爆発ではじけ飛んだ鉄の破片からジョナサンは自分の体を盾にし、背中にその破片が突き刺さりながらも、私を守ってくれた。
なんてことッ、首からの出血も酷く、もう立つことすらままならないはずなのにっ。


エリナ「ああっジョナサン!」

ディオ「ぬう!爆発が始まったか!だがこのディオ、太陽から常に身を守らねばならぬ宿命!大爆発程度の自体はすでに防御策を講じてあるのよ!」

エリナ「ああ!」


私は急いで赤子を抱き上げ、女性の体に腕を通して起こす。
しかしその時に、ディオから伸びる得体のしれない管がジョナサンの体を私から引き離し、その体は中高く縛り上げられる。
もう腕も首もぐったりとしていて、出血からすでに意識を失っているかもしれない。


ディオ「エリナ!よおーく見てろォ!
ジョジョのヤツが波紋を出せない今!おれは安心してその肉体を乗っ取れるッ!
そして俺は、すでに晃を閉じ込めた自分のベッドルームであるあの箱に逃れるのだ!
あの箱は太陽光と昼間の外敵から身を守るため爆薬数十樽の衝撃にも耐えうるように設計させた、いわば俺と晃用のシェルターよ!
いくぞ!ジョジョ!そしてようこそ!我が永遠の肉体よ!」


はもん?にくたい・・・を?それに彼はなんと言ったの?晃があの中に!?
いえ、彼は逃れると言った、殺す気ではない・・・。
もしかして、彼も晃の事を・・・。

動けるはずのないジョナサンは、なお襲いかかろうとするディオに、背中に刺さった鉄片を喉に付きたて、その首を抱きしめた。

私は爆発で飛ばされてしまい、女性と赤子を抱え二人に衝撃がいかないように抱きかかえるので一生懸命だった。

エリナ「ジョナサン!」

ディオ「な!」

「オギャアオギャアオギャアオギャア」

ジョナサン「幸・・・わせ・・・に・・・・・・    」


私の目の前を爆風の炎が多い、ジョナサンの声が、途中で途絶えてしまった。
あぁ、この炎では向こうのジョナサンの姿すら見えないっ。
その時、背中の棺から、小さな誰かが出てきた。
黒猫の・・・耳、そして、大きくはだけた晃の服から覗くのはあの金色の首輪。
さっきディオは何と?たしか、あの棺には・・・


エリナ「(晃・・・なの?)」



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