ジョージ「ジョジョ、晃・・・」

『よかった、意識が戻った(ナイフは刺さっているが急所から少しずれたのだろう)
はやくっ誰かっ!お医者さんを呼んで父さんを病院にっ
(止血もできたし、波紋で痛みも無いは・・・ぅ)』

「はっはいっ」

ジョナサン「と、父さん。あぁ・・・ナイフなんて普通なら避けられたのに・・・僕が石仮面に気をとられたから・・・僕の身代わりに・・・!!」

ジョージ「これを、死んだ母さんの・・・指輪だ。受け取りなさい・・・」

ジョナサン「父さんッ」

ジョージ「ジョジョ、ディオを恨まないでやってくれ・・・私が悪かったのだ・・・。
実の息子ゆえにお前を厳しく教育したけれど・・・ディオの気持ちからすると、かえって不平等に感じたのかもしれない・・・。
それが彼をこのようなことに仕向けたのだろう・・・晃・・・君の兄を、私の息子を救えなかった父親を許してくれ・・・。
ディオはブランドー氏の傍に葬ってやってくれ・・・」


執事に抱えられて出ていく時に、お父さんは笑顔で首を振って、左の小指につけていた綺麗な指輪をジョナ兄さんに見せ、僕らにそう言い終わると意識を手放した。
僕は、父さんをジョナ兄さん達にまかせ、霞む思考とおぼつかない足取りでディオ兄さんが飛んで行った窓へと近寄る。
が、それを何者かに腕をつかみ上げられ阻止されてしまった。


SW「おい、お前、何をするつもりだ」

『助け・・・ないと、まだ生きてるかも』

SW「何!?助けるだと!貴様東洋人!!まさかディオの仲間か!!」

「ああ、ジョースター卿だからあの時言ったのにっ。わしの責任だっ、わしがあの時、ディオブランド―の父親を流島の刑にしていればっ」


ちょっと声がうるさい、僕だって結構色々限界なんだ。
たとえ猫に戻ったとしても兄さんを助けなきゃっ。
いつも助けてくれた兄さんをっ!助けなきゃっ!
腕を振り払う力も残っていないが、出来る限り窓に近づいて外を見る。
が、ぶれる視界で何度見渡しても兄さんの死体は見当たらなかった。


「あの優しさが・・・こんな。間違いだったんだ!死んでしまったらお終いだ!」

『(いや、まだ死んでないよ)』

SW「ちがうッ!あの父親の精神は・・・息子のジョナサン・ジョースターが立派に受け継いでいる!
それは、彼の強い意志となり誇りとなり未来となるだろうぜッ!!」

『(死んでな・・・突っ込む気力が無い・・・猫耳出てきそう・・・)』


なんか語り合ってる二人をよそに、大人しくなった僕に気を緩めたワゴンさんの腕からすり抜け、外に出て兄さんを探す。
動いていると言う事は生きていると言う事、草むらにでも隠れたのだろうか、と、屋敷から離れようとすると、腰に腕を回され逆さに抱え込まれた。
いや、抱きかかえている人物ごと逆さに・・・?


「しがみ付いていろ、晃」


???
空腹で思考能力が落ちている僕は、その声が言う通りに目の前にある体に、落ちないようにしがみついた。


SW「し、死体がっディオ・ブランド―の死体が無いっ!!」

「?」

SW「警察の旦那!!!窓から離れろーーッ!!」

ディオ「UREEYYYYY」


僕にも移ってしまった兄さんの口癖が聞こえて、何かが潰れた音とともに力が抜けて落ちそうになった僕は、再度逞しい腕に抱え込まれ、上下逆さまだった感覚が元に戻った。
それから、何かを顔につけられたと思うのだが、僕の意識はそこで途切れてしまった。

兄さん・・・助けなきゃ・・・



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