最終
ゾンビの群れ、響く乗客の悲鳴、泣いている赤子を抱いている女性、寄り添い泣いているエリナ。
ディオ「こ・・・こいつ・・・死んでいる!」
ディオ兄さんの言葉に目を向ける。
ジョナ兄さんが、ディオ兄さんの首を抱えて座り込んでる。
後ろで爆発音が響く。
文様が浮かぶ。
体が何かで覆われる。
ジョナ兄さんの体を片手で引っ張り上げる。
棺に入れる。
女性ごと赤子を抱き上げる。
エリナも担ぎあげる。
二層目に入れる。
あぁ、上だから一層目か。
力があふれる。
猫になれない。
戻れない。
爆発がひどくなった。
一人用なのに女性二人。
いける
外から蓋をする。
中からは鍵をかけてくれないだろう。
外からかけては、出られない。
すぐ後ろで爆発音が聞こえた。
背中が熱い。
爆音で聞こえないはずの、ディオ兄さんとエリナの、僕を呼ぶ声が聞こえた時。
嬉しかった。
ジョナ兄さんの声が聞けたらなんて思うのは、ぜいたくだろうか。
あのころは、三人の声が聞けるだけで
僕は幸せだったなァ
体が熱い
体の中が熱い
胸にしまった懐中時計は落してしまったのか
何かが僕の中から抜け出る
ぼくはkg