最終
ワンチェン「KAHH!ディオ様みてくだせえ!
このくそったれ野郎・・・呼吸が出来ませんぜ!
つまり波紋法とやらは使えんわけだァー。
こいつには恨みがある!なぶってやりやしょうかね・・・それともあと数分でしょうが窒息死するのを楽しみますかね?」
ディオ「おいワンチェン・ジョジョへの侮辱はゆるさんぞ!
彼はこのディオをこんな姿まで追い込んだ人間・・・。
尊敬の念をもって苦しみを与えずすみやかにヤツの首を切断しろ!」
ジョジョは俺と晃が認めた唯一の人間!
故にヤツへの侮辱は俺への侮辱であり晃への侮辱。
俺の攻撃は首を貫通し、二カ所からの止めどない出血ッ!
呼吸もできず波紋も練れないだろう、が、
あの眼、あの晃と同じ目は・・・諦めの色を見せてはいない。
エリナ「ジョナサン!」
ディオ「ぬ・・・妙な動きに気をつけろ!いったん退け!
・・・こいつは、最後の最後に何かやるのかもしれぬ!」
ワンチェン「テメーッ脳ミソを指ですくい取ってくれるッ!このウスノロめ!」
ディオ「なっやばいワンチェン!」
俺の命令を効かずにジョジョに襲いかかるワンチェンから離れるため、入っていた硝子内から飛びあがり自身の髪の毛を伸ばし天井の柱へと避難する。
ディオ「ま・・・まずい!(体内に波紋を練れるほどの呼吸が残っていたのかっ)
な・・・なにぃ。こ、これは・・・ワンチェンの体にジョジョは何かしたのだ!」
波紋はワンチェンの体を破壊せず体組織の機能を狂わしたのか!
ワンチェンは操られたように機械をガッシリつかんでいる。
そ・・・そしてワンチェンが掴んで止めようとしているのは!船の外輪スクリューシャフト!
ディオ「ゾンビの怪力ならシャフトの動きを止めることは可能!
シャフトが止まればピストン内の上記の逃げ道はなくなり、圧力は高まる一方!圧力が鉄壁の耐久度を超えた時・・・!
船は爆発する!」
これを狙って体を破壊せず頭だけを吹き飛ばしたのか!?
い、いや、おそらく残りの波紋をすべて使ってやっとの事、それでこの程度の威力だということは、やはり狙ってしたことだ。
これを瞬時に思いついたのか。
ディオ「船ごと爆破させようとする思い付き!ジョジョ!最後の最後まで屈服しないヤツよ!
しかし!それはこのディオも同じこと!
俺は生きる!何が何でも生きる!きさまの肉体とともにな!」
あの二人が何を言いあったかは知る気もしないが、エリナがジョジョの体から離れた。
まさかっ棺桶の晃に気付いたか?
いや、そういう様子はない・・・考えすぎか・・・。
ディオ「おいゾンビども!波紋に操られているワンチェンの実体を喰ってしまえ!そしてピストン運動を再動させろッ!」
とはいえ船の爆破をさせるとは、できればジョジョのボディもできるだけダメージを受けさせず、晃もにも危険な目には合わせたくはなかったが、これも想定内だ。
ディオ「ぬう!爆発が始まったか!
だがこのディオ、太陽から常に身を守らねばならぬ宿命!
大爆発程度の自体はすでに防御策を講じてあるのよ!」
血管を伸ばしジョジョの首を締めあげながら天井へと吊り上げる。
このまま首をネジ切り、俺の血管を体内に侵入させ、この体を乗っ取る!
そして、この俺に屈辱を味あわせ、なにも知らずのうのうと生きていたあの女にも見せてやる、目の前で愛しいものが・・・死にゆく姿を!!
俺が味わったあの7年間の絶望をッ!!
ディオ「エリナ!よおーく見てろォ!
ジョジョのヤツが波紋を出せない今!おれは安心してその肉体を乗っ取れるッ!
そして俺は、すでに晃を閉じ込めた自分のベッドルームであるあの箱に逃れるのだ!
あの箱は太陽光と昼間の外敵から身を守るため爆薬数十樽の衝撃にも耐えうるように設計させた、いわば俺と晃用のシェルターよ!
いくぞ!ジョジョ!そしてようこそ!我が永遠の肉体よ!」
ジョジョの首を落とそうと、爆風とともに天井から落ちるようにジョジョの体へと近づいた。
しかし、波紋どころか体すら動かせないはずのジョジョが、背中に刺さっていた鉄を引き抜き、この俺の喉に深く付き刺し、
ジョナサン「ディオ・・・」
ディオ「な!」
俺の首を腕の中で抱きしめた・・・。
晃があの時、
塔から波紋に焼かれ落ちていく俺を・・・
『生きて』
俺を守ってくれたように。
同じように。
俺の視界を、新しくも血まみれの生地が覆う
俺の髪を、とどめを刺すはずの拳が撫でる
俺の鼻腔を、もう感じないほど慣れてしまった
晃と同じ、優しい匂いが覆う