこの牙でかぶりつきたいが、衝動を押さえ切れる自信がないため、首から伸ばして晃の体に這わせている血管の一本を晃の首へと付き刺す。
ディオ「晃・・・愛しい晃・・・」
刺した瞬間にピクリと跳ねるしなやかな体が愛おしい。
痛みに耐え顔を赤らめながらも、大人しく俺に血を分け与えてくれている姿が愛おしい。
甘くかおる、あの町で生きていたころですら芳ばしい、晃の香りが愛おしい。
晃の血が、俺の中に流れ込んでくる・・・あたたかい、とても温かい血。
まともに動けなかった血管も意識して動かせるようになる。
これならある程度一人でも動けそうだと思った瞬間、むさぼりつきたい衝動をさらに抑え晃の首から離れた。
『Σフンゥッ』
ディオ「この姿ではいくらお前から血をもらおうとも、流石に体まで回復しないようだな。
だがだいぶ力が戻って来たぞ。やはりお前の血が一番だ」
『Σンウッ!?///』
先程まで晃の体をつかむことしかできなかったが、服の隙間から血管を忍ばせ晃の肌の感触を楽しむ。
胸の飾りにかすっただけなのに、ここまで反応するとは、前々から思ってはいたが仕込みがいがある体をしている。
が、いくら晃が助けてくれたとは言え、流石に吸血鬼のこの俺でもこの首だけの姿では出来ることに限界がある。
ディオ「何より、この姿ではお前を抱く事も出来ない。
代わりの肉体・・・あいつの肉体ならば許せよう・・・。
思えば、さっさと我がものにしてしまうのもよかったのだが、世界を手に入れてからゆっくりと味わいたいのでな」
晃がいなくなってから気付いたと言うこともあるし、晃が帰って来たその日からそう言った事に時間が裂けていないことも事実だが、
どうせここまでお預けをくらっているのなら、時間をかけてしっぽりと頂けるその日まで我慢するのもよかろう。
『ンウゥッ!?///』
ディオ「ん・・・。はぁっ・・・チュッ・・・チュッ」
血管から晃が死なないように血をもらいながらも、少し血色の悪い唇に己の唇を重ねる。
血色が悪いと言っても元々みずみずしいほど綺麗なピンク色のそれは、少年のころから変わらず、いや、それ以上に、キスをするたびにこのディオの口付けを受け入れるように艶やかになって行った。
思えば晃にキスをしたその時から、いや、それよりも前から、俺は晃に欲情していたのだろう。
ディオ「お前にジョジョの死を見せるのは俺も辛い、そのままこの棺の中で眠っていろ・・・」
貧血のせいか、反応が薄くなった晃を少し休ませるために、ワンチェンに命令し俺が入ってきた棺に寝かさせ、蓋を閉じる。