ジョナサン「ディ、ディオーッ!!」

SW「危険だ、ジョジョー!早く撃て、撃つんだー!!」


瞬間、俺の額左側を銃弾がうちぬき、後ろの花瓶へと貫通した。
撃ったのはジョジョではなくスピードワゴンと言う男。
撃たれた個所から流れ出る血を指ですくい舐めとりながらジョジョに近づく。
腕の中にいる晃はぐったりとしており、いつの間にか気を失っているようだった。


SW「し、死なねえ!頭を撃たれたのに・・・。俺には分からねぇ・・・今、何が起こっているのかさっぱり分からねぇ」

ジョナサン「・・・ディオ・・・」

ディオ「ジョジョ!俺はこんなに!こんなに素晴らしい力を手に入れたぞっ!
石仮面から!お前の父親の血から!!!」


晃を片腕で抱えたまま空中へと飛びあがり、警官の一人の頭をつかみ、そのまま指を食いこませ血を吸いとる。
どうやら、人によって血の味は違うようだ。美味いとまではいかないが、先程の老いた刑事よりはほんの一撮みほどはましな味だ。
これはさらに晃の味が楽しみになってきた、が。
その前に・・・


ディオ「UUURRRYYY!!」

ジョナサン「吸い取っているのか人間の精気をっ!?
ディオはいったい、何者になってしまったんだ!?」

SW「うおおおおおおおお!!」
「「うああああああッ」」


吸いカスを、銃を抜けている警官の方へと投げ捨てれば、その威力からカスが当たった個所の四肢が粉砕し、スピードワゴンだけは何とか絶命は免れたようだが、折れた腕では銃を構える事はできまい。
俺が抱えている限りはあり得ないが、もし晃に銃弾がかすりでもしてはいけない。


SW「ゲハァ!!」

ディオ「KUAAA・・・」


震えるジョジョをしり目に、地面に降りて晃を抱えなおす。
そして手に持った石仮面をそっと晃の顔の上に乗せる。


ジョナサン「ま、まさか!!晃に何をする気だ!やめろディオ!!」

ディオ「何を、何をだと?この状況で、お前の脳裏に浮かんでいる事以外俺が何をしようとしていると言う!!」

ジョナサン「やめろ、晃を離せ!!晃を巻き込むなっ!!」

SW「やめろ、あんたに勝ち目はねぇ!
あんな化け物見た事ねぇッ!!あんな力を超えた力を持つ魔物はよオッ!
それに見てみろジョースターさん!ディオの腕にいるのは人間じゃあねぇ!
髪と同じ色の為に暗闇で見えなかったが、獣の耳と尾が生えてやがるっ!!」

ジョナサン「あぁ、正直僕も怖い。だがディオ!君をこの世にいさせちゃあいけない!
僕の責任だ・・・晃を救って、かたを付ける!
どんな姿だろうと、晃は僕の味方であった、晃は僕の大切な弟だっ!!
彼が晃である限り、僕は彼を見捨てはしない!!」

SW「ジョースターさんやめろ、殺されるだけだっ」

ディオ「ほざけ!晃は俺のものだ!!貴様の前で、晃の新しい誕生を見るがいいっ!」


俺は血の付いた唇で、晃に被せた仮面に口づけをする。
童話の姫君のように、晃の目覚めを待とうとしたその時、仮面の光と共に、
黒い光が晃を包む。

まぶしさに視界を奪われ、気付いた時には晃の服は床に落ち、
腕の中では骨針が猫になった晃の体に突き刺さっていた。



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